利は義の結果 - 今岡善次郎のマネジメント・メルマガ|人と幸せにするマネジメント革命|P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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利は義の結果

2011年3月22日 19:48

 

<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。モノもカネも情報も
人と人との連鎖であるサプライチェーン(供給連鎖)を流れる。
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
                   第146回   
    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
       P・F・ドラッカーの
社会生態学的 俯瞰的 マネジメント モデルが開く 
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   『利は義の結果』
 
今日もメルマガお読みいただき
ありがとうございます。
 
マグニチュード9.0として
1000年単位の巨大地震が起きました。
 
東北関東大地震で被害にあわれた方
にお見舞い申し上げます。
 
ネットから得る情報によると、
これだけの悲惨な事態に日本人を激励する
内外からのコメントが飛び交っている。
 
米国で9.11事件では
多くの人が喚き責任をなすりつけ怒鳴り合ったが
日本人は黙々と耐えて復旧の行動を起こしたと。
 
若人は言う。
祖父達は戦争で焼け野原から短時間で日本を
普及させた。
 
今度は我々が
「和」の精神を発揮して
この悲惨な事態から立ち上がる行動にでようと。
 
日本人は軟弱になったという
人が多い中で、
日本人は一夜にして変わると
ドラッカーも言っていました。
 
この国難に対して
現実を受け入れ冷静にそれぞれの立場で
何ができるか、
考えることが重要ですね。
 
さて、 
●今週のテーマ
====================
1.利は義の結果
2.聞く能力
3.サプライチェーンと持続可能性   
===================
    
1.利は義の結果
 
■中国古典の易経に
「利は義の和なり」
(利益の大きさは人のためにどれだけ尽くすかで決まる)
というメッセージがあります。
 
別の書物、春秋左伝には
「利の本は義」
(利益の源泉は人のために尽くすこと)
というのもあります。
 
日本の近江商法では
「先義後利」
(先に人のために尽くし後で利益がついてくる)
 
■企業でも非営利組織(NPO)でも
その存在意義は「義」であり、
「義」が無い「利」は
長く続かない「偽の利」であると。
 
「和」というのは合計であり、
義の数が多いほど利益も大きいとなります。
 
もちろん、
車はガソリンだけでは走らないように
利益も「義」だけでは得られない。
 
■利益を追い求めるだけではなく
義の為、即ち人の為、世の為に事業をする。
 
これが根本の必要条件であります。
 
戦略や、実践上の仕掛けも合わせて
必要にして十分な条件をめざして
マネジメントが必要になります。
 
そして利と義は一体のものである。
単なるボランティアでは義が果たせない。
 
これはドラッカーも安岡正篤も渋沢栄一
言っていることです。
 
■江戸時代の白隠禅師は
「君子財を愛す。これを取るに道あり」
と言っています。
 
一人前の立派な人間は
家族の為、組織の為、社会の為に
財政的基盤を強固にすることで
人の為社会のために尽くすことができるのだと。
 
日本の国家財政で
長い間、政治家も官僚も責任がはっきりしない
状況で「財を愛していない」状態が
続いています。
 
義と利の両立を目指すことは
マネジメントの基本ですね。
 
2.聞く能力
 
■成果を上げる習慣として前回は
「集中」について話しました。
成すべきことを絞り、時間とエネルギーを集中し、
目的を決めて作業を時間軸に割り振る。
 
次に大事なのは
自分を含めて誰がやるか
誰が責任を持つのか。
 
■責任者も担当者も完全で万能な者はいない。
 
仕事をこなす過程で
人の強み・弱み、知識や情報の不足など
明らかになってくる。
 
仕事を通して自己啓発しつつ
一方で役割分担を見直すことが重要です。
 
■出来る人間を既存の仕事の問題解決ではなく、
新しい機会を担当させる必要がある。
 
主要な仕事の問題解決ではなく、
小さな変化でも機会になることを見つけて
挑戦する。
 
機会を活かす能力は
指揮命令する権力でもなく、
性格、価値観、信条、知識、強み弱みなどでもなく、
 
人の話を聞くことが出来て、
人と人とのコミュニケーションする能力であると。
 
■行動が成果を上げるには
成されるべきことを確実に実行することである。
成されるべきことは誰でも言える。
 
実行するのは強みも弱みもある担当者である。
 
強みも弱みも克服してチームが助け合い、
仕事を通してフィードバック・改善する。
 
その根本的能力は聞く能力である。
そしてそれは習慣として身につけることができる
とドラッカーは言ってくれます。
   
 
3.サプライチェーンと「持続可能性」
 
 
■ドラッカーの思想の根底には
 
デカルト的科学万能主義批判、
すなわち、
 
「人間の知性への過度の過信は危険であり、
人間の知力は祖先の英知の巨大な
山に比べれば欠陥だらけであるとするバーク哲学」
 
の流れをくむとされています。
 
西洋で起こった産業革命の成功が
人間社会の価値観を経済中心におき、
国家単位の植民地競争を起こした。
 
■金融商品の開発による市場開発は
現代の経済的弱者(サブプライムローン借入者)
をマーケットとする
現代の「植民地開拓」とも言えます。
 
そして現在の日米欧で起こっている
先進国の経済停滞の最後のあがきの結果は
近年の国家レベルでの規制緩和がもたらした
金融商品の不良在庫と滞留であった。
 
生態系での餌を徹底的に食いつくして
「恐竜」が増殖できなくなった。
 
■もしマネジメントが
人間を中心におかないで
経済学と同じように人間的要素を排除した
科学であるならば、
 
やがてはそれぞれの企業も、
一人ひとりの社員も
経済的規模を追い求める結果となり、
生き物(有機的システム)として
持続できなくなるでしょう。
 
そこにあるのは社会生態系の破壊です。
 
■持続可能(サステイナブル)な生命の条件について、
「動的平衡」(福岡伸一、木楽社)を参考にします。
 
生命の本質は何か?
持続可能(サステイナブル)な生命の条件は何か?
 
生命とは「動的な平衡状態にあるシステム」であると。
動的平衡とは、
「絶え間なく壊し、常に作り直し、
間断なく流れながら平衡を保つ」
ことである。
 
生命は外の世界から
食物、空気、情報等を絶えず受け入れて
各器官の連鎖機能のネットワークを経て、
絶えず壊され作り直され、
身体の外にある仕事や生活に使われ、排泄されて
平衡状態を保っています。
 
生命とはそのような新陳代謝の
平衡を保ったネットワーク的存在であるいうのです。
 
■企業も社外から資源を受け入れ
て顧客価値に変換する仕事をしながら
絶えず壊され作り直され、
人もカネもモノも知識も
入れ替わりながら平衡状態を保っている
ネットワーク的サプライチェーンの中の存在
(連鎖の環)と言えます。
 
既存の製品が廃棄され
新製品が開発投入される。
マネジメントする人も社員も
新し人と変わる。
滞留することなく流れて平衡状態を保っている。
情報も人も流れている。
 
資材を調達し、製品を作り、顧客に出荷し、
カネが支払われ、カネが入金され、
滞留することなく流れながれて平衡状態を保っている。
カネもモノも流れている。
 
福岡伸一氏は
生命は「動的平衡以外」に生きる方法はないと言います。
 
■ドラッカーの社会生態学は、
持続可能(サステイナブル)な社会を作るために
必要なマネジメントの原理を生んだと言える。
 
社会が平衡状態を保つために
ひとり一人の生き方のマネジメントに、
持続する組織のマネジメントに
共通に必要でかつ可能な限りの十分な
条件を求め続けた。
 
一人ひとりが生命であるように
家族も組織も生命であることを考えるならば、
マネジメント体系のバックボーン(背骨)には
マネジメントの主体である従業員がいて、
組織があって、顧客がある。
 
顧客の顧客、その先の顧客という
ネットワークの連鎖は
すべて人と人との関係のサプライチェーンです。
 
人と人との繋がりのサプライチェーンは
「動的平衡」であることが
持続可能な条件であるのですね。
 
「サプライチェーンと持続可能性」
終わります。
 
次回からは今岡善次郎が
サプライチェーンマネジメントに関わるきっかけになった
「サプライチェーンとゴールドラットのTOC(制約理論)」
について語ります。
(次回に続く)
 
 
■コミュニテイカフェUPDATE
 
「ドラッカーマネジメント塾」構想
塾としての体裁を整えるべく事務所の改造プランを
練っています。
 
とりあえず講師は塾長である私一人で始める。
 
カフェとして厨房も私が担当する。
物理的には
定員を10人まで可能ですが、
私のキャパシテイを考えると原則同時に
5人を定員としたいです。
 
水曜コース、木曜コース、土曜コース
(4月6,7、9日開講オリエンテーション)
すでに何人か申し込み頂いています。
 
それぞれのコース5人定員。
一人でも開催します。
 
準備の都合で1週間前の3月30日までと
させて頂きますが、
定員になり次第締め切りとさせて
頂きます。
 
未だ席があるうちに友人知人、誘い合わせて
まずは
オリエンテーションに参加ください。
 
なお、
前回に引き続き、
昨年二つの大学での講義アンケートの続きを紹介します。
 
 
●講義外でも先生、生徒仲間と楽しくお話できたことも
かけがえのない思い出になるかと思います。
 
●講義の仕方、課題のテーマ・難易度が
非常にバランスのとれた良い講義だったというのが率直な感想です。
 
●本講義で学んだSCMの中の『流れ』についての考え方が
非常に重要であると感じた。
『如何にして滞留をなくし流れを早くするか』
という意識を常に持つことで、
研究効率は確実に上がると思われる。
 
●グループディスカッションについて準備は大変だったが
とても有意義だった。
グループのメンバーに
いろいろな意見を聞けたのはとても良かった。
 
●技術者はサプライチェーンの末端である消費者とは
どうしても距離ができてしまいます。
「自分の役割とは何か」
「自分の所属する組織とは何か」
「自分が所属する組織の顧客は誰か」
を明確に意識して,組織の内部に注力するのではなく,
外部(組織の顧客や消費者)に目を向けて
モチベーションを高めることで,
組織が持続的に繁栄していくことが可能になると考えます。
 
●事例研究でサービス業のアルバイトの立場から
SCMの原理体系を発表し、
スライドを練っていく中で,
改めて消費者と直接接するサービス業の経験が
貴重なものだったことを痛感いたしました。
 
●どのような立場でも顧客に感動を与えられるような
人間を目指していきたいと思います。
 
●ドラッカーの原理とトヨタ式経営原理に並列して
今岡先生のSCM原理が添えてあることで
非常に分かりやすかったです.
 
●グループディスカッションは
大勢の観点の違う人達の考えが聞けて面白かった。
 
●顧客の顧客の事を考えること、
最終的な先には消費者が待っているという
「顧客志向」は重要だと思いました。
 
●単に目の前の相手に結果を求められているから
行うだけの時よりも
その先に待っている人がいるということを知り、
研究に対するモチベーションが上がりました。
 
●グループの方との共通点、相違点を
ディスカッションすることが、
自分の場合も考えられますし、
相手の事も具体的なので頭に入りやすくて良かったです。
 
 
■コミュニテイカフェ
「ドラッカーマネジメント塾」 
年間のスケジュールを入れたUPDATEチラシを
ご希望の方は本メルマガで
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返信してください。
PDFファイルにて送信します。
 
今日もメルマガお読みいただきありがとうございます。
 
今岡善次郎
 
■個別にお礼メール差し控えますが
寄付金お送りいただいた方、
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株式会社ビジダイン
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多摩大学大学院客員教授
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
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の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 
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