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ドラッカー、世界同時不況に生き残る
2009年4月 7日 21:13
人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。
◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第44回━━━◆
★人を幸せにするマネジメント革命★
~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~
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『ドラッカー、世界同時不況に生き残る』
どんな困難な事態になっても
個人も組織も冷静に対処することが重要ですね。
最もいけないのは
真摯さを失って困難な事態から逃げ出すことです。
一時の気分転換ならいいが酒に逃げて、
アルコール中毒になってはいけません。
人生のマネジメントができなくては
事業のマネジメントができるはずがありません。
マネジメントは芸術や哲学ではなく、
実務です。
実務は芸術的発想や感などではなくて
成果に向けて一歩づつ前進する実務ですね。
さて、
●今週のテーマ
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1.生き残るのは「昆虫か脊椎動物か」
2.無常とイノベーション
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1.生き残るのは「昆虫か脊椎動物か」
失業率が上がり企業倒産が増える危機の時代を
機会と捉えられるかどうか。
今日は2種類のマネジメントの話
「昆虫か脊椎動物か」を語ります。
強力なリーダーシップをもつオーナー経営は「昆虫」で
チームによるマネジメントは「脊椎動物」に喩えられると
ドラッカーは言っています。
■今米国でGMやフォードが経営危機に瀕していますが、
20世紀の初めから盛衰を何度か経験しています。
ドラッカーはその盛衰に
マネジメントの有無を指摘しています。
ヘンリー・フォードは
「オーナー企業家」のリーダーシップがあれば充分だと考えた。
つまり、独裁者だったのです。
しかし世界市場でリーダーとなって数年後には斜陽化した。
そんな時、
フォードに負けていた数多くの自動車メーカーの寄せ集めに
過ぎなかったGMが1人のリーダーに依存しない
チームのマネジメントで成功した。
■第一次世界大戦以前の「近代の経営」では
フォードと同じように、
トップだけに権限と責任を持たせるべきであるとするのが
西洋の進歩的考えだった。
ドイツのジーメンスも
日本で三菱を創業した岩崎弥太郎も
そうだった。
マネジメントを拒否したのは
レーニンもスターリンも同様だった。
「支配」「秘密警察」「恐怖」「密告」
がマネジメントだった。
■昆虫のように硬い皮膚で支える生物は
ある一定以上の大きさと複雑さに耐えられない。
ある程度の大きさと複雑な機能を持つには
骨格を持った脊椎動物でなければならない。
世界同時不況の危機の中で、
生き残るか
それとも衰退して消滅するか、
メンバー1人ひとりが
マネジメントの一角を占める
脊椎動物になるしかないのではないでしょうか?
2.無常とイノベーション
私の場合、
ドラッカーを読み始めて、
東洋の知に関心が深まりましたね。
日経ビジネス3月16日号の有訓無訓のコラムで
宗教学者の山折哲雄先生が
「世界同時不況は諸行無常である」
と喝破しています。
人生も仕事も社会も、
万物に永遠なるものはない。
壊れ・生き・死ぬ。
再生もできる。
■ダライ・ラマの「仏教入門」「ビジネス入門」
を読むと、
無常とは、
「変化は物事の自然なありようで、
命あるものは全て成長し老衰する。
不安と不確実性は生命の一部である」
と定義しています。
企業の存続のためには、
企業の再生、製品の入れ替え、変化する顧客への
対応などイノベーションを続ける必要があるのです。
■さらにダライ・ラマによると、
「無常」とともに
「無我」も
現実を理解するには重要な概念だそうです。
「無我」とは
「それだけで独立した存在はない」ことです。
人も企業も単独で生きていない。
依存や関係性の中でしか存在しないことだそうです。
■私が妻の介護から
ドラッカーのマネジメントに気づいたように、
人間も、組織も、人と人の連携、依存関係の
連鎖するネットワークの中で存在しているのですね。
自然生態学の種と種は共生しあって存続している。
しかし、一つの種が消滅すると
全体に影響する。
これが「無常」というわけですね。
世界同時不況は事業の連鎖の社会生態の
中でどう生き残るかが問われています。
ドラッカーによると
再生のために「廃棄する」マネジメントの必要性ともに、
企業家精神とイノベーションで
たとえ既存の組織は死に絶えても、
転生して生きる方法もあるのです。
今岡善次郎
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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
