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マネジメントの原理は「武術の型」

2009年1月28日 08:00

25日日曜日、
日中武術国際友好演武大会が
町田市民ホールで開催されました。

海外16カ国から
合気道、太極拳、気功、居合術、棒術、長刀、五行の太刀
などの演武者が日頃の成果を発表しました。

私、今岡善次郎も、高円寺教室の一員として
太極拳のひとつ、
健身益気法を演武しました。

太極拳でも42式があり24式があり16式があり10式がある。

いろんなバリエーションがある。

日本の武術も様々な流派があり型がある。

型の練習をしておくと護身の実践にのなかで
予期せぬ自体に対処できる。

■マネジメントの原理も
いくつかの型を身につける訓練をすればいい。

マネジメントも武術と同じく実践である。

音階さえ弾ければ練習でうまくなる。

音階の練習に相当する
マネジメント教材を開発し、
さらに連続的にイノベーションしていきます。


さて、

●今週のテーマ
==================
1.イノベーションは継続的学習と知識の生産性向上
2.組織は自由を奪うものか?
3.マネジメントは仕事である
4.権力ではなくプロフェショナル
5.ドラッカーの活用がイノベーションになる
==================

1.イノベーションは継続的学習と知識の生産性向上

社会を変えるのは

革命でもなく、
青写真のマニフェストでもなく、

事業と同じマネジメントであると
ドラッカーが言っていると紹介しました。

マネジメントをテーマにして仕事をしてきた
私としては心が躍るとともに
責任を感じます。


■ドラッカーの社会生態学的マネジメントは

分権的、自律的、具体的、現場志向である。

知的計画的な戦略万能主義とは一線を画す。

フランスとイギリスで計画された
コンコルドは僅かな栄光と膨大な赤字を生んだ。

分権的・自律的・現場志向ではなく、
知的計画的青写真で社会を変えるのは、

もう一つの
「コンコルドを生みだすだけだ」

と言っています。

■一部のエリートが社会をつくり,
リードするのではない。

社会を良くするには

一人ひとりの人間が自らの人生において
自らの意思によって
さまざまなキャリアを探し進んでいくのが当然となる
社会を建設する。

そのためには、

志しを持った人たちの
一人ひとりの
継続的学習と知識の生産性向上が必要であると

ドラッカーは述べています。



2.組織は自由を奪うものか?


我々団塊の世代が学生であった1970年前後、

大企業や公的機関など組織への嫌悪感が
反体制運動と重なっていた。

「個人の自由を奪うものとしての組織」
への恐れがあった。

当時の若者ならヒッピー
現代の青年ならフリーターの生き方に
憧れる。

反体制は革命というより、
反組織だった。


■しかしドラッカーは
組織に抵抗する「自由」なるものへ疑問を投げかけます。

組織は自由を奪うものという内向きの捉え方ではなく、

現代社会は、

企業、病院、介護施設、消防署、学校、役所、非営利法人など
多元社会の組織が作り出す財やサービスなどが
なければ成り立たない。

自立した存在として機能する組織を否定すると
そこに出てくるのは専制である。

■1929年前後の経済危機から経済格差が広がって、

社会不安が企業など組織に矛先が向かった時、

ドイツ社会はヒットラーを生んでしまった。

ドラッカーの問題意識の原点は、その時代の
問題意識だったようです。


■知識を通じて生活の糧を稼ぎ、社会に貢献するのは
組織だけである。

組織が成果を上げなければ個人の自己実現もなく、
全体主義が押し付けられるだけだ。

従って、自由と尊厳を守るのは
組織をして成果を上げさせるマネジメントだけである。

責任あるマネジメントこそ、
全体主義に代るものであると。



3.マネジメントは仕事である


ドラッカーをどう読むか?

ドラッカーをどう活用するか?

マネジメントとは何か?

私のメルマガでドラッカーを一神教にように
あがめるようだと言うご意見がある一方で、

ドラッカーを噛み砕いて分りやすく解説してくれている
いるとお礼も言われております。

単にドラッカーの言葉の引用だけではなく、
日常の事例に当てはめて今岡善次郎版
ドラッカーにしているつもりです。

ドラッカーによると、
■マネジメントは何を行うかではなく、何に貢献するか、
と問うべきであると言っています。

ドラッカーを引用して解釈するだけなら、

又、マネジメントとは何か、マネジメントの役割は何か、
マネジメントとはどんな機能を持つべきか、
と問うだけなら、

マネジメントを内側から見ているだけにしかすぎない。

マネジメントはスキル中心でも職能中心でもない。

マネジメントは仕事である。
実践である。
成果を上げることである。

■ドラッカーと翻訳者の上田淳生先生には
心から感謝の気持ちでいつも一杯ですが、

一字一句忠実に引用することは私のメルマガの
目的ではありません。

引用だけならベストセラーになっている
上田先生の翻訳に適いません。
メルマガ発行する意味もありません。


■私、今岡善次郎がドラッカーを語る意味は
私の目から見てドラッカーをどう利用するかという点で
読者のお役に立ちたいを思うからです。

ドラッカー学会で勉強会やデスカッションするのは
それぞれのドラッカーがあり、
ドラッカーを人生に仕事に社会貢献に利用するのに
役立つからです。


さまざまな現実に照らされて原理(モデル)は進化する。


ドラッカーの原理とトヨタ式経営を比較することは、

ニュートン力学がマックスウエルの電磁場の理論とモデル化
という点で似ていて双方を理解するのに便利なのと
同じ理由です。


ドラッカーの原理は多くの企業や個人の現実に反映されて
進化する。



4.権力ではなくプロフェショナル


妻の介護を仕事とすると、
その目的は「人生の最後の瞬間まで人生を楽しませる」
と以前言いました。

行動としては週二回面会し、手をつないで散歩し、
ケーキ、お茶を楽しませる。
面会の都度洗濯物を預け、持ち帰る。

洗濯することや散歩すること自体は行為であり
目的ではない。

目的があってはじめてマネジメントと言えます。


■「マネジメントは仕事である」と言いました。

一人の介護だって人生のマネジメントです。

マネジメントは企業のものでもエリートのものでもない。

マネジメントは仕事人、
すなわちプロフェショナルが成果を上げるための
ものである。

しかし、マネジメントを必要とするほとんどの
仕事人は自分はマネジメントが必要だと思っていない。

■マネジメントは責任をもって成果を上げる行為である
がゆえに民間企業だけのものではない。

大学、病院、介護施設、行政府機関など公的機関の
ものでもある。

■なぜマネジメントは民間企業だけのものと見られているか。

民間企業だけが、マネジメントの測定尺度(利益)を持っているから。

民間企業だけが財とサービスを生み出し、顧客満足を意識しているから。

民間を低く見る公的機関と言えども
民間企業の利益に
税金という形で依存している。

しかし、社会の生産性を考えると公的機関のマネジメントこそ
必要ではないでしょうか。

市民を顧客みるマネジメントが必要ではないか。

生産性やイノベーションが必要ではないか。


■これからの時代、「マネジメントの知」自体が
イノベーションを起す必要がある。

マネジメントは、権力者から現場労働者へ。

既存の事業のマネジメントから新規事業のマネジメントへ。

経営者によるマネジメントから
実務のプロフェショナルのマネジメントへ。

エリート専門教育としてのマネジメントから
初等中等一般教育としてのマネジメントへ。


ドラッカーによると
イノベーションは一夜にしてなされるものではなく
暫定的であり、現場的であり、分散的であり、自律的である。

■「ドラッカーの知」を利用する点において

ドラッカーをよく知っている人、
ドラッカーを知らなくてもドラッカーの考えに共感できる人
を巻き込み、

すでに知られた
成果を上げる原理も参考にして

イノベーションを起したい。




5.ドラッカーの活用がイノベーションになる

マネジメントとは方向付けを行う。

目標を定める。

資源を動員する。

仕事を組織化し、働く人に成果を上げさせる。


■マネジメントは
スキルであり、意思決定であり、コミニケーションであり、
戦略であり、科学であり、実践である。

実に多くの多面的な表現をドラッカーはしています。

ドラッカーは簡単ではない、
簡単に分ってはいけない、
という意見があります。

私、今岡善次郎は、逆に
ドラッカーは気合で分るものだと考えます。

即成果が出せる考えを利用する。

ドラッカー自身が言っています。

マネジメントは医学や法学や工学に似ていると。

知識ではなく仕事であると。

マネジメントはある意味で職人であると。

■さらにマネジメントに誤解がある。

マネジメントは舶来である。

マネジメントは専門スキルである。

ドラッカーにそんなこと考えていませんね。

ドラッカーは言っています。

マネジメントは価値観、伝統、信条であると。

日本のマネジメントの成功事例は舶来というより
日本的価値観と伝統の下で成功したと。

その点でドラッカーのマネジメントが
日本的経営と矛盾しない。


ドラッカーをたくさん読んでいる
■ドラッカー学会のメンバーの間にさえ
違う視点でそれぞれのドラッカーを読んでいる。

つまり、

マネジメントは誰もが同じ理解をする「虎の巻」
ではない。

ドラッカーの学び方、
ドラッカーの活用の仕方、

これさえ、
イノベーションの対象になる。


ドラッカーによると
イノベーションは一夜にしてなされるものではなく
暫定的であり、現場的であり、分散的であり、自律的である。

■「ドラッカーの知」を利用する点において

ドラッカーをよく知っている人、
ドラッカーを知らなくてもドラッカーの考えに共感できる人
を巻き込み、

すでに知られた
成果を上げる原理も参考にして

イノベーションを起したい。


■そこで、

私、今岡善次郎は、

並みの人間がマネジメントマスターするために、

ドラッカーの原理をキーとなる概念を
15の原理に分類して
それぞれの3つの問いを用意しました。

マネジメント脳を、それぞれの
仕事において作り上げる。

社員研修や職員研修でもお手伝いします。


戦略(知)
→ 目標、全体、知識、代替案、因果関係、現場

精神(心)
→ 顧客、人間の特質、行動規範

構造(体)
→ 時間、フィードバック、少数精鋭、
つなぎ、統合、同期化


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本日もメルマガお読みくださって
ありがとうございます。

今岡善次郎

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株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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追記:

思い込みで妻の介護をしつつ失敗を重ね、
それでいて虐待や心中に行かずに
人生をマネジメントしてきた
経験をノンフクション小説にしました。

■若年性アルツハイマーに罹った妻との生活で
人生のマネジメントと企業のマネジメントの共通性
を学びました。

その体験をノンフィクション小説にまとめました。
ノンフィクション小説「壊れる思い出のエレジー」
~若年性アルツハイマーを患う妻を恋う~

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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

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