ドラッカー、価値観と時間 - 今岡善次郎のマネジメント・メルマガ|人と幸せにするマネジメント革命|P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

株式会社ビジダイントップページ>>人を幸せにするマネジメント改革

ドラッカー、価値観と時間

2009年8月11日 07:29

人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第63回━━━◆
                            
       ★人を幸せにするマネジメント革命★        
  ~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~ 
                            
             (購読解除は最後にあります)                 
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
不要の方はお手数ですが、返信いただくか購読解除手続きをお願いします。


   『ドラッカー、価値観と時間』

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

メルマガ初めて1年経過しました。

2008年7月23日(水)
「妻が気づかせた使命」と
気負ったテーマで創刊しました。

・・・・

私生活で実体験として経験してきたこと、
仕事として学んできたことで、

あなたにお役に立てることがきっとあると信じ、
それをお伝えして行こうと思い、今回新たに
メルマガを配信することにいたしました。

それは、“妻の介護”という状況の中から、
ある気づきを得たからです。

・・・・

若年性アルツハイマーの妻の介護体験が
ドラッカーのマネジメントの理解を深めたと
告白しました。

■企業のマネジメントも、人生のマネジメントも

成果は内ではなく、外にあること。

人も組織も社会の生態系の「一葉」であり、
社会に貢献する機関であると。

そしてその思想は洋の東西を問わず
人類の英知から発せられた言葉であること。

■二つの大学の大学院で、
サプライチェーンマネジメント
春季講義をほぼ終えました。

「人も企業も、
社会の資源を社会の人々(顧客)の満足に変換する
経済連鎖の一つの環である」と

仕事を業務連鎖構造として
モデル化するマネジメント論です。

大事なことは人が人に貢献するミッションであり、
人的資源の時間の活用です。

ドラッカーの社会生態学的マネジメント論
で語れることを発見しました。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.私の価値観は金ではなく人であった
2.時間は普遍的な制約条件である
====================

1.私の価値観は金ではなく人であった

前回の自らのマネジメントで

・自分の強みは何か?
・仕事はどうあるべきか?
・価値観はあっているか?

をフィードバックで答えを見つけようと
言いました。

ドラッカーは最初の二つ
「強み」と「仕事の仕方」
は密接に関係していると言います。

強みを生かした仕事の仕方が成果を上げる。

絵が上手ければ図解でコミュニケーションする。

■ところが、
「強み」と三番目の「価値観」とは合わないことは
珍しくない。

良くできること、よく知っていることでも
自分の価値観と合わないことがある。

原子力技術者として優秀であっても
原子力利用には価値観が合わないので転職した技術者もいる。


■ドラッカーは若いころ、
ロンドンの投資銀行で働き、仕事で成功していた。

しかし、価値観に合わないと悩んだ。

金を扱っていたのでは世の中に貢献している実感
がなかった。

自分が金持ちになることにも価値観を見いだせなかった。


■ドラッカーにとって価値あるものは、
金ではなく、人だった。

時は大荒恐のさなかにあって、他の仕事の目当てが
あるわけでもなかった。

だが、ドラッカーはその仕事を辞めた。

「正しい行動だった」と述懐している。

仕事で成功するには

「価値観が自らにあっていて、
強みを生かす仕事のやり方をする」

ことのようですね。


2.時間は普遍的な制約条件である


成果を上げる者は仕事から始めないで、
時間から始める。

一般に何かを成そうとすると
仕事をどのようにするか手法や計画にこだわりますよね。


■あらゆる仕事において
成果の限界を規定するものは
最も欠乏した資源である。

そしてそれは時間である。

能力と言われるものは基本的に「時間」である。

生産する時間。

販売する時間。

思考する時間。

すべてが能力と時間は比例しないが、
時間がなければ能力はない。

■工場経営の成功で破綻を免れた
ゴールドラットの経済小説「ザ・ゴール」が
世界で、日本でもベストセラーになりましたね。

納期遅れが日常化し、
科学的経営管理を駆使しても事態は改善しない。

きわめて単純な理論、

TOC(セオリー・オフ・コンストレイント:制約理論)
として有名な理論が生み出された。

それは制約工程(ボトルネック)を起点に
速度を合わせることと、
制約工程の時間を生むことで能力を上げることだった。


■工場の設備だけではなく、
もっとも貴重な経営資源である人間の場合、

成果に何も貢献しないが
無視できない仕事に時間を取られる。

膨大な時間が殆ど、あるいは全く役に立たないことに
費やされる。

「何時自身を知れ」とのアドバイスは実行するのは
かなり困難である。

しかし、
自分の制約を知ることになる
「汝の時間を知れ」とのアドバイスは
時間を記録することで誰でも可能だと
ドラッカーは言います。

■ドラッカー学会の会員の方から多くを学んでいることは
事実です。

しかし、
ドラッカーは極めたり反論したりする対象ではなく、
その知をどう利用するかのスタンスで臨みたい。

来週は本メルマガ休刊させて頂きます。
タイトルも再検討します。


本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://tgs.tama.ac.jp/modules/teacher/index.php?fct=photo&p=33
----------------------------------------------------------------

部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

photo