ドラッカー、学ぶということ - 今岡善次郎のマネジメント・メルマガ|人と幸せにするマネジメント革命|P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

株式会社ビジダイントップページ>>人を幸せにするマネジメント改革

ドラッカー、学ぶということ

2009年7月 7日 11:25

5年前から大学院で「マネジメント教育」の仕事を
与えられ、自分ではない「大学院生」の人生を
考えることが多くなりました。


そして、時期を同じくして
家庭では妻の介護を通して
自分ではない「妻」の人生に思いを致す
ことが多くなりました。

それ以前は
自分のこと、「私」に焦点を当てた人生だった
と思います。

人の成長や、
「私」ではなく「公」に
焦点を当てるドラッカーが心に浸みるように
なりました。

人には教えても自分で実践しているか
と問われれば、
まだまだ至らぬ人間です。

精進したいと考えています。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.教えることと学ぶこと
2.成果を上げることと知力や知識は関係ない
====================

1.教えることと学ぶこと

知識労働者の仕事は
「何が目的か」「何のために行うか」の問いが
重要だと述べました。

マネジメントにおいては
「我々の顧客は誰か」「我々の事業は何か」

と常に問い続けることでです。

組織の中で殆どの人は、そのような問いを発することなく
「仕事」ではなく「作業」しかしていない。

経済危機で経済社会が大きく変わろうとするとき、

それらの問いの答えが自明では無くなっているのです。


■20世紀の工業化時代においての焦点は
いかに効率よく行うかが重要だった。

肉体労働においては仕事のやり方に焦点を当てていた。

しかし、

知識労働においては、
成果に焦点が当てられなければならないのです。

つまり「目的は何か」に焦点が当てられなければならない。

企業のマネジメントにおいて、
あまりにも多くの組織が利益や売上のみを一律に目的にしてきた。


■組織の目的は
社会の機関として又「器官」として、より大いなるものに
役立つことである。

社会が「身体」だとすれば
組織は「器官」である。

組織が「身体」であれば
人は「器官」である。

組織のためには一人ひとりが成長することである。

ドラッカーは
知識労働者の成長について大事なことを
二つ言っています。


1つは継続学習が必要なこと。

2つは教えることが最も学ぶということ。

つまり、
■継続的に学び教えることが重要なんですね。

知識労働者にとって、
あらゆる組織のマネジメントにとって
必要なことですね。

企業だけではなく共同体や家族にとっても、
一人ひとりの人生にとって、

優れた人物から学ぶこと、
優れた組織から学ぶこと
重要ですね。


学んで実践することが重要だとドラッカーは教えてくれます。

東洋の陽明学
「知行合一」(知識を学ことと行動することを統合せよ)

同じことを言っていると
思いませんか?

 


2.成果を上げることと知力や知識は関係ない


仕事とは成果を上げることです。。

ドラッカーは
成果を上げる能力は知識や知力は関係ないと
凡人を安心させることを言います。

ましてや学歴、年齢、男女差、人種とも関係ない。

頭の良い人が驚くほど成果を上げていないとも言う。


■優秀なエンジニアが高度な数式で構造計算をして
洗練された図面を描いても
出来た製品が顧客に価値をもたらさなかったら
それは失敗と言える。

頭の良い経営者でも
自分の報酬や名誉のことにのみ関心を持ち、

外の世界に貢献することができなければ
成果を上げたことにはならない。


■成果を上げる原理は

外にある成果のために考えること、
成すべきことを考えること、
そして実行する習慣である。

努力をするだけでは、成果がでない。

努力とコストは内にあり、
売上と利益は外にある。


■高度な専門知識を沢山与えることがマネジメント教育ではない。

万能な専門家を必要とするわけではない。

ドラッカーに言わせると、

成果をあげる人たちの共通点は、
成すべきことを成し遂げる習慣である。

すごく常識的な人間の習慣である。

知力による戦略ではなく、人間的能力である。

天の時は地の利に如かず。
地の利は人の和に如かず。

孟子の「天地人」と同じことを言っていますね。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------

部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

photo