株式会社ビジダイントップページ>>人を幸せにするマネジメント改革
風韻(ふういん)のある人間
2010年7月21日 04:47
人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第110回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く
人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
『風韻(ふういん)のある人間』
■おはようございます、今岡善次郎です。
どんな仕事も「顧客」という誰かのためにする。
ドラッカーから学び、
私の仕事のテーマとして10年以上取り組んでいる
サプライチェーンマネジメントは業務の連鎖ではなく、
顧客の顧客まで思いを馳せ、人と人との絆の連鎖として
仕事をすることであると分かりました。
アルツハイマーの妻の介護体験から
市民社会で人と人との間の「誠」が
仕事を含む人間関係の礎(いしずえ)であることが
実感できるようになりました。
客員教授として奉職している大学で
どんな仕事にも適用できることを、
それぞれの受講生に自分のテーマで事例研究して貰っています。
技術系の受講者も精神の領域の強い関心を示します。
さて、
●今週のテーマ
====================
1.風韻(ふういん)のある人間
2.教育改革の最大の障害は教師
====================
1.風韻(ふういん)のある人間
■若いころの安岡正篤は
「触れば切れる」激しさを持っていたそうです。
しかし、歳とともに成熟して
しっとりと落ち着き、
やわらかく、
なごやかで
声も潤い、響きがあったそうです。
■安岡はこんなことを言っています。
人間の諸内容、諸々の徳が
和合してまいりますと、
宇宙も生命人格も
一つのリズム、すなわち風韻(ふういん)を持つ。
人間の存在がリズムになると。
■焦ったり、怒ったり
逆切れしたりする人間は風韻と全く反対で
器の小さな人間で、
そんな人がリーダーである組織は悲劇です。
■人と人との関係も
人と自然との関係も
ゆったりとなごやかで
落ち着きのある調和のある関係を維持することが
理想ですね。
私も含めて多くの人は
安岡正篤の人格に少しでも近づきたいですね。
2.教育改革の最大の障害は教師
■ドラッカーによると
教育の最大の障害は職を奪われる教師であると。
■毛沢東時代の中国で
字を読めない子供を字が読める子供を
先生役にして大成功した。
しかし、その時教員は反対した。
それを押し切ったのは毛沢東だった。
1950年代トルーマン政権の時、
ドラッカーは政府の依頼でブラジルに行った。
読み書きできない子供を無くすため、
新技術の導入を働きかけた。
ところが教職員組合が抵抗した。
■パソコンとインターネットでの教育、
すなわちeラーニングは教室での教育を全て
置き換えることはできないが、
一人の教師が無数の学生に教えることができる。
これが意外に進んでいない理由も
ドラッカーが教えてくれる。
■先生とか、技術者とか、医者とか、社長とか、代表とか、
専門家と言われる人は、
仕事の成果が外にあることを忘れて内にあると勘違いする。
自分のための仕事になりがちである。
社会の仕事のネットワーク連鎖の中で、
行政や専門家だけに頼らないで市民が助け合う市民社会を
作る時、
最大の障害は
20世紀の最大の功労者だった医者、行政、代表などの
先生と言われる人達かもしれないですね。
自分を守る余り「真の顧客」を犠牲にしないように
しなければなりませんね。
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
