P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

株式会社ビジダイントップページ>>人を幸せにするマネジメント改革

ドラッカー、人の成長に手を貸す

2009年4月14日 18:26

   『ドラッカー、人の成長に手を貸す』

新年度が始まりました。

私も2つの大学の大学院で講義をします。

自分のため、家族のための仕事から
人を育てるのに手を貸す教育という仕事に、
ドラッカーの言葉を噛み締めて臨みたいと考えています。

仕事の合間に、
蚕糸の森公園の満開の桜を見に行きました。

在宅介護の日々、妻を連れて毎日行っていた公園です。

君と来た 蚕糸の森の 桜花 一人で見るは
思い儚し


さて、

●今週のテーマ
====================
1.人は優れているほど間違いを犯す
2.人に教えるほど自らの勉強になることはない
====================

1.人は優れているほど間違いを犯す

前回、
成果とは打率のことである、
と言いましたね。

百発百中のことではない。

間違いや失敗を犯すから、
成功する。

打席に立たないとヒットは打てない。

■人間は失敗や間違いを犯すものである。

百発百中で間違いをしたことがないもの、
失敗をしたことがないもの、

そんな人間を信用してはならない、とドラッカーは言います。

■金融資本主義が諸悪の根源だと、
犯人探しがマスコミをにぎわせています。

ノーベル賞までとった金融工学が実は失敗だったと。

しかしながら、
人類が物々交換から貨幣を生み出し、
貨幣から割賦販売の信用取引を生み出した過程で

失敗や間違いが一杯あったはずですね。

金融商品はサブプライムローンなどのように
将来の収入でモノを買う信用取引から始まっており、

元祖、割賦販売システムは
社会的イノベーションだった。

■「人は優れているほど多くの失敗を犯す」

ドラッカーの言葉であり、
何かをなす人間に勇気づけるメッセージです。

フランクシナトラが歌う「マイウエイ」
の英語の歌詞で、人生の最後に直面した男が
人生を振り返るときに言う言葉。

「成すべきことはやった。食らいついてみて、疑問があったら
吐き出した・・・」

という意味のメッセージがありますね。

文字通り人類は
自然界にあるものを食って
失敗して死んだ人間がたくさんいたから

豊富な食品資源に恵まれているともいえます。

経済的な構造変化の時代において、
企業家精神とイノベーションこそ、
多くの失敗と間違いが必要かもしれません。

そう考えれば、金融資本主義批判も、
公務員批判も、企業批判も、
マイナス面だけではなく、プラス面も考えていく
ことが重要かもしれませんね。


2.人に教えるほど自らの勉強になることはない

この4月から2つの大学の大学院で、
客員教授として講義します。

東京農工大学大学院
多摩大学大学院
(ドラッカー学会の顧問の野田 一夫先生が初代学長で現在も学長代行として
経営に当たられている。
この4月より、テレビでおなじみの寺島実郎氏が学長に就任)

サプライチェーンマネジメント(供給連鎖)、
又は、ドラッカー言うところに経済連鎖について語ります。

ところが、実を言うと
10年以上、一生懸命自分なりに考えてきましたが
このテーマを極めたと言う完成感がない。

ドラッカーを学ぶほどに自らの使命は何かについての
認識が足りない自分を反省しています。

■そこで現時点で考えているのは、

経済連鎖を学ぶということは、、
人も組織も、
「弧(個)」として存在できないことを理解し、
ネットワークの中で連鎖する、相互関係の中で、

如何に生きて、
如何に仕事をして、
如何に社会と関わるかを認識して
人と社会に役立てるか、

ということです。


■ドラッカーの著作を真剣に読み始めてから、
ビジネスを人間や社会との関係で見直す作業を始めました。

ドラッカーと出合ってある面で確心を深める一方、
驕りや過信が打ち砕かれ、
自らの自己啓発の必要性を一層強くしました。

コンサルタントとして企業のお手伝いをしたり、
セミナーや講演や教育の仕事をしていますが、

そもそも人を教育し、人の成長を請け負うなどど言うことは
法螺(ホラ)に過ぎない。
ばかげた虚勢である、と
ドラッカーは言っています。

■自分が未完成なのに、人に教えることは、
即ち「知」を売ることは許されるかどうか
悩んでいました。

だが、ドラッカーも、
大学で教えることで自分も学んだと言っています。
そして、
人に教えるほど自らの勉強になることはないと。

人の成長に手を貸すことほど自らが成長することはあり得ない。

ドラッカーの言葉に従って、

私自身が
人に教えつつ自己啓発に取り組んで行く。
相互のコミュニケーションで大学院生と共に成長していく。

こんなスタンスで望もうと考えています。

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎

----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
多摩大学客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

ドラッカー、フィードバック(反省による軌道修正)

2009年4月 9日 15:08

人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第46回━━━◆
                            
       ★人を幸せにするマネジメント革命★        
  ~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~ 
                            
             (購読解除は最後にあります)                 
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
不要の方はお手数ですが、返信いただくか購読解除手続きをお願いします。


   『ドラッカー、フィードバック(反省による軌道修正)』

週間メルマガ創刊号から数えて46回目です。

8ヶ月経ちました。

8ヶ月はドラッカーが勧める
フィードバック(反省による軌道修正)
のタイミングですね。

「社会に役立つマネジメントの普及」
それがミッションです。

動機は、
アルツハイマーの妻の介護と
ドラッカーのマネジメントが結びついたこと。

一見何も関係ないテーマですが、

人が人のために成すことがマネジメントですから

介護もマネジメントですね。

マネジメントも介護も動機は「仁」にある。

カネからカネを増やすという
利益が最大の動機となる金融資本主義とは一線を画します。

■「ドラッカーとの垣根を低くしてくれた」
「ドラッカーを噛み砕いて解説してくれる」
「東洋の知で語るドラッカー観、ドラッカーは喜んで
くれていると思いますよ」
「ドラッカーをトヨタ式経営など日本的経営と対比させるのは
イノベーションだ」

このような評価を頂いています。

反省すべき点。
拙速に教材の販売を始めたこと。

ゆっくりやります。

4月から従来の東京農工大大学院での講義に加えて
多摩大学大学院でも

ドラッカーに基づく経済連鎖、
サプライチェーンマネジメントの授業を開始します。

まず大学院での授業のイノベーションに精進します。

最近のWEBマーケティングに
踊らされていたことが反省点です。

なるべく多くのメルマガ読者からの
フィードバックお願いします。

さて、

●今週のテーマ
====================
1.デカルト「われ思う」
2.成果とは打率のことである
====================

1.デカルト「われ思う」

マネジメントを語るとき、

ドラッカーの「真摯さ」にしても、

儒教の「仁」にしても「義」にしても

仏教の「無我」にしても

「個人」としての人間に焦点を当てる、
西洋的近代科学とは一線を画した概念だと言いました。

それでは西洋の近代科学とは何か?

少し難しいかもしれませんが、
易しくお話しますので聞いて下さい。

私は学者じゃありませんので

「赤のれんの素人談義」として

聞いて下さい。

ニュートンの物理学、
ヘーゲルの弁証法などの哲学、
アダム・スミス、ケインズ、マルクスの経済学、

その学問的方法論である「要素還元論」の元祖、
その人の名は「デカルト」。

■「我思う、ゆえに我あり」

あまりにも有名なフレーズですが、
その意味を理解していますか?

私はその意味が分からなかったので、

実は、最近勉強しました。

仏教の「無我」に対して,
デカルトの「有我」(我あり)を
知りたいから。

興味ありますよね。

■デカルトは
自分も含めて人間の理性も感知力も
移ろいやすく変化して止まないと考えました。

何かを構築しようとするとき、
地盤が軟弱であれば崩壊してしまう。

確固たる事実に基づいて科学は構築されなければならない
と考えました。

自分の存在が信じられなければ
そもそも社会は存在しないと考えた。

ここまでは仏教の「無常」「無我」
を導いた仏陀と似ています。

しかし、
デカルトは無我ではなく、有我とした。
「自分は思うから自分はある」と。

それを絶対に疑えない事実と考えたのです。

後世のヨーロッパの近代科学がそれを利用した。

■さてここから先は、
私、今岡善次郎の解釈です。

仏教では
「人も組織も網の目として時間軸にも空間的につながっている」
として個人の存在ではなく、
社会との連続性の中で個人を位置付けた。

個人も会社も単独では存在し得ない。

企業は経済連鎖(サプライチェーン)の中の
一つの環でしかない。

その知は
個よりも群(社会)の行動ルールとなった。

一方
デカルトの方法論は西洋の近代科学となって、

「個の存在からスタートしているので個と組織社会が対立する
中で進化する」行動ルールになった。

資本家と労働者。

人間疎外。

指揮命令する者とされる者。

搾取する者される者。

対立や戦いの中で進化するという弁証法など。

■派遣労働者問題、アウトソーシングなど
内側と外側を分ける思想ですが、

人でも組織でも経済連鎖の一つの環として
考えるならば
派遣切り問題など別の見方が
必要になるでしょう。

ドラッカーの社会生態的視点、
「無常無我」「仁義」など東洋思想での
経済連鎖の考え方。

経済連鎖とは人も組織も
社会生態の中での「種」に過ぎない。

餌が不良在庫になって枯渇して
生態系が病んでいる時、

個(弧)だけで解決しません。
生態系としての処方箋が必要ですね。

 

2.成果とは打率のことである

WBC、サムライジャパンの勝利は、
まだ余韻が残っていますが、

「勝敗は時の運」という勝ち方でしたね。

最後まで勝負は予想できなかった。

どんな仕事でも、人生でもそうですね。

■原監督は選手の個性や強みを引き出しのが上手そうですね。

野球でも、会社の仕事でも
組織の目的は、
「凡人をして非凡を成さしめることである」
とドラッカーは言います。

凡人から強み引き出し、弱みを他の者の強みで補完する。

それが組織ができることであると。

■組織の精神とは
投入したもの以上のものを生み出すことである。

仲良しになることが目的ではない。

成果に焦点を当てることである。

野球に勝つことであり、

利益を上げて社会的機能を果たすことである。


■サムライジャパンが辛うじて勝ったように、

成果とは常に成功することではない。

それはだ打率であり、勝率である。

勝率を如何に上げるか、
それがマネジメントである。

勝率を上げる秘訣が
チームの価値観、信条、ミッションである。
そしてマネジメントである。

選手一人ひとりの特質としての真摯さである。

製品開発プロジェクト、システム開発プロジェクト、
工場建設プロジェクトなど
製品が出来て、システムは完成して、工場はできても、
プロジェクトが成功したわけではない。

顧客の先にある顧客に価値が提供できて
プロジェクトが成功したと言える。

天才プレイヤーがファインプレイをしても
勝利と言えない。

チームが勝つことに焦点を合わせた真摯さこそ、
勝率を上げる秘訣ですね。

本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------

部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

ドラッカー、日本的マネジメント

2009年4月 9日 15:05

人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第45回━━━◆
                            
       ★人を幸せにするマネジメント革命★        
  ~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~ 
                            
             (購読解除は最後にあります)                 
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
不要の方はお手数ですが、返信いただくか購読解除手続きをお願いします。


   『ドラッカー、日本的マネジメント』


WBCでサムライ・ジャパンは
決勝戦で韓国に勝って2連覇を果たしましたね。

米国の金融資本主義が破綻しつつある中、
米国の国技ともいえる野球で
東洋の隣国同士が決勝戦で競い合う。

昨年は日本人のノーベル賞受賞者で賑いました。

マネジメントの分野でも日本発の思想が洗練されて
世界に発信できる脱資本主義社会のモデルが
求められているかもしれませんね。

そこにはドラッカーとの共通点が
多いかもしれません。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.コンサルタントのミッション
2.東洋の知でドラッカーを語る
====================

1.コンサルタントのミッション

私の30年来の友人の同業のコンサルタント、

日本の製造業発展に貢献した、
(株)日本能率協会コンサルティング(JMAC)の
社長になった男、

浅野 隆 氏の ミッションを紹介します。

もちろん本人の了解とっています。


浅野さんからメール頂きました。

________________

私は、
企業観と労働観を根本から考え直す時期と思っています。
少し長くなりますが、書きます。

企業とは、
働く人々に魅力ある場を提供し、
社会価値を真にかつ効率的に
追求する開かれた小社会と定義しました。

社会価値とは、
@財・サービスに人々と企業が感じる満足感
@上を生み出す、企業の体質、技術、しくみ
@仕事に喜びを感じること
@人類の存続に役立つこと
@生活への安心感と満足感 です。
これも私の定義です。

■私のミッションは、
JMACとJMAグループが上のような企業を増やすことで、
社会を善い方向に引っ張ることと決め言動の背骨を決めました。

欧米で長く仕事をし、
近年のアメリカ型では、
世の中はおかしくなると色々な見聞・経験から強く感じました。
これを直すには、思想・価値観レベルの変化
特に企業観と労働観の変化が必要と考えました。

@企業については『私から公へ』、
@仕事については『苦から喜びへ』
と言う変化です。

うれしいことに賛同する内外の方が多くいます。

今岡さんとの前の話でも、
同じような考えをお持ちなようで心強く思いました。

また、近くお話できればと思っています。

__________

浅野さん

ありがとうございました。

■「小社会」はドラッカーが言うように
企業は機能集団であるとともに共同体でもある。

企業価値は「社会(公)」にある
とは成果は内ではなく外にあるとの
ドラッカーの言葉と同じですね。

浅野氏は欧米でコンサルタントとして
活躍されて、日本的な視点で考えられていますが、

ドラッカーには西洋の知を超えた
東洋の知もハイブリッドされいるとも
言えますね。

 

2.東洋の知でドラッカーを語る

「無常」「無我」など仏教の言葉、
「仁」「義」など儒教の言葉、

東洋の言葉でドラッカーを語る。

ドラッカーで東洋の思想を語る。

どちらも可能です。

ドラッカーのマネジメントの著作を読むと
人に焦点を当てていることがよく分かります。

例えば、
人は仕事に誇りと自己実現という金銭を超えた満足を
求めるものである、など。

人はいかに生きるべきかの問いには、東洋には古くから
仏教があり、儒教があり、

日本では武士道にも影響を与え、
渋沢栄一の日本的資本主義にも影響を与えました。

■人に焦点を当てるが故に、

人の共同体である企業は共通の信条に基礎をおき、
共通の原則にその結集力を体現する、とも
述べています。

真摯さより頭脳を重視してはならないとも言う。

東洋では、
「徳」より「知」を重視してはならないと言う。

「真摯さ」や「徳」(仁、義、礼)は
「孤」(個人)より群(社会)に焦点を当てた
行動ルールと言えますね。


■「仁」にしても「義」にしても

「個人」としての人間に焦点を当てる
西洋的近代科学とは一線を画した概念ですね。


先週紹介した「無我」
「人も組織もそれだけで孤立した存在はない」
人は人との関係でしか存在しない。

組織は組織との関係でしか存在しない。

企業は企業との関係でしか存在しない。

サプライチェーン(供給連鎖)、
又は経済連鎖の中でしか、
企業も組織も、人も存在しない。


■人生、企業組織、社会に通じる仕事で成果を上げる
マネジメントの原理を、
精神(心)、戦略(知)、実践(行)という
東洋的枠組みで解説する
セミナーを

先週2回開催しました。

お陰さまで好評を得ました。

「ドラッカーのマネジメントを15の原理でトヨタ式経営
対比させて分かりやすくしたのはイノベーションだ」
(製造会社取締役工場長)

「見事なドラッカー観だ。あの世でドラッカーさんも
喜んでいると思いますよ」
(日米の大学でマネジメントを教えて、ドラッカーとも
交流のあったI先生)


★3月17日名古屋でのセミナー

主催者JIPMソリューション
http://jipms.jp/seminar/pdf/200003769_1.pdf?PHPSESSID=a2dc6ec8ed66594b8c8a75a53118538e


★3月19日東京での講演
主催ITメデイア
https://itmedia.smartseminar.jp/public/seminar/view/75


本日もメルマガ読んで頂きありがとうございます。

今岡善次郎


----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------

部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

ドラッカー、世界同時不況に生き残る

2009年4月 7日 21:13

人の内面を豊かにする「マネジメント革命」を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくること。
それがマネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

◆━━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第44回━━━◆
                            
       ★人を幸せにするマネジメント革命★        
  ~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~ 
               
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
不要の方はお手数ですが、返信いただくか購読解除手続きをお願いします。


   『ドラッカー、世界同時不況に生き残る』


どんな困難な事態になっても
個人も組織も冷静に対処することが重要ですね。

最もいけないのは
真摯さを失って困難な事態から逃げ出すことです。

一時の気分転換ならいいが酒に逃げて、
アルコール中毒になってはいけません。

人生のマネジメントができなくては
事業のマネジメントができるはずがありません。

マネジメントは芸術や哲学ではなく、
実務です。

実務は芸術的発想や感などではなくて
成果に向けて一歩づつ前進する実務ですね。


さて、

●今週のテーマ
====================
1.生き残るのは「昆虫か脊椎動物か」
2.無常とイノベーション
====================

1.生き残るのは「昆虫か脊椎動物か」

失業率が上がり企業倒産が増える危機の時代を
機会と捉えられるかどうか。

今日は2種類のマネジメントの話
「昆虫か脊椎動物か」を語ります。

強力なリーダーシップをもつオーナー経営は「昆虫」で
チームによるマネジメントは「脊椎動物」に喩えられると
ドラッカーは言っています。


■今米国でGMやフォードが経営危機に瀕していますが、
20世紀の初めから盛衰を何度か経験しています。

ドラッカーはその盛衰に
マネジメントの有無を指摘しています。

ヘンリー・フォードは
「オーナー企業家」のリーダーシップがあれば充分だと考えた。
つまり、独裁者だったのです。

しかし世界市場でリーダーとなって数年後には斜陽化した。

そんな時、
フォードに負けていた数多くの自動車メーカーの寄せ集めに
過ぎなかったGMが1人のリーダーに依存しない
チームのマネジメントで成功した。

■第一次世界大戦以前の「近代の経営」では

フォードと同じように、
トップだけに権限と責任を持たせるべきであるとするのが
西洋の進歩的考えだった。

ドイツのジーメンスも
日本で三菱を創業した岩崎弥太郎も
そうだった。

マネジメントを拒否したのは
レーニンもスターリンも同様だった。

「支配」「秘密警察」「恐怖」「密告」
がマネジメントだった。

■昆虫のように硬い皮膚で支える生物は
ある一定以上の大きさと複雑さに耐えられない。

ある程度の大きさと複雑な機能を持つには
骨格を持った脊椎動物でなければならない。

世界同時不況の危機の中で、

生き残るか
それとも衰退して消滅するか、

メンバー1人ひとりが
マネジメントの一角を占める
脊椎動物になるしかないのではないでしょうか?

 

2.無常とイノベーション

私の場合、
ドラッカーを読み始めて、
東洋の知に関心が深まりましたね。

日経ビジネス3月16日号の有訓無訓のコラムで
宗教学者の山折哲雄先生が
「世界同時不況は諸行無常である」
と喝破しています。

人生も仕事も社会も、
万物に永遠なるものはない。
壊れ・生き・死ぬ。
再生もできる。


■ダライ・ラマの「仏教入門」「ビジネス入門」
を読むと、

無常とは、
「変化は物事の自然なありようで、
命あるものは全て成長し老衰する。
不安と不確実性は生命の一部である」
と定義しています。

企業の存続のためには、
企業の再生、製品の入れ替え、変化する顧客への
対応などイノベーションを続ける必要があるのです。

■さらにダライ・ラマによると、
「無常」とともに
「無我」も
現実を理解するには重要な概念だそうです。

「無我」とは
「それだけで独立した存在はない」ことです。

人も企業も単独で生きていない。
依存や関係性の中でしか存在しないことだそうです。

■私が妻の介護から
ドラッカーのマネジメントに気づいたように、

人間も、組織も、人と人の連携、依存関係の
連鎖するネットワークの中で存在しているのですね。

自然生態学の種と種は共生しあって存続している。

しかし、一つの種が消滅すると
全体に影響する。

これが「無常」というわけですね。

世界同時不況は事業の連鎖の社会生態の
中でどう生き残るかが問われています。

ドラッカーによると
再生のために「廃棄する」マネジメントの必要性ともに、
企業家精神とイノベーションで

たとえ既存の組織は死に絶えても、
転生して生きる方法もあるのです。

今岡善次郎

----------------------------------------------------------------
株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------

部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

photo