P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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ドラッカー、「目的は何か」からスタートする

2009年6月30日 06:58

人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第58回━━━◆
                            
       ★人を幸せにするマネジメント革命★        
  ~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~ 
                            
  
   『ドラッカー、「目的は何か」からスタートする』

本日もメルマガお読み頂きありがとうございます。

6月は妻の誕生月でもあり、
父の日を兼ねて
娘と娘の彼が僕たち夫婦を食事に誘ってくれました。

言葉にて 会話はもは やかなわぬが
皆と食事に 幼女の笑顔

病院から連れ出して近くのデニーズで
介助しながら食事しました。


まわりの顧客の目、
以前は好奇の目だったのが、今は
善意の目に感じるようになりました。

 

さて、

●今週のテーマ
====================
1.組織は創造的破壊のためにある
2.「何が目的か」と問うこと
====================

1.組織は創造的破壊のためにある

「今は危機の時代だ」という煽りは
過去30年間でも何回も繰り返されましたね。

2008年9月のリーマンショック以降の世界同時不況以前でも、

日本では「失われた10年」が始まってから20年は
経っているでしょうか。

リストラ、不良債権、年金不祥事、医療介護問題、
自殺や殺人事件・・・・。

企業や学校、病院、行政機関などにとって
解決すべき課題はたくさんあります。

ストライキ、テロ、暴力的革命などの破壊活動は解決に
ならない。

それでは一体、
■何が危機の時代を救うのか?

新しいマジックや
新しい発明や
新しい神

などではない。

ましては強力なカリスマ・リーダー
でもない。

企業であれ、公的機関であれ、
そして一人ひとりの生活であれ、

「人類が失敗し成功した無数の経験から導かれた
知識を効果的に使って実践すること」のみ

が危機の時代を乗り越えるのに役立つのではないでしょうか。

先人の知恵と新しい現実からの知恵を
組み合わせるマネジメント。

すなわち、
ひとつ一つの組織において、
多くの知識を共同の課題に向けて結合すること。

時代に合わせてイノベーションすること。

しかし、
■我々の生活も社会も家族も、
コミュニテイはその内部では安定を求めたい。

変化を阻止したい。

しかしコミュニテイの外では変化を求める。

その結果
企業も公的機関も
顧客が変化し、事業の価値が変化し、
過去には必要だった知識も変化する。

1年前までは華やかだった金融工学やグローバルスタンダード
もいまや諸悪のシンボルになりました。

科学や技術だけではなく、
社会的なイノベーションも

シュンペーターが言ったという
創造的破壊が必要になっています。


■危機は逃れることはできなくても乗り越えることが
必要です。

そのためには、

テロや革命ではなく、

あらゆる組織が自ら行っていることのすべてを
体系的に廃棄できなければならないと
ドラッカーは教えてくれます。

計画的に廃棄し、
新しい創造に専念しなければならないと。

 


2.「何が目的か」と問うこと


モノを作ったり、運んだりすることの生産性は
今でも向上していますが、

ドラッカーによると
日本や欧米における物量による経済成長はもはや終わった
という。

効率を指標とする生産性革命は終焉した。


一方で
店員、技術者、会計士、医師、教師、看護師、介護士、
事務職、営業職などの知識労働者の数は増えているが、

その生産性は全く向上していないと。


■肉体労働においては資本(金)と技術によって
生産性向上をはかることができた。

しかし、
知識労働者の生産性向上のために、資本(金)は
それほど役には立たない。

技術はそれだけでは生産性を上げない。


■モノづくりにおいて生産性向上の元祖になった
フレデリック・テイラーは

「何が目的か」と問わなかった。

目的がぶれることは
あまりなかった。


生産組織の人間関係論で有名なメイヨーは
「何が目的か」「なぜ行うのか」と問わなかった。

フロイトは患者に「何が問題か」と問わなかった。

マルクスもレーニンも大衆に問うことはなかった。

西洋の近代科学と言われる手法は
エリートの知恵のみ尊重し、労働者は無能とみていた。

ちなみに、
これは日本人の伝統的仕事観には無かったように思います。


■今は、モノ作りで生産現場で働いている人も物を運んでいる
人も、知識を持ち、成すべきことを考える。

ドラッカー命名の知識労働者になった。

知識労働者の生産性向上は

「何が目的か」と問うことからスタートする。

問題解決ではなく、問題定義から
スタートする。


時代が大きく変わるとき、
「何が目的か」と
常に確認し問い続けることこそが、
成果を上げることに欠かせない
のですね。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

ドラッカー、知識労働者とマネジメント

2009年6月23日 09:51

 


   『ドラッカー、知識労働者とマネジメント』

株価が持ち直し、経済指標も
フリーフォール(落下)からの持ち直しが始まったとか。

いやいやこれが偽りの夜明けだとか。

経済成長という飽くない人間の欲望に支えられた
経済システムの終焉だとか。

いろいろ議論がされていますね。

大事なことは
正しく状況を把握し、
正しい動機で、
正しく実行すべきです。

そのための資源が「知識」です。
玉石混合の知識から成果に役立つ知識をどう選ぶか。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.成果と資源は外部にある
2.知識労働者は指示されない存在である
====================

1.成果と資源は外部にある

6月11日、朝日新聞東京版に
「脱孤独介護:生き方あきらめないで」
「在宅からの転換」というテーマで

私のインタビュー記事が掲載されました。

自営業の経営コンサルタントとしての
人生に、ドラッカーを通して、
介護の意味付けを行ったことも
述べました。

介護経験を通して、遅まきながら
マネジメントも成果が外にあることの意味を理解しました。


■ところで、
リーマンブラザーズやGMの破綻。

グローバルな市場主義のスタンダードとは
市場が全てであり、時価総額を極大化するため、利潤第一に
経営することだった。

成果とは短期の利益であり、
扇動的なキャッチコピーで金融商品が販売され、
住宅ローンが低所得者にまで与えられ、
自動車ローンが無審査で貸与された。

グローバル・スタンダードの掛け声の下、

貯蓄より投資へが奨励され、
そして多くの金融商品が不良在庫化して行った。

グローバルな経済連鎖で日本の輸出産業が、

そして人員削減で内需産業まで打撃を受けたました。


すべて売り手側の論理、
製品を開発し売る側に論理、
組織の内部の動機が優先していた。

 

■しかし、成果は内部にいるものによって決められない。


企業の活動が成果を生むかどうかは

内部ではなく、外部にいる顧客が本来決めるものですね。

ドラッカーの
「顧客の創造」とは社会生態系の
中で無理やり人工的に顧客を創造することではない。

生活を良くし、
社会のために役立つモノやサービスを提供することが成果です。

利益という内部の動機ではないですよね。

企業の活動は技術にしろ、販売にしろ、生産にしろ、

直接決められるのはコストだけであり、
成果である売上は決められない。

売上は顧客が決める。


■一方、企業が活用する資源、
材料、設備、知識などもすべて外部にある。

知識も普遍的社会的資源である。

「誰かにできたことは、他の誰かにもできる」

それは「ドラッカーの知」だって例外ではないでしょう。

知識は誰にでもすぐ入手可能です。

 

■つまり、企業とは、

外部にある資源を
外部にしか存在しない成果に変換する経済連鎖(サプライチェーン)
の一つの輪ですね。

企業は「孤」では存在しない。

外部から外部へ変換するネットワーク(網)の
目でしかない。

今の経済危機は
それぞれの企業が
内部を優先する「孤」の論理で行動した結果であると
言えませんか?

 

2.知識労働者は指示されない存在である


人に教えることが
自ら学ぶ最高の方法である、とは
ドラッカーから知りました。

最近、儒教の孔子も同じことを言っていたことが
わかりました。

若い時学ぶと壮年にして有用な人間になる。
老年になって学ぶと死して有用な人間になる。

松原泰道老師が初めて著書を出版したのは60歳。
「60歳からが本当の人生ですよ」
とおっしゃっていたそうです。

「全力を尽くして取り組んでいる限り、
人生に無駄はない。
これは、私の長い人生から得た持論です」と。

60歳を過ぎた人間にとっては特に
勇気づける言葉ですね。


本を書くのもメルマガ書くのも
人に教えながら実は自分が学んでいるのです。


■働くということ、
仕事をするということ、
そして学ぶこと、
すべて関係しているのです。

ドラッカーは知識労働者という言葉を作りました。

西洋の労働観かもしれませんが、
歴史上、労働者は、

何を行うか、いかに行うか、
いかなる速度で行うかを、指示される存在だった。

ところが
現代社会は、生産手段が工具や機械ではなく、

仕事をどう行うかについて、頭にある知識になった。

生産も販売も経理や人事総務も
大半が知識労働者の仕事になった。

知識労働者はリストラになっても生産手段を
持ったままで組織から離れる。


■ところが、専門の知識労働者(個別のスキル)だけでは
何も生まれません。

他の専門知識を結合して初めて
生産的な存在になる。

異なる専門知識を持った者が
共同の課題に向けて結合しない限り
知識は何も生まない。


知識労働者が指示されなくても
組織で成果を上げるためには何が必要か?

その答えは
マネジメントですね。

つまり、
組織に対してどのように貢献すべきかを決定するものは
マネジメントの原理を知っている
一人ひとりの知識労働者というわけです。

異なる知識間に優位性や劣位性はない。

共通の任務における貢献度で規定されるのみです。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

ドラッカー、人類の英知とマネジメント

2009年6月16日 09:27

   『ドラッカー、人類の英知とマネジメント』

マネジメントという外来語、
日本語では「経営」でしょうか?

人間の本質に基礎をおくドラッカー流マネジメントは
企業など組織のマネジメントは、基本的に
一人ひとりの人生のマネジメントの秘訣と変わらない。

自分のマネジメントや家族のマネジメントには
人類の歴史的「英知」

「仁」「愛」「布施」(ともに顧客指向)
「持戒」(真摯さ、誠、行動規範)
「精進」(努力、行動、時間)
「禅定」(瞑想、フィードバック、軌道修正)

が役立ちます。

私も秘かに精進しています。

これらは
ドラッカー流マネジメントの原理でもありますね。

 

孫含み 子らの連れ合い 皆揃い 浴風園に 笑顔の妻と

7日、日曜日の初夏の晴れの日、
アルツハイマーで入院中の妻に、
私が号令をかけていないのに、
3人の子供、その家族、連れ合いがみな面会に
集合しました。

うれしい一日でした。

ありがとうみんな。

さて、

●今週のテーマ
====================
1.最も優れたマネジメントはピラミッド建設
2.体系は先人の力を借りて常人を助ける
====================

1.最も優れたマネジメントはピラミッド建設

ドラッカーが、
「最も優れたマネジメントの事例は何か?」と訊かれたら

「4000年前のピラミッドを構想し、設計し、建設したこと」と
答えたそうです。

あるべき姿を構想し、
その目的を設定し、専門家を組み合わせて
設計し建設する。

構造物を建設するのも、
情報システムを構築するのも、
製品を開発して生産販売のサプライチェーンを構築するのも

その成果を上げる機能は
マネジメントです。


■大昔から至るところにマネジメントはあったが、

限られた権力者と特殊な技能を持った
限られた人間の秘儀であった。

近代社会はあらゆるところに必要なスキルになった。

企業組織にも、病院や介護施設、
非営利法人、公的機関、
町内会や家族会など。

ある分野での成功原理が知識となって
別の分野の成功原理として新しい知識が生まれる。

■ポスト資本主義社会とは、
知識が単にいくつかの資源の一つではなく、
資源の中核になったと
ドラッカーは見ています。

マネジメントの知識とは、

「何を言うか、いかに言うか」ではなく、
「何を成すか、いかに成すか」である。

マネジメントの知識とは
行動のための知識であり、
エンジニアリングや臨床医療に似ている。

自然現象の発見である科学とは違う。

■マネジメントとは、
「技能を方法論に変える体系」であると
言うことができる。

「最も優れたマネジメントはピラミッド建設」という
ドラッカーのメッセージ素直に腑に落ちますか。

エンジニアリングである
「技能を方法論に変える体系」
をマネジメントに適用すること重要になってきます。


そして今、経済危機の中で必要なこと。

知識を使って社会が必要な知識を生み出す
イノベーションが求められています。


危機を機会に変えるイノベーションとは何か。


悪化し続ける雇用、消費の停滞。
これを憂鬱な世界、暗い出来事としてではなく、
成すべきことを発見する機会として受けとめる。

米国や欧州、バブル時代の日本は
過剰な負債に頼り
持続不可能な経済を生んだ。

短期的に痛みを伴うが
今は全世界が負債圧縮に動いている。

健全な方向へ動いている。

少ない収入で生活や人生を楽しませる製品やサービスが
イノベーションになるでしょう。

任天堂、ユニクロ、オリエンタルランド。
ローンに頼らない商品ですね。


2.体系は先人の力を借りて常人を助ける


GMが破綻して
ジェネラルモーターからガバメントモーター(国有企業)
になりましたね。

ドラッカーがマネジメントを体系化するきっかけとなった
最初の仕事はGMの会長、アルフレッド・スローンから依頼されて
提言をまとめる仕事でした。

ドラッカーが体系化したマネジメントは近年のGMにとって
役に立たなかったのでしょうか?

■ドラッカーは近代の科学的管理法の持つ問題を認識し、

人類の歴史的英知も取り入れ、

伝承を知識に、思考を体系に整理し
多くの著作を著した。

ドラッカー曰く、

愚者を賢者に、無能を天才に変える本はない。

しかし、
体系は先人の力を借りて常人を助ける。
常人をして成果を上げる能力を与える。
有能な人間に卓越性を与える、と。


■世界同時経済危機が契機となって
GMが破綻した根本原因は何か?

後講釈の批判は免れませんが、
ドラッカーのマネジメント体系に照らして分析できます。

株価や配当を要求する資本家を悪玉にする評論が多いのですが、

資本家、高額報酬のトップマネジメントだけが原因ではない。

GMの労働者、退職した多くの労働者も年金、医療保険で

GMという生命体に寄生していた。

それぞれが自己の利益を最優先する結果、

持続可能な生命体への貢献という「公」の意識が希薄になった。

すなわち、ドラッカーの現場もマネジメントの一角、
企業は社会の機関という
行動規範がなかった。

そこにあるのは「私」的要求による寄生だった。

だから短期の利益を犠牲にする
環境対策や小型化をいう長期的戦略が実現できなかった。

日本の経済対策、農業政策、
自民・民主のばらまき政策、
将来の子孫まで考える「義」や「公」が果たしてあるのか?

これは政治家だけではなく、我々市民が一人ひとり持てるかどうか
問われているとは思いませんか?


ところでGMですが、
■国有になって数か月でマネジメントが変わることが
可能でしょうか?

GM救済のスキームは車作りの専門家ではなく、
金融の専門家であるところが、
その成果への疑念を生みますね。

マネジメントの体系化とは、
利益を上げる方法論ではない。

先人の知恵とは
人も組織も自己目的化する社会への寄生ではなく、

人も組織もそれぞれの役割と位置づけを重視することです。

コンピュータのOS(オペレーティング・システム)という
中枢の制御系の設計変更だけでは
企業も、社会経済の再生しない。

現場もマネジメントの一角とする
人間の本質に照らした先人の知恵を借りた体系が
必要です。

それは、現場もマネジメントの一角、
企業は社会の機関(公器)、
ドラッカー流マネジメントの体系にきっちり入っているのです。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

ドラッカー、時代の転換点でのイノベーション

2009年6月 9日 10:54

   『ドラッカー、時代の転換点でのイノベーション』

先週は気温も低く雨の日が続きましたが
今週は初夏の晴れの日が戻るようです。

ゆっくりと 手足を伸ばす 森の中
君と習った 気功体操

アルツハイマー病の進行を遅らせるために
勧められて始めた気功ですが、

妻が入院してから半年後、ひとりで週一回
気功教室通いを再開しました。

東高円寺にある蚕糸の森公園で
よく一人で気功体操します。

晴れた昨日の朝、
日々緑が濃くなる公園で、
気持ちよく練習しました。

さて、

●今週のテーマ
====================
1.生態系再構築のイノベーション.
2.知識を使うための知識
====================

1.生態系再構築のイノベーション

新型インフルエンザは、ひとまず終息宣言が出されましたが、
自然生態系の食物連鎖とは違う餌が原因だそうです。
自然生態系が壊れた結果起こっている。


世界同時不況の経済危機は膨張した金融商品が経済連鎖の中で
不良在庫になり、社会経済の生態系が壊れた結果起こっている。


どちらも生態系の病気と言えます。

 

■人と環境の関係は再検討され、再構築されなければならない。

しかしながら政治家や国家にその力があるのか。


グローバルな経済危機は、
政治家や経済学者によっては解決されないと
ドラッカーは言っています。

ドラッカー思想の原点になった
ヒトラーという強権国家による問題解決への危惧。

すべて、国家に頼るのではなく、

社会生態系を構成する
ひとつひとつの組織が、
ひとり一人の人間が、

成すべきは何か問う必要がある。

 

■つまり、
社会生態系における再構築は一つひとつのイノベーションが
求められる。

イノベーションとは技術用語ではなく、
経済的社会的用語である。

イノベーションとは人間行動にもたらす変化である。

イノベーションとは組織の中ではなく組織の外にもたらす変化である。

自己満足ではなく、他者満足である。

顧客の行動の変化である。

そのために問うべきは、

社会における脅威に焦点を当てるのではなく、
現在危機を言われている現象を機会として問題を定義することが
必要であると。


■イノベーションは行動であり、実践であり、姿勢である。

イノベーションの精神を習慣化しなければならないと。

なぜならばイノベーションは9つの失敗を
1つの成功で埋め合わせしなければならないから。

そして、
真摯さが要求されるから。

食物連鎖を正常化し、
経済連鎖を正常化する。

性急に規模の成長を求めないで
自然と心を満足するイノベーションを実践する。

 

2.知識を使うための知識

 

世界同時不況の後は,
資本主義でもなく社会主義でもない
新しい社会がくるとの論調が増えましたね。

つまりモノとカネに価値をおく社会からの決別がくると
言うわけです。

モノとカネに代わるもの、それは一体何でしょうか?

知識もその一つでしょうね。

社会のため、人の生活や人生にとって良きものを
組織が人に提供するための知識、
それは有力な候補でしょうね。


■ドラッカーの歴史的分析によれば

18世紀ヨーロッパで起こった産業革命は
道具、工程、製品への知識の適用だった。

19世紀から20世紀にかけて米国で花開いた
生産性革命は
仕事への知識の適用だった。

そして今、
20世紀後半から現在進行している
マネジメント革命は
知識への知識の適用である。


■時代の転換期にはおいては特に
知識を体系的に、意識的に使って
イノベーションを起こさなければならない。

なぜならば
モノとカネとヒト(労働)という資源は
2次的となり

人の知識だけが主たる資源になったから。

幸い知識は豊富にある。

砂の中から金を探すように、

氾濫している知識から
「金」を掘り出して加工して
あらたなイノベーションとなる「金製品」(知識)
が求められている。


■ドラッカーのマネジメントの豊富な「金」(知識)
を提供してくれます。

目的に応じて、
使いやすさに応じて
いろんな「金加工品」あって良い。

ドラッカー以外の知識をも
組合わせる「合金」こそ、

ドラッカーがよく引用する
シュンペーターのイノベーションです。

イノベーションとは知識の新しい組み合わせによって
実現する。

ドラッカーは、極めたり反論したりする対象ではない。


新しいイノベーションに利用する知識資源だと考えています。

皆さん、どのようにお考えでしょうか?

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

成功をもたらした行動を捨てる

2009年6月 9日 10:52


   『ドラッカー、成功をもたらした行動を捨てる』

 

人生のマネジメント、家族のマネジメントが
出来ないで組織のマネジメントはできない。

成果は外にあるとの
ドラッカーのマネジメントの思想は
人も組織も自我のためではなく、他者の為にある。

無我無私の東洋思想との共通性があります。


さて、

●今週のテーマ
====================
成功をもたらした行動を捨てる

====================


ドラッカーのプロフェショナルの生き方の指針は
日本の資本主義の父、渋沢栄一が参考にした儒教の教えの
影響が見て取れますね。

儒教には相反する教えがあり、
中庸を保つ教えがある。


「知」に立つと一見矛盾する考えが多くあります。


人も組織も生きている。

生き物は
交感神経と副交感神経
アドレナリンとノルアドレナリンなど
相反する指令で中庸を保つようにできている。

そして、
生きているものは何かを廃棄し、何かを取り入れる
動的平衡状態にありますね。

つまり変化しなければならないのです。

■そして、
変化すべき人とは、多くの場合、
今日まで成功をもたらした人である。

成功をもたらした行動を捨て、
それまでの習慣を変える必要がある。

■多くの場合、
過去の成功体験から抜けきることは難しい。

捨てろと言い、
本分を守れとも言う。

本分を守れとは、自分の強み・長所を
生かさない仕事にむやみに時間を割かないことであります。


■要は、
人も企業もさらに成長するための時間を十分持っていない。

そんな中のあって、

成功をもたらした行動を捨てることと
本分を守ることを
同時にやらなければならない。

本分を使命に生かさなければならない。

簡単ではないですね。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎

 

 

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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

ドラッカー、成長とは

2009年6月 2日 16:10

   『ドラッカー、成長』


五月晴れ 銀杏並木の 緑濃き
君と歩いた 青梅街道

妻が入院前の在宅介護の時期の数年、

毎日散歩して
青梅街道の春夏秋冬の移り変わりを
感じていました。

今年も銀杏並木が力強く緑を成長させていますね。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.成長と肥満
2.人の成長と企業の成長
====================

1.成長と肥満

企業の成長も国家経済成長も

成長の意味を肥満と混同してしまった、
とはドラッカーの名言です。

売上規模を上げ、社員数を増やすこと、

GNPが大きいこと、人口が大きいことは

良いことかと。


■成長とは売上金額でもなく、資金の多さでもなく、社員の数
でもない。

社会へどれだけ貢献するか。
社会の機関としてどれだけ役に立つ組織か。

量的な成果ではなく、質的な成果が求められる。


■しかしながら人も企業も、公的機関も、国家も

人類の長い飢餓の歴史を生きた遺伝子のせいか、

成長の意味を肥満と混同してしまっていると
ドラッカーは言います。

脂肪を蓄え、体重を増やし、忙しく動き回るのは
人だけではなく、企業も、公的機関も、国家も同じだと。

その結果がGNP至上主義、金融資本主義となって
実物経済も含めてバブル現象を生んだと。

「貯蓄から投資へ」のキャンペーンも
国家レベルの「成長神話」のように思えませんか?

■なすべき成長のマネジメントとは、

脂肪を筋肉に
体重を健康度に
多忙を成果に

焦点を当てなければなりません。


2.人の成長と企業の成長

 

収入が半分になっても、2倍の人に貢献すれば
成長は2倍になっている。

■企業も人も成長するためには、
成長につながらなくなった活動を切り捨てることによって
成長するというのです。


最も貴重な資源である時間を活用するために
成すべきことを成すには
何かを中止しなければならない。


■GEは常に活動の中止、事業の売却、手抜きを
検討しているそうです。


あれもこれもと気のついたことを
優先順位も考えずに手を出してしまっている自分に
気づくひとは多いでしょう。

■成長とは物理的量ではなく、
社会に貢献することである。

楽しんでもいないし、成長のための準備にもなっていない
活動は中止しなければならない。

仕事からではなく、時間から入らなければならない。

そういう私も肝に銘じなければなりません。

 

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎

 

 

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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

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