カミソリとコピーのサプライチェーンとは|株式会社21世紀ものづくり日本用語集

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Q&A用語解説

カミソリとコピーのサプライチェーンとは

カミソリとコピーのサプライチェーン


安全カミソリを発明したのはジレットではなかったが
ジレットはカミソリで新しいサプライチェーンを構築した。


■安全カミソリの生産コストは500円だったが、
100円で売った。
消耗品の刃の生産コストは1円だったが、5円で売った。

当時、ヒゲを剃るには床屋に行くしかなかったが、
そのコストの10分の1で身だしなみを整えることを
可能にした。

ジレットは安全カミソリを売ったのではなく、
ヒゲソリを売ったのです。

 

もう一つの事例はコピー機です。

■ゼロックスのコピー機は印刷機の代わりとして
大手メーカーのものにならなかった。

40万円でコピー機を売るのではなく、
コピー1枚10円で売った。

発明者は技術にこだわりがあり、
安全カミソリを売りたいし、
印刷機を売りたい。

提供者は自分の努力を認めてほしい。

しかし顧客が欲しいものは
発明者のひらめきや努力は関心がない。

「簡便に安く質の良いものを得たい」のですよね。

自分を客の立場において考えることと
経済的構造を同時に考えることで
新しいサプライチェーンが生れる、
という事例です。

■このカミソリとコピー機のビジネスモデルは
いろんな分野で紹介され多用されていますね。

携帯電話機を売らないで通話を売る。

プリンターを売らないでインクを売る、紙を売る。

■価格は生産者の論理ではなく、顧客が得る価値から
考える。

郵便制度も、カミソリも、コピー機も
提供者の論理や技術だけではイノベーションが起らない
ことを示していますね。

人間は日常の延長で考えるのが楽ですね。
どうしたら安くなるのか、どうしたら速くなるのか?

しかし
それだけではイノベーションが起らない。

体系的に「何をすべきか問う」ことが重要です。
そのためには、思考の技術が必要です。