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ドラッカー、知識労働者とマネジメント

2009年6月23日 09:51

 


   『ドラッカー、知識労働者とマネジメント』

株価が持ち直し、経済指標も
フリーフォール(落下)からの持ち直しが始まったとか。

いやいやこれが偽りの夜明けだとか。

経済成長という飽くない人間の欲望に支えられた
経済システムの終焉だとか。

いろいろ議論がされていますね。

大事なことは
正しく状況を把握し、
正しい動機で、
正しく実行すべきです。

そのための資源が「知識」です。
玉石混合の知識から成果に役立つ知識をどう選ぶか。


さて、

●今週のテーマ
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1.成果と資源は外部にある
2.知識労働者は指示されない存在である
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1.成果と資源は外部にある

6月11日、朝日新聞東京版に
「脱孤独介護:生き方あきらめないで」
「在宅からの転換」というテーマで

私のインタビュー記事が掲載されました。

自営業の経営コンサルタントとしての
人生に、ドラッカーを通して、
介護の意味付けを行ったことも
述べました。

介護経験を通して、遅まきながら
マネジメントも成果が外にあることの意味を理解しました。


■ところで、
リーマンブラザーズやGMの破綻。

グローバルな市場主義のスタンダードとは
市場が全てであり、時価総額を極大化するため、利潤第一に
経営することだった。

成果とは短期の利益であり、
扇動的なキャッチコピーで金融商品が販売され、
住宅ローンが低所得者にまで与えられ、
自動車ローンが無審査で貸与された。

グローバル・スタンダードの掛け声の下、

貯蓄より投資へが奨励され、
そして多くの金融商品が不良在庫化して行った。

グローバルな経済連鎖で日本の輸出産業が、

そして人員削減で内需産業まで打撃を受けたました。


すべて売り手側の論理、
製品を開発し売る側に論理、
組織の内部の動機が優先していた。

 

■しかし、成果は内部にいるものによって決められない。


企業の活動が成果を生むかどうかは

内部ではなく、外部にいる顧客が本来決めるものですね。

ドラッカーの
「顧客の創造」とは社会生態系の
中で無理やり人工的に顧客を創造することではない。

生活を良くし、
社会のために役立つモノやサービスを提供することが成果です。

利益という内部の動機ではないですよね。

企業の活動は技術にしろ、販売にしろ、生産にしろ、

直接決められるのはコストだけであり、
成果である売上は決められない。

売上は顧客が決める。


■一方、企業が活用する資源、
材料、設備、知識などもすべて外部にある。

知識も普遍的社会的資源である。

「誰かにできたことは、他の誰かにもできる」

それは「ドラッカーの知」だって例外ではないでしょう。

知識は誰にでもすぐ入手可能です。

 

■つまり、企業とは、

外部にある資源を
外部にしか存在しない成果に変換する経済連鎖(サプライチェーン)
の一つの輪ですね。

企業は「孤」では存在しない。

外部から外部へ変換するネットワーク(網)の
目でしかない。

今の経済危機は
それぞれの企業が
内部を優先する「孤」の論理で行動した結果であると
言えませんか?

 

2.知識労働者は指示されない存在である


人に教えることが
自ら学ぶ最高の方法である、とは
ドラッカーから知りました。

最近、儒教の孔子も同じことを言っていたことが
わかりました。

若い時学ぶと壮年にして有用な人間になる。
老年になって学ぶと死して有用な人間になる。

松原泰道老師が初めて著書を出版したのは60歳。
「60歳からが本当の人生ですよ」
とおっしゃっていたそうです。

「全力を尽くして取り組んでいる限り、
人生に無駄はない。
これは、私の長い人生から得た持論です」と。

60歳を過ぎた人間にとっては特に
勇気づける言葉ですね。


本を書くのもメルマガ書くのも
人に教えながら実は自分が学んでいるのです。


■働くということ、
仕事をするということ、
そして学ぶこと、
すべて関係しているのです。

ドラッカーは知識労働者という言葉を作りました。

西洋の労働観かもしれませんが、
歴史上、労働者は、

何を行うか、いかに行うか、
いかなる速度で行うかを、指示される存在だった。

ところが
現代社会は、生産手段が工具や機械ではなく、

仕事をどう行うかについて、頭にある知識になった。

生産も販売も経理や人事総務も
大半が知識労働者の仕事になった。

知識労働者はリストラになっても生産手段を
持ったままで組織から離れる。


■ところが、専門の知識労働者(個別のスキル)だけでは
何も生まれません。

他の専門知識を結合して初めて
生産的な存在になる。

異なる専門知識を持った者が
共同の課題に向けて結合しない限り
知識は何も生まない。


知識労働者が指示されなくても
組織で成果を上げるためには何が必要か?

その答えは
マネジメントですね。

つまり、
組織に対してどのように貢献すべきかを決定するものは
マネジメントの原理を知っている
一人ひとりの知識労働者というわけです。

異なる知識間に優位性や劣位性はない。

共通の任務における貢献度で規定されるのみです。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

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