2010年3月 2日 06:31
人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。
それがサプライチェーン(供給連鎖)であり、そのイメージを
表現した球形の網の結び目が宝石となっている
「インドラの網(ネット)」は供給連鎖モデルと考えられます。
◆━━━今岡善次郎のマネジメント・メルマガ━━━━━◆
第088回
★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★
~
P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く 人生・企業・社会の共通のフラクタル構造~
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『自靖自献(じせいじけん)』
■こんにちは、今岡善次郎です。
先日の日曜日の朝、
3年前まで妻の在宅介護中、
毎日日課のように散歩していた道を
独りで歩きました。
しっかり歩き、簡単な会話もできたが
病気のことを考えると辛かった日々が今は懐かしい。
お昼は病院へ行って食事を介助しました。
何年か先、
食事を介助した時間を懐かしく思うでしょうか?
さて、
●今週のテーマ
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1.自靖自献(じせいじけん)
2.知識社会と組織社会
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1.自靖自献(じせいじけん)
■人が学ぶ目的は何か。
安岡は「知命と立命」と言う著書の中で
人が学ぶ目的は
自靖自献<自ら靖(やす)んじ、自ら献(けん)ず>
ということがあると言っています。
人は
内面的には良心の安らかな満足を得て、
外に発して世の中のため、人のために自己を献ずること
が学ぶ目的だと言います。
■まず、自分の心を安定させることと、
人のために貢献することが同時にできていなければならない。
顧客満足(CS)が盛んですが、
まず社員満足(ES)も必要だという議論と似ていますね。
■そこで必要になるのが
自靖するには、
すなわち心が満足することは何か、
と問うことですね。
我々は何をしたら心が真に満足するのか。
自分の名誉か、
自分の利益か。
人に誠を尽くすことか。
■最近の脳科学によると、
人の喜びが自分の喜びになるように
人間の「脳」はできているそうです。
自靖と自献は同時にある。
社員満足と顧客満足は同時にある。
どちらがより重要と言うことではなく、
コインの裏表である。
民間企業であれ、
政府機関であれ、
人と同じように「自靖自献」でなければならない。
ドラッカーが常に、
顧客は誰か、
なすべきは何か、
と問えと
語っていることと通じます。
そして成果は外にあると言っています。
成果が外にあるというのは
「自献」こそ、
マネジメントの目的であると言っていることと
同じではないでしょうか。
2.知識社会と組織社会
■資本主義社会の後は知識社会だと言われてきました。
主要な資源はカネではなく知識だからと。
知識はデータや書物ではなく人であり
専門分野別に存在する。
知識社会と言われるが、昔から、
人間が存在した時から、知識はあった。
■しかし、あらゆる社会において、
過去の知識人は、教育ある人間は、
飾り物に過ぎなかったと
ドラッカーは指摘します。
芸術家、学者、僧侶、宗教家などいわゆる文化人は
敬意とともに冷笑の対象であったと。
知識社会は言葉や思想に焦点を合わせる。
知識人は「好きなことをする人種」とみられる。
つまり現実の世界に関わりがないものと見なしていた。
■ここに組織社会が登場した。
組織社会は人と仕事に焦点を合わせる。
知識人が思想家、学者、研究者とすれば
組織人は彼や彼女の知識を組織の目的にまとめる人である。
■知識人は自分が社会と関わるために
組織人を必要とする。
一方、組織人は社会的目的を達成するために
知識人を必要とする。
知識社会と組織社会は相互に補完関係にあるとドラッカーは
言います。
専門技師とプロジェクトマネージャー。
官僚と政治家。
機能別組織と経営者。
イノベーションする人と
マーケティングする人もこの分類に入るでしょうか?
あなたはどちらですか?
一人の中に両者を兼ねることもあるでしょうね。
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。