P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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ドラッカーと安岡正篤

2009年8月18日 15:20

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。そのイメージを
表現した、球形の網の結び目が宝石となっているのが
「インドラの網(ネット)」

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                   第065 回   
                            
     ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★     
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く  
  人生・企業・社会の共通のフラクタル構造~      
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆

 

   『ドラッカーと安岡正篤』

 

■こんにちは、今岡善次郎です。


今週からドラッカーをフレームワークに
しながら安岡正篤も紹介します。

マネジメントは人と人、
組織と組織、
人と組織、社会と
連鎖した構造になっている。

サプライチェーンマネジメント
顧客の顧客の顧客という
人のネットワークのマネジメントです。

だから人間が分らなくては
サプライチェーンマネジメントはうまくいかない。

安岡正篤はドラッカーと共通点が多いことを
発見しました。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.集中には勇気を有する
2.安岡正篤の人間学
====================


1.集中には勇気を有する


以前のメルマガで
「同時に2つのことはできない」と言いました。

あれもこれもやろうとすると何もできない。

だから、
もはや価値の減ったこと、
生産的で無くなったことを捨てることが大事であると。


■どの仕事が重要であり、どの仕事が重要でないか
の決定が重要となります。

それは単に優先順位をつけることでもないようです。

ドラッカーの言葉で言えば、

「優先順位より劣後順位」が重要だと。

優先順位を決めることは簡単である。

しかし、劣後順位の決定、
すなわち、中止する決定は簡単ではないと。


■やるべき仕事に集中するには、
止めるべきことを決定しなければならない。


さもなくば時間が取れない。


何かの成果を上げようとすれば
未来に焦点を当てねばならない。
機会に焦点を当てなければならない。


■役には立っていないが慣れ親しんだ仕事を止めて、

機会に焦点を当てるが、
どうなるかわからない不確定な仕事に取組むには
勇気がいる。

「集中するには勇気がいる」
これもドラッカーの名言ですよ。


2.安岡正篤の人間学

■陽明学や禅などの東洋哲学を現代に
紹介して多くの経営者に影響を与えた
安岡正篤は

ドラッカーと共通点が多い。


ドラッカーのマネジメント原理には
人間の本質が基盤になっています。


人間は
自律性、自立性、市民性、卓越性を求める存在である、
などなど。

明治時代に500社以上創業し「論語と算盤」を
書き、日本の資本主義の父と言われる渋沢栄一
ドラッカーは高く評価しており、

ドラッカーマネジメントは
日本的経営(良い意味で)と親和性が高いですね。


■「成果は外にある」
「企業は社にの資源を社会に存在する顧客価値に変換する
経済連鎖の一つの環である」
「企業は社会の機関である」

これらのドラッカーのメッセージは
最も重要な経営資源である人が社会にある顧客(人)に貢献する
ことが使命であり、

それが企業の社会的役割である、
という意味ですね。

マネジメントを「公」のために
定義しているのです。


■一方、脳外科医の篠浦伸禎先生は
「脳と人間学」について興味深い知見をお持ちです。
(「人に向かわず天に向かえ」(篠浦伸禎、小学館101新書)

「安岡正篤の人間学」の本を神経疾患の患者に読ませたら
薬より効果が認められたそうです。

人間の脳には「私」に関わる部分と「公」に関わる部分がある。

「私」が強すぎて「公」が弱いと
精神に異常をきたす。

最近の異常な殺人事件の犯人は
「私」しか考えない精神的病人とも言えます。

■ドラッカーのマネジメントは
経営戦略や論理思考など個人の知(私的)に偏らず、

人間に基礎を置いています。

企業のマネジメント、社会のマネジメント、
そして人生のマネジメントに有効な思想は
安岡の哲学にもつながります。

マネジメントの学ぶためにも、
ドラッカーと安岡正篤を並行して本メルマガで
紹介します。

「人に教えすることが
自分が学ぶ最良の方法である」
とのドラッカーの教えを忠実に実行します。

ドラッカーも安岡も、
座右の書にしている読者が多い、
という点でも共通しています。

精神的病に侵されることなく、
健全な人生を送るためにも
マネジメントは必要なんですね。


本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

社会生態学とサプライチェーンマネジメント

2009年8月18日 14:45

人も組織も、社会である外部の資源を、社会である外部の価値に
変換する経済連鎖の一つの環です。
仏教の<無我>とは<相互依存>のことであり、人も組織も
ネットワークの連鎖でつながっている。そのイメージを
表現した、球形の網の結び目が宝石となっているのが
「インドラの網(ネット)」

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     ★顧客の顧客まで誠をつくす仕事の連鎖★     
 ~P.F・ドラッカーの社会生態学的経済連鎖モデルが開く  
  人生・企業・社会の共通のフラクタル構造~      
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   『社会生態学サプライチェーンマネジメント

メルマガ初めて1年経過したところで
先週は休刊しました。

本日再開メルマガお読み頂きありがとうございます。

この一年間、
いろんな読者から激励や感想、
アドバイスも頂きました。

 

■その中の一つが
守破離」せよ、でした。

ドラッカーを忠実に「守り」
そしてそれを「破り」
最後に自分流の原理をうち立て
ドラッカーから「離れろ」と。

というアドバイスです。

その解答が今週のテーマ
社会生態学サプライチェーンマネジメントです。

 

さて、

●今週のテーマ
====================
1.サプライチェーンマネジメント
2.同時に二つのことはできない
====================

1.サプライチェーンマネジメント

サプライチェーンマネジメント

プロジェクトマネジメントも、

単に、
マネジメント
と言っても、

仕事で成果を上げる原理であることは
変わりありません。

仕事の構造をどのように
モデル化するかの違いですね。

 

■仏教の<無我=相互依存>のイメージを
表現した、球形の網の結び目が宝石となっている

「インドラの網(ネット)」

というものがあるそうです。


<「ダライ・ラマのビジネス入門」
(ダライ・ラマ14世&L・V・D・ムイゼンバーグ、
岩木貴子訳、マガジンハウス)より>


「インドラの網(ネット)」は
人や組織の行動が「孤立」した存在ではなく
相互依存した関係であることをモデル化したものです。

企業は人と同じく相互依存し、
行動と反応の無限の連鎖のあって「孤」
として存在しない。

この思想はドラッカーの社会生態学的企業観と
同じだと思っています。


すなわち、
「企業は社会の資源を顧客価値に変換する
経済連鎖の一つの環である」と言っているのです。


■これは私、今岡善次郎が
この12年間のテーマにしております、

サプライチェーンマネジメント(供給連鎖経営)

と同じものです。

そう言う意味ではドラッカーからの
守破離」というわけではありませんが、

ドラッカーに拘らず
仏教も儒教も、
デカルト的西洋科学も
脳科学も、
私が「工学」と「経営」から
経営原理をまとめた「経営力学」
に戻ってメルマガ展開したいと
考えています。

■「ドラッカーの知も」含めて
先人の教えは社会的資源として
「インドラの網」の一つひとつの
目になると考えられます。

このメルマガ含めて
私も
「インドラの網の一つの目」になって
社会に貢献したいと思います。

サプライチェーンは人や組織が
社会の中で仕事をする時の一つの
モデルです。

■ちなみに
ハーバードビジネススクールを筆頭とする
マネジメント教育は

「経営戦略」「イノベーション」「ファイナンス」

「構造思考法」「コンプライアンス」

というトップマネジメントの領域別カリキュラムで
エリート教育を目的としています。

■それに対して
サプライチェーンマネジメントの教育は
ロジスティクスや生産など現場の視点から
成果の原理を追求します。

サプライチェーンマネジメント教育が
独立した科目や領域が存在しているのは
私が奉職している2つの大学の大学院しかありません。

モノと情報とカネの動きから
現場を統合する
サプライチェーンマネジメント

情報化時代の
マネジメント教育の重要な領域になるだろう
思います。

 

2.同時に二つのことはできない


トヨタ生産方式のイノベーションに
「多能工」というのがあります。

専門に特化した
「単能工」が欧米の科学的管理法では常識なのに、
本来の人間はそもそも多能であり、

万屋(よろずや)である。


■人間は貧欲であり
個人でも組織でもあれもやりたい、これもやりたいと考える。

やるべきことがたくさんある。

自分の仕事だけではなく、
他からの仕事を頼まれる。

やらなければならないことに対して
やるために時間があまりにも少ない。

■ところが、
昨日は意味があったが今日は誰のためにも
なっていない仕事がいつまでも生き続ける。

惰性で行っていることが余りにも多い。

中止することに恐怖感さえ感じる。


そのために
人は同時にいくつかのことをする。

うまくいかない。

うまくいかないともっとあれもこれも
やろうとする。

そしてどれをとっても時間がまともに取れない。

 

■ドラッカーによると、

成果をあげるものは
新しい仕事をする前に
古い行動を捨てる。

トヨタの多能工と言えども
「車の塗装作業を止めてから車を組み立てる」

同時に二つのことはできない。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

ドラッカー、価値観と時間

2009年8月11日 07:29

人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第63回━━━◆
                            
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   『ドラッカー、価値観と時間』

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

メルマガ初めて1年経過しました。

2008年7月23日(水)
「妻が気づかせた使命」と
気負ったテーマで創刊しました。

・・・・

私生活で実体験として経験してきたこと、
仕事として学んできたことで、

あなたにお役に立てることがきっとあると信じ、
それをお伝えして行こうと思い、今回新たに
メルマガを配信することにいたしました。

それは、“妻の介護”という状況の中から、
ある気づきを得たからです。

・・・・

若年性アルツハイマーの妻の介護体験が
ドラッカーのマネジメントの理解を深めたと
告白しました。

■企業のマネジメントも、人生のマネジメントも

成果は内ではなく、外にあること。

人も組織も社会の生態系の「一葉」であり、
社会に貢献する機関であると。

そしてその思想は洋の東西を問わず
人類の英知から発せられた言葉であること。

■二つの大学の大学院で、
サプライチェーンマネジメント
春季講義をほぼ終えました。

「人も企業も、
社会の資源を社会の人々(顧客)の満足に変換する
経済連鎖の一つの環である」と

仕事を業務連鎖構造として
モデル化するマネジメント論です。

大事なことは人が人に貢献するミッションであり、
人的資源の時間の活用です。

ドラッカーの社会生態学的マネジメント論
で語れることを発見しました。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.私の価値観は金ではなく人であった
2.時間は普遍的な制約条件である
====================

1.私の価値観は金ではなく人であった

前回の自らのマネジメントで

・自分の強みは何か?
・仕事はどうあるべきか?
・価値観はあっているか?

をフィードバックで答えを見つけようと
言いました。

ドラッカーは最初の二つ
「強み」と「仕事の仕方」
は密接に関係していると言います。

強みを生かした仕事の仕方が成果を上げる。

絵が上手ければ図解でコミュニケーションする。

■ところが、
「強み」と三番目の「価値観」とは合わないことは
珍しくない。

良くできること、よく知っていることでも
自分の価値観と合わないことがある。

原子力技術者として優秀であっても
原子力利用には価値観が合わないので転職した技術者もいる。


■ドラッカーは若いころ、
ロンドンの投資銀行で働き、仕事で成功していた。

しかし、価値観に合わないと悩んだ。

金を扱っていたのでは世の中に貢献している実感
がなかった。

自分が金持ちになることにも価値観を見いだせなかった。


■ドラッカーにとって価値あるものは、
金ではなく、人だった。

時は大荒恐のさなかにあって、他の仕事の目当てが
あるわけでもなかった。

だが、ドラッカーはその仕事を辞めた。

「正しい行動だった」と述懐している。

仕事で成功するには

「価値観が自らにあっていて、
強みを生かす仕事のやり方をする」

ことのようですね。


2.時間は普遍的な制約条件である


成果を上げる者は仕事から始めないで、
時間から始める。

一般に何かを成そうとすると
仕事をどのようにするか手法や計画にこだわりますよね。


■あらゆる仕事において
成果の限界を規定するものは
最も欠乏した資源である。

そしてそれは時間である。

能力と言われるものは基本的に「時間」である。

生産する時間。

販売する時間。

思考する時間。

すべてが能力と時間は比例しないが、
時間がなければ能力はない。

■工場経営の成功で破綻を免れた
ゴールドラットの経済小説「ザ・ゴール」が
世界で、日本でもベストセラーになりましたね。

納期遅れが日常化し、
科学的経営管理を駆使しても事態は改善しない。

きわめて単純な理論、

TOC(セオリー・オフ・コンストレイント:制約理論)
として有名な理論が生み出された。

それは制約工程(ボトルネック)を起点に
速度を合わせることと、
制約工程の時間を生むことで能力を上げることだった。


■工場の設備だけではなく、
もっとも貴重な経営資源である人間の場合、

成果に何も貢献しないが
無視できない仕事に時間を取られる。

膨大な時間が殆ど、あるいは全く役に立たないことに
費やされる。

「何時自身を知れ」とのアドバイスは実行するのは
かなり困難である。

しかし、
自分の制約を知ることになる
「汝の時間を知れ」とのアドバイスは
時間を記録することで誰でも可能だと
ドラッカーは言います。

■ドラッカー学会の会員の方から多くを学んでいることは
事実です。

しかし、
ドラッカーは極めたり反論したりする対象ではなく、
その知をどう利用するかのスタンスで臨みたい。

来週は本メルマガ休刊させて頂きます。
タイトルも再検討します。


本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
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企業は社会の一部である。
 

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