P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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科学的アプローチと正しい妥協

2009年10月13日 05:55

 

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。そのイメージを
表現した、球形の網の結び目が宝石となっているのが
「インドラの網(ネット)」
 
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                   第071回   
                            
    ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★     
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く  
  人生・企業・社会の共通のフラクタル構造~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
 
 
 
   
 
■こんにちは、今岡善次郎です。
 
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
 
民主党政権は
マニュフェストにのっとり頑張っていますが、
いろいろと抵抗があるようですね。
 
真に科学的アプローチと正しい妥協。
 
これを政治に持ちこんで欲しいと願っています。
 
さて、
 
●今週のテーマ
====================
1.ありきたりの哲学より科学
2.半分のパンと半分の赤ん坊
====================
 
1.ありきたりの哲学より科学
 
安岡正篤は科学の本質を突いています。
 
例えば、以下のようなメッセージです。
■「どんな一事、一物からでも、それを究尽すれば
必ず真理に近づいていき、
ついには宇宙・天・神という問題にぶつかる」
 
科学は現実、現象を観察測定してその本質を見極めることですね。
工学や技術はその本質を人間社会に役立てることに
意義がありますね。
 
マネジメントも人間・組織・社会の現実からその本質を見極めて
人間社会に役立てることに意義があります。
 
■安岡はこうも言っています。
 
「最近はありきたりの哲学より科学の方が
よほど精神的になっている」と。
 
そして
「科学の方がむしろ真剣に宗教の分野に入ってきていると」
 
■政権交代した鳩山総理は
「政治を科学する」と言ったそうですね。
 
政治のプロというか、ジャーナリストによると、
「友愛」は分かりにくいという。
科学と友愛がなぜ結びつくのかと。
 
政治は欲望渦巻く人間社会のかけ引きの中でどのように
自分たちに有利にするかを考える手法であると。
 
■西洋から発達した近代科学の手法は
哲学、経済学、政治学などの社会科学に及びました。
 
近代科学の祖というべきデカルトの方法論は
分割し分析し単純化することで
知識の体系を構築することでした。
 
近代科学発展の中で説明できないことは
非科学的として切り捨てることが行われました。
 
しかし、科学の本来のスピリットは
現実を究尽することにあるから現実から離れる切り捨て
はできない。
 
日本の製造業が元気な時代は
現実現物現場という3現主義が盛んでした。
 
現物という物だけではなく、
現実現場の人間に焦点を当てるとき、
宇宙・天・神という問題にぶつからざるを得ない、
と私は思うようになりました。
 
政治に「友愛」があるのも、
マネジメントに「顧客への思い」や
「仁」(渋沢栄一の「論語と算盤」)が
あってもそれは科学と矛盾しないと思いませんか。
 
 
2.半分のパンと半分の赤ん坊
 
ドラッカーによると妥協には二つの種類があると言います。
 
一つは「半切れのパンでも無いより良い」という出来る妥協です。
 
そしてもう一つは、
「半分の赤ん坊はいないより悪い」という出来ない妥協です。
 
前者は正しい妥協であり、後者は悪い妥協です。
 
■パンは半分に分割しても、半切れでも食用になる。
 
全部でなくても半分でも役立つ。
 
ところが、
半分の赤ん坊とは二つに分けられた赤ん坊の死骸でしかない。
 
■生命は「全体」としてしか存在できない。
半分の赤ん坊はすでに生命ではないように、
 
マネジメントでも
一部のみ実行することは効果がないどころか
逆効果もある。
 
■2つの新商品を分けて市場に投入することはできます。
 
しかし、
生産と販売を分けること、
イノベーションとマーケティングを分けること、
有機的な生命現象において機能の分割のマネジメントは
一つの妥協ですね。
 
すべてを受け入れるか、
さもなければ拒否するか、
正しい妥協と、してはいけない妥協を見きわまること、
そんな判断が必要となる場合が必ずあると思います。
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
 
 
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 
 
 

変革のマネジメント

2009年10月 6日 09:12

 

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。そのイメージを
表現した、球形の網の結び目が宝石となっているのが
「インドラの網(ネット)」
 
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 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く  
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   『変革のマネジメント』
 
 
■こんにちは、今岡善次郎です。
 
今日もメルマガお読み頂きありがとうございます。
 
民主党による政権交代は、
「官僚政治から国民政治へ」がキャッチコピーですね。
 
過去の
江戸時代から明治の西洋化へ
軍国日本から戦後経済社会へ
 
に相当する変革だとする論調が出ています。
 
民主党の変革のマネジメント、期待したいですね。
 
さて、
 
●今週のテーマ
====================
1.天の役
2.正しい妥協
====================
 
1.天の役
 
「安岡正篤人間学」(神渡良平、講談社)によれば
 
人間学を学ぶという行為は、
「自主性を深めていって、創造性に到達すること」
とあります。
 
■どんなに戦略が卓越していても、実践のための理論が分かっていても
自主性がなく創造性にかけていたら成果を得られないでしょう。
 
自主性とか創造性はどのように発揮できるでしょうか。
 
■「命を知って命を立てる」(知命立命)。
現代の多くの日本人には理解することが難しくなっています。
 
なぜなら勉強すること、学ぶことの意味を
自分のため、自分のキャリアアップのためと殆どの人は考えている。
 
■しかし、安岡の学問の目的は
 
自分の命を何かのために役立てること、
自分の命を社会のために使うこと(使命)だと言います。
 
明治維新という政権交代の時代を動かした、
西郷隆盛が奮いたった言葉を紹介します。
 
天何のために我が身を生みだし、
我をして果たして何の用に供せしむ。
我既に天の物なれば、必ず天の役あり。
天の役供せずんば、天の咎(とが)必ず至らむ。
 
自分が存在するのは何か理由があるはずだ。
自分は天の物だから、天のために何かしなければ
天から罰を受ける。
自分の命を知り成さねばならぬ。
 
 
■このような心のスタンスがあれば
自主性と創造性は湧きあがってくるのではないでしょうか。
 
鳩山民主党政権の若い政治家たち。
政権交代の興奮と高い支持率の中で
国民のための脱官僚政治に燃えているように見えます。
 
 
時代の過渡期、困難な時代には
政治家だけではなく、
どんな仕事の従事していても
このような心の置き場所を得たいものです。
 
 
2.正しい妥協
 
ドラッカーがマネジメントの原理を発明したのは
GM(ジェネラルモーター)の最高経営責任者の
スローンから依頼された仕事がきっかけになっています。
 
スローンから
「正しいことを書いてほしい。妥協しないでほしい」
と言われたそうです。
 
■会社のために満たすべき必要条件は何か、
 
何が正しいかを知らなければ経営の責任を果たすことは
できません。
 
冷静に現実を見つめ、
全体を把握し、仕事の因果関係を見つけ、
成すべきことは何かを導きだす必要があります。
 
■しかしながら
「決して妥協しない」と頑なになると仕事はできない。
 
民主党政権になって、
野党時代に分らなかった事実に基づいて作成した
マニュフェストだけが正しいと考えて
それ以外はすべて否定してしまっては
政治はできない。
 
企業経営も人生経営も同じですね。
 
正しいことは何かを考えるとともに
妥協も必要です。
 
■いずれにしろ現実の行動には妥協が
必要になる。
 
だからこそ何が正しいか徹底的に考えなければ
ならない。
 
ドラッカーはスローンの言葉に教えられたという。
 
もし、仕事を依頼した顧客であるスローンが全て正しいと
考え、スローンに受け入れられやすいという観点から
ドラッカーが仕事をしたりしたら、
 
ドラッカーのマネジメントは生まれなかった。
 
顧客に対しては妥協する前に
その顧客にとって、顧客の顧客にとって
何が正しいかを徹底的に考えなければなりません。
 
正しい妥協と間違った妥協を見極めて
仕事をするのがプロフェショナルですね。
 
 
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
 
今岡善次郎
 
 
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 
 
 
  
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