スループットと利益速度

制約理論(TOC)で言うスループットとはTOCの3つの経営指標(KPI)、スループット、インベントリー、エクスペンスの中で最も重視する指標です。TOCの「スループット」は総合原価会計に対する管理会計の「限界利益」との違いが分かりにくいので今岡式SCMでは「利益速度」という指標を使います。会計上における年次決算、月次決算の損益は年、月という時間当たりの金額であるのでシステムダイナミックスでは「速度」になります。年や月から週や日・時まで分母の時間メッシュは一般化するので「利益速度」や「売上速度(出荷速度)」「経費速度」「仕入速度」など経営変数が定義できます。原価計算に使う時間当たりの労務費「賃率」は「労務費速度」、機械の減価償却費の「機械賃率」は減価償却速度と定義します。