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2009年6月16日 09:27
『ドラッカー、人類の英知とマネジメント』
マネジメントという外来語、
日本語では「経営」でしょうか?
人間の本質に基礎をおくドラッカー流マネジメントは
企業など組織のマネジメントは、基本的に
一人ひとりの人生のマネジメントの秘訣と変わらない。
自分のマネジメントや家族のマネジメントには
人類の歴史的「英知」
「仁」「愛」「布施」(ともに顧客指向)
「持戒」(真摯さ、誠、行動規範)
「精進」(努力、行動、時間)
「禅定」(瞑想、フィードバック、軌道修正)
が役立ちます。
私も秘かに精進しています。
これらは
ドラッカー流マネジメントの原理でもありますね。
孫含み 子らの連れ合い 皆揃い 浴風園に 笑顔の妻と
7日、日曜日の初夏の晴れの日、
アルツハイマーで入院中の妻に、
私が号令をかけていないのに、
3人の子供、その家族、連れ合いがみな面会に
集合しました。
うれしい一日でした。
ありがとうみんな。
さて、
●今週のテーマ
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1.最も優れたマネジメントはピラミッド建設
2.体系は先人の力を借りて常人を助ける
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1.最も優れたマネジメントはピラミッド建設
ドラッカーが、
「最も優れたマネジメントの事例は何か?」と訊かれたら
「4000年前のピラミッドを構想し、設計し、建設したこと」と
答えたそうです。
あるべき姿を構想し、
その目的を設定し、専門家を組み合わせて
設計し建設する。
構造物を建設するのも、
情報システムを構築するのも、
製品を開発して生産販売のサプライチェーンを構築するのも
その成果を上げる機能は
マネジメントです。
■大昔から至るところにマネジメントはあったが、
限られた権力者と特殊な技能を持った
限られた人間の秘儀であった。
近代社会はあらゆるところに必要なスキルになった。
企業組織にも、病院や介護施設、
非営利法人、公的機関、
町内会や家族会など。
ある分野での成功原理が知識となって
別の分野の成功原理として新しい知識が生まれる。
■ポスト資本主義社会とは、
知識が単にいくつかの資源の一つではなく、
資源の中核になったと
ドラッカーは見ています。
マネジメントの知識とは、
「何を言うか、いかに言うか」ではなく、
「何を成すか、いかに成すか」である。
マネジメントの知識とは
行動のための知識であり、
エンジニアリングや臨床医療に似ている。
自然現象の発見である科学とは違う。
■マネジメントとは、
「技能を方法論に変える体系」であると
言うことができる。
「最も優れたマネジメントはピラミッド建設」という
ドラッカーのメッセージ素直に腑に落ちますか。
エンジニアリングである
「技能を方法論に変える体系」
をマネジメントに適用すること重要になってきます。
そして今、経済危機の中で必要なこと。
知識を使って社会が必要な知識を生み出す
イノベーションが求められています。
危機を機会に変えるイノベーションとは何か。
悪化し続ける雇用、消費の停滞。
これを憂鬱な世界、暗い出来事としてではなく、
成すべきことを発見する機会として受けとめる。
米国や欧州、バブル時代の日本は
過剰な負債に頼り
持続不可能な経済を生んだ。
短期的に痛みを伴うが
今は全世界が負債圧縮に動いている。
健全な方向へ動いている。
少ない収入で生活や人生を楽しませる製品やサービスが
イノベーションになるでしょう。
任天堂、ユニクロ、オリエンタルランド。
ローンに頼らない商品ですね。
2.体系は先人の力を借りて常人を助ける
GMが破綻して
ジェネラルモーターからガバメントモーター(国有企業)
になりましたね。
ドラッカーがマネジメントを体系化するきっかけとなった
最初の仕事はGMの会長、アルフレッド・スローンから依頼されて
提言をまとめる仕事でした。
ドラッカーが体系化したマネジメントは近年のGMにとって
役に立たなかったのでしょうか?
■ドラッカーは近代の科学的管理法の持つ問題を認識し、
人類の歴史的英知も取り入れ、
伝承を知識に、思考を体系に整理し
多くの著作を著した。
ドラッカー曰く、
愚者を賢者に、無能を天才に変える本はない。
しかし、
体系は先人の力を借りて常人を助ける。
常人をして成果を上げる能力を与える。
有能な人間に卓越性を与える、と。
■世界同時経済危機が契機となって
GMが破綻した根本原因は何か?
後講釈の批判は免れませんが、
ドラッカーのマネジメント体系に照らして分析できます。
株価や配当を要求する資本家を悪玉にする評論が多いのですが、
資本家、高額報酬のトップマネジメントだけが原因ではない。
GMの労働者、退職した多くの労働者も年金、医療保険で
GMという生命体に寄生していた。
それぞれが自己の利益を最優先する結果、
持続可能な生命体への貢献という「公」の意識が希薄になった。
すなわち、ドラッカーの現場もマネジメントの一角、
企業は社会の機関という
行動規範がなかった。
そこにあるのは「私」的要求による寄生だった。
だから短期の利益を犠牲にする
環境対策や小型化をいう長期的戦略が実現できなかった。
日本の経済対策、農業政策、
自民・民主のばらまき政策、
将来の子孫まで考える「義」や「公」が果たしてあるのか?
これは政治家だけではなく、我々市民が一人ひとり持てるかどうか
問われているとは思いませんか?
ところでGMですが、
■国有になって数か月でマネジメントが変わることが
可能でしょうか?
GM救済のスキームは車作りの専門家ではなく、
金融の専門家であるところが、
その成果への疑念を生みますね。
マネジメントの体系化とは、
利益を上げる方法論ではない。
先人の知恵とは
人も組織も自己目的化する社会への寄生ではなく、
人も組織もそれぞれの役割と位置づけを重視することです。
コンピュータのOS(オペレーティング・システム)という
中枢の制御系の設計変更だけでは
企業も、社会経済の再生しない。
現場もマネジメントの一角とする
人間の本質に照らした先人の知恵を借りた体系が
必要です。
それは、現場もマネジメントの一角、
企業は社会の機関(公器)、
ドラッカー流マネジメントの体系にきっちり入っているのです。
本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。
今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。