株式会社ビジダイントップページ>>人を幸せにするマネジメント改革
『ドラッカー、人も組織も連鎖の中での一つの「環」』
2009年7月21日 11:47
人も組織も「孤」ではない。
人も組織も、
人と人、組織と組織のつながり、
連鎖の中での一つの「環」です。
人の仕事も組織の仕事もその成果は誰かが利用することに
よって社会が恩恵を受ける。
客の客までつなげる経済連鎖、又は供給連鎖の中で
人も企業組織も一つの「環」です。
仕事で成果を上げるには
供給連鎖(サプライチェーン)での役割と位置づけを
認識することが出発点です。
供給連鎖上で客の客はだれか、
それを問うことで成すべきことが違ってくる。
医薬品企業は、医者だけではなく患者。
建材メーカーは施工会社だけではなく、施工主。
加工食品メーカーは食料品店だけではなく、消費者。
どこまで思いをはせることができるか。
さて、
●今週のテーマ
====================
1.私の仕事の成果は誰が利用するか
2.補佐役として成功するには
====================
1.私の仕事の成果は誰が利用するか
「人も組織も、内ではなく外に成果がある」
ドラッカーのキー・メッセージですね。
前回のメッセージ思い出して下さい。
顧客に、社会に、人のために、他の部門に,
内ではなく、外に
貢献することに焦点を合わせなければなりません。
我々の多くは
自分に、我々の会社に、自部門に、
政治家は
自分の選挙に、自分の党に、
官僚は、
退職後の自分たちの職場確保に、
多くは内側の成果に焦点を合わせているのですね。
■知識労働者が生産するものは、
モノではなく、情報、アイデイア、コンセプトである。
それぞれの専門は限定されているから
大きな力を発揮する。
しかしながら、
専門知識は、それだけでは断片であり不毛である。
専門家のアウトプットは他の専門家のインプットであったり、
別の専門家のアウトプットと組み合わされて初めて
成果となる。
専門家もサプライチェーン(供給連鎖)の中の
一つの輪でしかない。
■人も組織も
社会生態学的な観察で見るサプライチェーン(供給連鎖)の
一つの輪として認識する。
そして、
「あなたが、組織に貢献するためには、
私はあなたにどんな貢献する必要があるか?」
と問うことです。
「私の仕事の成果は誰が利用してくれることで
誰に貢献できるか」
と問うことです。
■つまりサプライチェーンの中で、
「顧客は誰か」「顧客の顧客は誰か」と問い、
そして顧客への貢献に焦点を当てることです。
この問いによって
貢献に焦点を当て、
コミュニケーション、チームワーク、人材育成など
仕事に必要な能力が養成されるのですね。
2.補佐役として成功するには
ドラッカーは世界で多くの経営者に、
又、現場で仕事をする
プロフェショナルに影響を与えました。
日本でも最近NHKで放映された
ユニクロの柳井正氏も、
影響を受けているようですね。
■そのドラッカー自身が自らの人生で
特に青年時代に、
人から影響を受けたことを自著で語っています。
以前このメルマガで紹介したオペラ作曲家のヴェルディ。
80歳になってから信じがたい力強さで人生の歓びを
歌い上げるオペラを書いた動機。
「いつも失敗してきた。だからもう一度挑戦する必要があった」
80歳という歳と
仕事で本物を追及する姿勢に感動したわけですね。
アテネのパンテオンの彫刻家フェイディアス。
誰も見ていない部分の彫刻の請求の支払を拒否されて
反論した言葉。
「神々が見ている」
東洋では人の行動を「天が見ている」と言いますね。
■さらにドラッカーが若い時ロンドンで
保険会社のアナリストから証券会社のアナリストに
転職した時、
年配の創立者に言われた。
他のシニアパートナーからは日々の仕事振りを褒められていたのに、
「君は駄目だ。君は相変わらず保険会社の証券アナリストの仕事
しかしていない。証券会社のシニアパートナーの補佐役の
仕事で成果を上げるには一体何をしなければならないと
思っているのか」
と言われてしまった。
■その時以来、ドラッカーは
「新しい仕事で成果を上げるには何をしなければならないか」
を自問してきた。
人は誰も、新しい任務についても、
前の任務で成功していたことをやり続ける。
それで成果が上がらない。
成果が上がらないのは
能力がないためでも、知識がないためでもない。
新しい任務が要求するもの、成すべき仕事、課題は何かを
自問する習慣と新しい課題に挑戦する姿勢を
疎かにして
過去の成功体験で勝負しようとするからですね。
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
今岡善次郎
----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
