振動の基礎知識~回転軸の振動を抑制できる特許技術~

振動の基礎知識~回転軸の振動を抑制できる特許技術~

この世界は、様々な物理法則によって成り立っています。普段何気なく利用しているものも、実は複雑な物体の運動はニュートン力学という物理学の現象を考察してコンピュターで計算しなければ解明できない現象であることも少なくありません。

「振動」もそうした現象の一つです。現代社会における「振動」というと、多くの人は携帯電話のバイブレーションなどを想像すると思いますが、実際にこうした「振動」とはどのような現象なのでしょうか。

 

振動とは?

振動とは?

振動とは、質量のある物体が往復運動をしている状況の事を言います。このとき、「質量のある」ものは何も個体に限りません。個体、液体、気体に限らず、物体が往復運動を行うと、そのときに起きる現象が「振動」なのです。

例えば、音は空気が往復運動をしているものですし、水に波が起きるのも振動が原因になっています。簡潔に述べれば、振り子やブランコが動くことをイメージするといいかもしれません。

振り子やブランコといったものは人間の目に観測できるほど大きく動きますが、「振動」と呼ばれる現象はもっと細かく、ミクロン単位(1ミリの1000分の1)程度の振れなど目に見えませんが高速で振動しているのでエネルギーの損失が発生しています。往復運動自体は基本的に目に捉えることができませんが、大きな問題を起こしています。

運動エネルギーは質量X速度自乗の2分の1ですので振動速度を半減させるとエネルギーは4分の1になります。

なぜ振動が起こるのか

なぜ振動が起こるのか

振動が起きる原因は、物体に何らかの力が働いていることです。ただし、単純に力が加わっただけでは、振動が起きることはありません。単純な力が働くだけでは、基本的に移動するだけです。

振動が起きるのは、物体に対して働いている力が、力の方向を繰り返し変えているときのみに限定されます。前述した振り子やブランコの例で言えば、支点を中心として重力が交互に向きを変えて働いているからです。

回転体の場合は軸受の剛性が圧縮と引張という交互の逆方向の弾性力を生み出すからです。剛性がなければ「振動」にはなりません。

前に行く力のみが働いている場合や、逆に後ろに行く力のみが働いている場合は、その方向に動くだけなのです。ロケットの推力は重力に反して一方向だけに働きます。

振動を低減させるには?

振動は、有用な技術として活用されることも多い現象ですが、一方で回転機械の振動は故障、騒音、エネルギーロス、機械加工品質劣化など問題を起こします。

振動問題回避には二つの手段があります。一つは振動自体を弱める手段です。そしてもう一つは、防音壁など振動の伝わりづらい素材や構造を使う技術です。

振動を弱める技術は振動方程式から考察すると4つあります。振れを戻す方向の弾性力により「剛性」、振れの速度に抵抗する「粘性(ダンパー)」、質量や慣性モーメントを大きくする「慣性」、そして振動の大元の「回転抵抗摩擦力緩和」の4つです。剛性、粘性はベアリングの技術であり、慣性はフライホイール(ジャイロ)技術です。

ISDI今岡システムダイナミックス研究所の開発した回転軸ブレ防止特許技術は振動する回転体とは別の物体「慣性球」によって「回転抵抗摩擦力を緩和」する技術です。この技術は、簡単に言えば振動の元になる「動かす力」を「慣性球」が「留まる力」として抑えることで低減させ、振動を抑制する技術です。

軸ブレを抑制することによって、モーター・工業製品をはじめ、様々な製品を高パフォーマンスで運用することが期待できます。

上記の軸ブレ防止特許技術を自社の製品力強化に応用したいとお考えの方は、ぜひISDI今岡システムダイナミックス研究所と提携し試作開発・実証実験をご検討ください。

力学的原理と研磨盤と卓上ボール盤での実証実験は完了しています。回転軸の円周方向を含む複合振動を抑えること、負荷運転でもアイドリング運転に近い振動に抑えること、低速回転でも安定することなど実証できました。後は実際の実機での実証の段階に入りました。

実機での実証の前と後では特許価値は桁違いです。実機での実証実験、特許ライセンシー・共同開発パートナーを募集中です。提携の形態もご相談したく思いますが、今までに存在しない技術に興味を抱かれたイノベーションマインドのある企業様の「目利き」に期待しております。

ご相談はいつでも受け付けていますので、まずはお問い合わせください。

コラム一覧
回転軸の振動・軸ブレ抑制特許技術で製品の省エネ化をご提案
名称 ISDI今岡システムダイナミックス研究所
運営会社:株式会社21世紀ものづくり日本
資本金 1000万円
代表者 今岡善次郎
役員 副社長:江嵜和博、松尾昌平、顧問:楠路夫、顧問:栗山博行
住所 〒164-0011 東京都中野区中央5-8-5-303
電話番号 03-5342-3901
FAX番号 03-3380-8297
主なサービス

製造業コンサルタント(セミナー、ものづくり革新経営相談、経営診断)

軸ブレ防止動力費低減特許ライセンス

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