ドラッカーのマネジメントとは|株式会社21世紀ものづくり日本用語集

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Q&A用語解説

ドラッカーのマネジメントとは

ドラッカーの「時代を変える野心的戦略』


ドラッカーが「イノベーションと企業家精神」で述べている
総合戦略とは何かについて述べます。


■フンボルトが1809年にベルリン大学を作った戦略が
総合戦略だった。
 

当時、ナポレオンに負けたプロシアは国家として
崩壊寸前だった。

21世紀初頭、社会主義も資本主義も
その政治経済は破綻目前と言われていますが、

当時のプロシアも政治的、財政的、軍事的に破綻していた。

そこで、ベルリン大学の創立において
あらゆる分野にわたってそれまでの平均の10倍の
高額報酬を払って最高の学者を招いた。 

■すべてを賭ける総合戦略は時代を変える野心的な
目標から始まります。

フンボルトが目指した野心的な目標とは、

18世紀の絶対君主制でもなく、
ブルジョアが支配する共和制でもなく、

テクノクラート(技術官僚)を養成することだった。
能力によって採用昇進される職業公務員が
法の支配によって限定された領域で独立を維持する体制を
確立しようとした。

国家は王家の私物でも、資本家の利潤動機に
従属するものでもないと考え、
能力と法の精神(正しさ)による統治が
なされるべきだとした。

やがてこの体制は大成功しプロシアは政治的経済的に優位に立って
ヨーロッパ大陸、イギリス、アメリカにとって、
そして明治維新後の日本にとって
モデルになりました。

■しかし、200年経った今、テクノクラートが
縦割りの個別最適、自己保身の官僚主義
になって機能しなくなった。

フンボルトの野心的戦略に見習うならば

社会主義的官僚主義でもなく、
資本主義的な経済一辺倒でもなく、

社会貢献によって、
個人の人生を幸せにすることに価値を置く、
マネジメント能力に優れた人材を
公的機関でも民間機関においても
たくさん養成することではないか
と考えます。

そこにドラッカーのマネジメントが活きますよ。

■フンボルトが人材養成をするのに
最高の学者を高額の報酬で雇った戦略は

現在では

「自立する個人が自己啓発に投資する戦略」

に置き換えられるのではないかと
思われます。

なぜならば
現在の高学歴の知識労働者の時代には、
当時の最高の学者と
一般民衆の知識レベルの格差ほどには
格差がないでしょうから。

■ドラッカーはどんな状況においても、
人間が社会で生きていくための
マネジメントの必要性を説いています。

テクノクラートという専門家を
目的に合わせてどうマネジメントするか。

人間をどうつくるか
一人ひとりがどう生きるか
に通じます。