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日本も欧米も中央政府も地方政府も公的機関が財政難に陥っている。 民間企業も公的機関も、 従来の経済規模が縮小していくことが予想される中従来の延長線ではない新しいニーズ、機会を発掘して、 新しい挑戦が必要とされています。
構造変化の時代において社会的イノベーションが必要とされる時代だと思います。
■社会的イノベーションとは日本的に言えばひとり一人がくにづくりに参加することと言えます。
くにづくりの語源はこめづくり、ものづくり、ひとづくりなどの一連の「つくる」から来ており
「作る」「創る」「造る」を包含している。ドラッカーの「イノベーション」の概念を包含している。
ドラッカーは自らを「社会生態学者」と自称していていました。企業の経営システムもものづくりの「もの」も社会生態系の構成要素なのです。微生物から草木、山川海、人間を含む動物が共生と寄生しあいながら全体がいきものとして観るのが自然生態学である。
■社会生態学とは多元社会に住む人間が家族や地域社会、学校、会社、同好会など様々な組織の一員でありひとり一人が「個」としてではなく繋がりの中で存在するという観点で考えることです。
最近の生命科学の知見では人間の身体は中枢の「脳」だけではなく身体の細胞や器官からメッセージ物質が分泌されて健康を維持している。
イノベーションとは「ものづくり」「ひとづくり」「システムづくり」「社会づくり」でありトップリーダーだけではなくひとり一人の自主性がもたらす成果であるというのがドラッカーの考えです。
■ドラッカーのマネジメント体系化の動機は
経済学はモノとカネしか扱わない。人間を扱わない。
ケインズもマルクスも経済学は社会を救わない。
政府・トップマネジメントではなく、
自律し社会や組織に関心を持つ市民(働く人、産業人)こそ人間社会を豊かにする。一人ひとりの人間が自律して組織に貢献し、企業は社会の機関として社会に貢献する。人間は機械ではない。
ドラッカーのマネジメントは経営陣や専門家に限定されない。あらゆるレベルでの現場の一人ひとりを含むプロジェクトマネジメントの有機的統合であるとしています。
つまるところ主体性のあるひとづくりがドラッカーを知ることで動機づけられるのです。