2010年6月 9日 04:31
人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている古代インドの
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第105回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
~
P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 人生・企業・社会の共通のマネジメント原理~
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『個の覚醒』
■おはようございます、今岡善次郎です。
ドラッカーを熱く語っていた昨年は
「今さらドラッカー?」という反応でしたが、
最近マスコミでドラッカーが熱く語られ始めましたね。
一人ひとりが主体性を持って生きて行かなければならない時、
人間の本質に根ざすマネジメントを説く
ドラッカーは、
実は皆が本能的に持っている知性や特性を語っているに
過ぎないとも言えます。
だから儒教や神道にも通じる哲学です。
さて、
●今週のテーマ
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1.個の覚醒
2.変化を脅威ではなく機会に
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1.個の覚醒
■安岡正篤が
フランスの心理学者が書いた「群衆心理」の一部を
紹介している。
一人でいるときは教養あると思われる人が
一度群衆に加わると
本能的な人間、野蛮人と化してしまうこともある。
それを救うには個人個人が
揺るがない精神をつくるしかない。
■多くの人が組織の集団的意思によって
自由な人格としての思考を放棄し、
指導者に自己を任せてしまう。
それがヒットラーを生み、
企業の不祥事を生み、
金融危機を生んだ。
■一人ひとりが精神的に独立し
個の覚醒を基盤にしないかぎり、
企業も組織も救われない。
指揮命令する人間と
指揮命令されて動く人間の社会は
いづれ行き詰まると
ドラッカーは言います。
■企業のマネジメントも
社会のマネジメントも
どんな組織のマネジメントでも
一人一人が、
群衆の間にあって自己の人格と言うものを保持させ、
精神の自由と神経系統の平衡を確保させる。
それが
「個の覚醒」
であると言うのです。
2.変化を脅威に変える
■リーマンブラザーズの破綻から2年経たないうちに
ギリシャの財政危機が起こり日本を含む先進国共通の
国家財政の危機が連想されています。
企業や市民の暮らしにも大きな影響をもたらすかもしれない。
■ドラッカーが言うには、
生き残るために、成功を手に入れるために、
必要なことは、
自ら変化を創りだしていかなければならない。
チェンジエージェント(変革機関)
にならなければならないと。
■どんな変化が起こっているか。
19世紀初めに鉄道が発明され、その後
郵便制度や電報が普及し、
人々の生活や組織や社会が大きく変わった。
人と人、組織と組織の時間的つながりが速くなった。
今はインターネットが
社会のネットワーク連鎖を加速している。
金融商品やあらゆる商品がインターネットで瞬時に取引されて
市場の創造と破壊が進んでいる。
破壊と創造の入れ替えの均衡点を求めて世界が動いている。
■ギリシャ問題はやがて日本にも及ぶ。
優秀な官僚、政治家、日本の優良企業は
日本を救ってくれるのか。
つい20年までは日本は「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と
誇っていたのに。
ドラッカーは
未来は予測しがたい方向に変化する、
と言います。
今言えることは、
変化を脅威ではなく機会とする心の姿勢が不可欠だということ。
我々の前に大きな挑戦が横たわっている。
人生を、組織を、社会をどうマネジメントするか。
変わらない人間の本質に基づくマネジメントの基本を
ドラッカーは教えてくれます。
知的戦略ではなく精神の領域で自分を鍛えることの方が
重要だと。
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。