P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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自然訓

2010年9月14日 21:55

 

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの 
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
                   第117回   
                            
    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 
  人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 
   『自然訓』
 
■おはようございます、今岡善次郎です。
猛暑お見舞い申し上げます。
 
熱中症で倒れる人が続出していますが、
お元気ですか?
 
欧米の金融危機からの脱却の出口が見えないまま
景気の二番底が懸念され
円高・株安が進んでいます。
 
リーマンショック前にはもう戻らない。
世界経済は一度死んで、再生するしかないか。
 
有機体は死があるからから生がある。
 
ジョブスの有名なスピーチに
「死は生のチェンジエージェントである」
というフレーズがあります。
 
新しい生命の中で
どう生きるか考える時期かもしれません。
 
さて、
●今週のテーマ
====================
1.自然訓 
2.販売は生産の僕(しもべ)ではない
====================
 
1.     自然訓
 
■安岡正篤の「人生信条」の中に
人間とは何か、と言う問いへの答えに
「自然訓」というのがあります。
 
すなわち、
「人は一つの自然である」と。
 
人が「自然」であるということは
人は真実でなければならぬ。
人は自然体でなければならぬ。
人は健やかでなければならぬ。
 
そして、
■人は造化(ぞうか)である。
 
造化とは何か。
万物を創造する・化育するもの。
それでは人は神ということでしょうか?
 
西洋の神は創造主であり、
人は神によって創られたので、
人は神ではありません。
 
東洋の
自然訓によれば
人は神によって創られたものではない。
なぜなら人そのものが「造化」だから。
 
■人が人生をマネジメントする上で
組織をマネジメントする上で
人間の特質に基づかなければなりません。
 
人間は「自然」である。
 
自然は無限であるから我々人間も
大海・虚空の如く無限である。
 
自然は円満融通(えんまんゆうずう)である。
 
円満融通とは
すべて満ち足りて、停滞することのない状態である。
 
■安岡の自然訓は
ドラッカーの社会生態学的人間観と同じですね。
 
人も組織も、
カネとモノと情報が健やかな自然のように
 
満ち足りて停滞することのない状態、
健やかで健全な状態にすることが
マネジメントの目的ですね。
 
生命的な流れをつくることです。
 
2.     販売は生産の僕(しもべ)ではない
 
■インターネットと宅急便が我々の生活を変えたのは、
生産と販売のサプライチェーンにおいて
時間と距離が短縮したからですね。
 
■ドラッカーは未来を予見する時、
過去の歴史から示唆を得るのがうまいです。
 
1829年、
産業革命における鉄道の発明が時間と距離を短縮して
経済と雇用を大きく変え、
人の思考を変え、
視野を変え、
世界観を変えた。
 
■サプライチェーン(供給連鎖)マネジメントが
注目されて10年が過ぎました。
 
インターネットやPCが企業や家庭に普及し、
殆どの企業において
調達・生産・販売・物流が統合され
時間と距離が短縮されつつあります。
 
20世紀の工業化時代にはモノが不足し、
サプライチェーンでは技術や生産が主役でした。
 
■今は、世界中の生産拠点から供給できる。
 
最終顧客の注文と配達という販売活動が
ビジネスの起点になって技術や生産活動が動いていく。
 
もはや販売が生産の僕(しもべ)ではなくなりましたね。
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

素心

2010年9月 6日 22:12

 

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの 
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
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                   第116回   
                            
    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 
  人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 
   『素心』
 
■おはようございます、今岡善次郎です。
 
久しぶりに2人の娘達と、
入院中の妻の食事介護兼ねて面会しました。
 
3人の女達のにぎやかな会話。
時たま出る言葉は意味不明ながら、
妻の笑顔は違和感なく溶け込んでいました。
 
それぞれ結婚して父から離れた娘達と
面会の後食事しました。
 
彼女達が中学生・小学生のころ、
元気な妻が家族のコントロールタワーだったころの
楽しい時代の思い出に花が咲きました。
 
さて、
●今週のテーマ
====================
1.素心 
2.情報と統合
====================
 
1.     素心
 
■安岡正篤の「人生信条」の中に
「素心規」という行動規範があります。
 
素心とは何ものにも染まらない「素」の心、
すなわち、
「利害や人の意見や年齢や地位身分など人の世の
着色に染まない生地のままの純真な心」
だそうです。
 
■社会に生きる人間として
根本的な行動規範を6つ上げています。
 
1.陰徳(見返りを求めない人への親切)を積む
2.困難な時でも快活にする
3.乱世ほど余裕を持つ
4.師友と素心の交流をする
5.読書する
6.同胞のため感激を持って微力を尽くす
 
■まず自分の内面については
 
どんな困難にあっても余裕を持って快活にすることです。
外に対しては小さなことでも感激をもって尽くすことです。
そのために読書し人から学ぶことです。
 
人も組織も同じであって
 
自社の理念を確立すること、
顧客への思いを大事にすること、
他社事例から学ぶこと
 
これが基本的な行動規範にならなければなりません。
 
■他人から与えられた価値観ではなく
自分の率直な心で行動規範を持つことが大事なんですね。
 
安岡の「素心規」は組織のマネジメントの
行動規範にできますね。
 
 
2.     情報と統合
 
■人間も含めてすべての生き物は生態系の中の
ネットワーク連鎖の中で生きています。
 
ネットワーク生態系連鎖の中で
自分の役割と位置付けを認識して
危険を避け機会を求めて行動する。
 
■自分の役割と位置付けを正しく認識できる
かどうかは情報を正しく得るかどうかで決まります。
 
自分に関する内なる情報と
自分の外についての情報と
二つの情報が統合されていなくてはならない。
 
現実は正しい情報もなく、
統合もされていない場合が多いのです。
 
■企業は内部情報を知っていても
顧客のこと、未だ顧客になっていない市場のこと、
わが社の製品がどう見られているか知りません。
 
認知症家族会は定例会に参加する会員は知っていても
定例会に来ない家族会や、家族会に入っていない介護者の
ことを知りません。
 
会計担当も起こった過去のことは分かっても
これから起こることや起こすべきことは分かりません。
 
■我々の身体は意識していなくても
自律神経のネットワークによって生命は統合されています。
 
企業など組織は必要なスキルを
専門に分けることで、即ち分業の工業社会で成功しましたが、
それが行き過ぎて問題を起こしています。
 
知識社会では元に戻して統合されなければなりません。
 
情報による統合、
俯瞰的マネジメント、ホリスティック・マネジメント
それがドラッカーのマネジメント原理の
本質ですね。
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

久しく敬する

2010年9月 1日 06:55

 

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの 
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
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    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 
  人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 
   『久しく敬する』
 
■おはようございます、今岡善次郎です。
 
広島と長崎の原爆被災者達の熱心な核廃絶の市民運動
その情熱に心動かされます。
 
認知症介護家族も在宅介護から施設や病院に
預けた後や見送った後、
現役の介護者を介護することに熱心になる。
 
受けた苦しみ、苦難からの脱却も自分だけの問題ではない。
受けた恩を社会に返し、社会と共有したい。
 
このように考えることが
市民運動で社会を変える原動力ですね。
このような情熱は
うまくマネジメントされなければならないですね。
 
さて、
●今週のテーマ
====================
1.久しく敬する 
2.  外からの情報こそ重要 
====================
 
1.     久しく敬する
 
■安岡正篤によると、
孔子が為政者を評する時、
 
「善く人と交わる。久しうして人これを敬せり」
(人々と交流する。人々もいつまでも尊敬する)
リーダーを重視したと言う。
 
■善良な人とか、頭がいい人とか
分析的な表現で人を評しない。
 
交われば交わるほど
永く付き合うほどに
尊敬される人物になれと
言っているのです。
 
■壇上で雄弁だが付き合ってみると
独りよがりの政治家に失望する市民とか、
 
学歴や頭は良いが結婚してみて
中身のない夫に失望する婦人とか、
 
人の評価は簡単ではない。
 
■交われば交わるほど
尊敬の念が深まってくるような人物、
これを「久敬(久しく尊敬する)の人」という
そうです。
 
安岡正篤という人物はそんな人物だったようです。
ピーター・F・ドラッカーもそんな人物だったようです。
 
二人の哲人に学び、少しでも近付きたいものです。
 
 
2.外からの情報こそ重要
 
■あらゆる仕事が情報を必要とします。
ドラッカー命名の
知識社会、知識労働と言われる所以ですね。
 
社会生態が大きく変化する時、
成果を出す鍵はどんな情報を利用するかですね。
 
■情報は資源であり道具ですね。
 
「顧客は誰か」
「何が問題か」
「何が求められているか」
「何をしなければならないか」等の問いに答える情報でなくては
なりません。
 
これらは自分の外から入ってくる情報です。
 
■ところが多くの場合、
人は「内」の情報のみに頼り
「外」の情報を知らない。
 
「内」の情報によるマネジメントは
努力のマネジメントで人への貢献のマネジメントではない
というのですね。
 
他人が、顧客が、社会が何を求めているのかへの関心より
自分自身への関心しかない。
 
社内の情報システムは内部情報のみで経営に役立たない。
社内の研究所からは成果は出なくなった。
会議も社内の出来事ばかり議論している。
 
顧客のことも競争相手のことも、市場のことも、
必要な知的資源である技術のことも知らないと
ドラッカーは指摘します。
 
■人も組織も外からの情報によって
思考し判断し外に向かって行動することで
その存在が光るのです。
 
外の顧客を知らないと顧客に貢献できない。
他人や他者の経験や知識から、歴史上の人物の経験も
外の情報です。
 
多くの人や組織は内側の情報のみで仕事をしている。
外からの情報こそ大事だとドラッカーは言ってくれます。
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 
人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの 
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
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    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 
  人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 
   『久しく敬する』
 
■おはようございます、今岡善次郎です。
 
広島と長崎の原爆被災者達の熱心な核廃絶の市民運動
その情熱に心動かされます。
 
認知症介護家族も在宅介護から施設や病院に
預けた後や見送った後、
現役の介護者を介護することに熱心になる。
 
受けた苦しみ、苦難からの脱却も自分だけの問題ではない。
受けた恩を社会に返し、社会と共有したい。
 
このように考えることが
市民運動で社会を変える原動力ですね。
このような情熱は
うまくマネジメントされなければならないですね。
 
さて、
●今週のテーマ
====================
1.久しく敬する 
2.  外からの情報こそ重要 
====================
 
1.     久しく敬する
 
■安岡正篤によると、
孔子が為政者を評する時、
 
「善く人と交わる。久しうして人これを敬せり」
(人々と交流する。人々もいつまでも尊敬する)
リーダーを重視したと言う。
 
■善良な人とか、頭がいい人とか
分析的な表現で人を評しない。
 
交われば交わるほど
永く付き合うほどに
尊敬される人物になれと
言っているのです。
 
■壇上で雄弁だが付き合ってみると
独りよがりの政治家に失望する市民とか、
 
学歴や頭は良いが結婚してみて
中身のない夫に失望する婦人とか、
 
人の評価は簡単ではない。
 
■交われば交わるほど
尊敬の念が深まってくるような人物、
これを「久敬(久しく尊敬する)の人」という
そうです。
 
安岡正篤という人物はそんな人物だったようです。
ピーター・F・ドラッカーもそんな人物だったようです。
 
二人の哲人に学び、少しでも近付きたいものです。
 
 
2.外からの情報こそ重要
 
■あらゆる仕事が情報を必要とします。
ドラッカー命名の
知識社会、知識労働と言われる所以ですね。
 
社会生態が大きく変化する時、
成果を出す鍵はどんな情報を利用するかですね。
 
■情報は資源であり道具ですね。
 
「顧客は誰か」
「何が問題か」
「何が求められているか」
「何をしなければならないか」等の問いに答える情報でなくては
なりません。
 
これらは自分の外から入ってくる情報です。
 
■ところが多くの場合、
人は「内」の情報のみに頼り
「外」の情報を知らない。
 
「内」の情報によるマネジメントは
努力のマネジメントで人への貢献のマネジメントではない
というのですね。
 
他人が、顧客が、社会が何を求めているのかへの関心より
自分自身への関心しかない。
 
社内の情報システムは内部情報のみで経営に役立たない。
社内の研究所からは成果は出なくなった。
会議も社内の出来事ばかり議論している。
 
顧客のことも競争相手のことも、市場のことも、
必要な知的資源である技術のことも知らないと
ドラッカーは指摘します。
 
■人も組織も外からの情報によって
思考し判断し外に向かって行動することで
その存在が光るのです。
 
外の顧客を知らないと顧客に貢献できない。
他人や他者の経験や知識から、歴史上の人物の経験も
外の情報です。
 
多くの人や組織は内側の情報のみで仕事をしている。
外からの情報こそ大事だとドラッカーは言ってくれます。
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 
人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの 
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
                   第115回   
                            
    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★    
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 
  人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 
   『久しく敬する』
 
■おはようございます、今岡善次郎です。
 
広島と長崎の原爆被災者達の熱心な核廃絶の市民運動
その情熱に心動かされます。
 
認知症介護家族も在宅介護から施設や病院に
預けた後や見送った後、
現役の介護者を介護することに熱心になる。
 
受けた苦しみ、苦難からの脱却も自分だけの問題ではない。
受けた恩を社会に返し、社会と共有したい。
 
このように考えることが
市民運動で社会を変える原動力ですね。
このような情熱は
うまくマネジメントされなければならないですね。
 
さて、
●今週のテーマ
====================
1.久しく敬する 
2.  外からの情報こそ重要 
====================
 
1.     久しく敬する
 
■安岡正篤によると、
孔子が為政者を評する時、
 
「善く人と交わる。久しうして人これを敬せり」
(人々と交流する。人々もいつまでも尊敬する)
リーダーを重視したと言う。
 
■善良な人とか、頭がいい人とか
分析的な表現で人を評しない。
 
交われば交わるほど
永く付き合うほどに
尊敬される人物になれと
言っているのです。
 
■壇上で雄弁だが付き合ってみると
独りよがりの政治家に失望する市民とか、
 
学歴や頭は良いが結婚してみて
中身のない夫に失望する婦人とか、
 
人の評価は簡単ではない。
 
■交われば交わるほど
尊敬の念が深まってくるような人物、
これを「久敬(久しく尊敬する)の人」という
そうです。
 
安岡正篤という人物はそんな人物だったようです。
ピーター・F・ドラッカーもそんな人物だったようです。
 
二人の哲人に学び、少しでも近付きたいものです。
 
 
2.外からの情報こそ重要
 
■あらゆる仕事が情報を必要とします。
ドラッカー命名の
知識社会、知識労働と言われる所以ですね。
 
社会生態が大きく変化する時、
成果を出す鍵はどんな情報を利用するかですね。
 
■情報は資源であり道具ですね。
 
「顧客は誰か」
「何が問題か」
「何が求められているか」
「何をしなければならないか」等の問いに答える情報でなくては
なりません。
 
これらは自分の外から入ってくる情報です。
 
■ところが多くの場合、
人は「内」の情報のみに頼り
「外」の情報を知らない。
 
「内」の情報によるマネジメントは
努力のマネジメントで人への貢献のマネジメントではない
というのですね。
 
他人が、顧客が、社会が何を求めているのかへの関心より
自分自身への関心しかない。
 
社内の情報システムは内部情報のみで経営に役立たない。
社内の研究所からは成果は出なくなった。
会議も社内の出来事ばかり議論している。
 
顧客のことも競争相手のことも、市場のことも、
必要な知的資源である技術のことも知らないと
ドラッカーは指摘します。
 
■人も組織も外からの情報によって
思考し判断し外に向かって行動することで
その存在が光るのです。
 
外の顧客を知らないと顧客に貢献できない。
他人や他者の経験や知識から、歴史上の人物の経験も
外の情報です。
 
多くの人や組織は内側の情報のみで仕事をしている。
外からの情報こそ大事だとドラッカーは言ってくれます。
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 
 
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