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2008年10月22日 08:00
人の内面を豊かにするマネジメント革命を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくるのが
マネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。
『ドラッカー、乱気流時代の仕事は屋台のおやじ』
■こんにちは, 今岡善次郎です。
今週はのテーマは
「乱気流時代の仕事は屋台のおやじ」です。
米国発金融危機が世界恐慌を引き起こすか?
過去数年の間、日本では失われた15年からやっと
脱却したと思ったら、今度は世界レベルで
日本が1990年代に経験したことが
世界で起ころうとしています。
私にとって屋台のおやじになるのも
面白いかも。
●今週のテーマ
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1.仕事の理想は屋台のオヤジ
2.守破離
3.人間関係は目的ではない
4.金融危機後の社会
5.一つの行為ではなく一連の行為
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1.仕事の理想は屋台のオヤジ
なぜ、仕事の理想は屋台のオヤジなのか。
それを説明する前に、
ドラッカーの組織論について話しますよ。
少し難しくても我慢して聞いてくださいね。
■組織には大きく分けると
連邦型組織と
機能型組織
があると。
連邦とは単一の主権国家を構成する
自治権を持った共和国や州からなる国家の
ことですね。
■だから連邦型組織とは
まとまるのある機能を含む自律する組織、
例えば事業部や小会社からなる会社組織
と言えますね。
■一方、機能別組織とは
製品開発、生産、販売など一部の役割、
さらに細かく分解された組織からなる
会社組織といえます。
■連邦型組織では、
組織を構成する人は
自分が何を期待されているかを知ることができる。
目標がそれを教える。
目標が実現されていれば上が何を考えていようが
気にかけることはない。
■連邦型組織では、
ビジョンと活動を成果に集中させることができる。
利益が上がらない事業が隠れることがない。
目標管理の成果が上がる。
経営者の育成に効果がある。
一般従業員にも目標が設定しやすい。
■連邦型組織では事業活動の中に
市場と製品を含む。
つまりビジネスは
市場と製品を
作り出すことであり、
自己完結性のある
この2つに関わりを持つことが
成果を上げる基本単位
と考えて良いでしょう。
■人間の役割を
単一の機能に限定することは
人間の本質に合っていないという
ドラッカーのマネジメントの原理でもありますね。
■仕事の原理は
寿司屋のオヤジや
屋台のオヤジが理想系ですね。
客の注文を自分で取って自分で作る。
完結性がありますね。
連邦型の組織とはひとり一人が独立完結型
の仕事をこなす組織なんですね。
セル生産と言われるのも
一人が何役もこなす
連邦型組織による生産なんですね。
■私は、妻の在宅介護で炊事、料理が
苦ではなくなりました。
得意料理ありますよ。
屋台開業のレシピ持っていますよ。
2.守破離
読者から少し気になる提案を頂きましたので
最初にそれを紹介し、私の考えを述べたいと思います。
日本には芸や武道において
守破離という到達レベルがあります。
最初は師の教えを「守り」
ある程度マスターしたらそれを「破り」、
自分流を立てるために「離れる」。
■そろそろドラッカーを「破り」
そして「離れる」ことをアドバイスされました。
私の考え。
やがて「破」「離」の境地になって
自分の言葉で語れるのは
大事なことかもしれません。
徐々にその自分の言葉を増やします。
■しかし、ドラッカーの知は芸と違って
「社会生態的観察」によるもの、
その洞察は
私のような並みの人間には
及びもつかない。
今岡善次郎が言うより、
ドラッカーが言っていると言えば
皆が聞いてくれますよね。
読者にとって理解しやすいことが
第一だと思いますので
まだドラッカーを破る、離れる
ところまで行きません。
■しかもこのメルマガのタイトル
ドラッカーですもの。
今岡流ならメルマガのタイトル変えます。
まだまだ相当、先ですね。
■ところで、もう一つ
今後は中国式武術である
太極気功を練習していますが、
現在「守破離」の内、これも
「守」もまだままならない段階です。
■さる13日月曜の体育の日、
高円寺の「太極気功の会」
のメンバーと一緒に
町田市まで
指導員資格試験に受けに行ってきました。
結果はどうあれ、
この試験のために、澤田先生は
7月から特訓体制に入ってくれました。
■「指導員資格試験合格」という目標があって
そのレベルに達していない実力と比較され、
特訓にフィードバックされたわけですね。
気功は始めて2年ですが、実は今の実力の80%
は最近の2ヶ月の特訓のおかげです。
皆さん、習い事だけではなく、
仕事面でも心あたりありませんか。
どんな仕事でも「目標とフィードバック」
が生産性を上げてくれますよね。
ドラッカーはどんなテーマでもつながるので
とても破ったり離れたりできません。
3.人間関係は目的ではない
私のここ10年の専門としてきた仕事は
IT(情報技術)による
サプライチェーンマネジメント
(SCM:供給連鎖の管理)
のレシピ作りでした。
■そのためには人の自律性、
ひとり一人が
全体の目的を共有する
マネジメントスキルを
持たなければならない。
■そこで自然の成り行きで
人と組織というマネジメントのテーマに
取り組まなければならないことになりました。
ドラッカーは企業の人事部門に対して
苦言を呈していますよ。
曰く
★人事管理は人は働きたがらないと言う
ことを前提とする。
★人と組織は人事の専門職の役割かどうか
疑問である。
★人事管理部門では
人間関係論は幸福論を目的にしているが
人間関係は目的ではない。
■人と組織は専門職の仕事というより
マネジメントのテーマである。
すなわち、「人と組織は」
方向付けされ、
焦点を合わされ
統合された
自由な
「人々の意思」
社会に貢献する目的のために成果をあげる。
■自由な意思で自律的
(自立的とは意味が違う)
に目的を考え
成すべきことを計画して
自律的に行動する。
■視野と努力に共通の方向性を
与え、チームワークを発揮させることが
マネジメントなのです。
そのように一人ひとりが考えて行動するには
何をしたら良いのか?
■まずはやるべことは
適切な問いを発することです。
人と組織にとって
どうしたら仲良くなるか
ではなく、
社会のために何をしなければならないか
の問いから始めるべきでしょうね。
4.金融危機後の社会
ザ・デイリー・ドラッカー」
(日本語訳ドラッカー365日の金言)
が読まれていますね。
このメルマガ原稿を書いている10月19日のテーマは、
「企業内所得格差が20倍を超えると憤りとしらけが
蔓延する」
ですね。
メデイアの報道は「恐慌前夜」で一色になりました。
■米国発の金融危機の背景にあるもの。
経済を最終目的として偶像化してきたこと。
あまりにも一元的であった。
人間として生き、人間として遇されるということの意味は、
資本主義の金銭的な計算では表せない。
リーマンブラザーズの日本法人の社員の
平均年収5000万円だそうです。
一方、
中央線などで不景気になると
人身事故が多発する。
生命保険狙いの自殺が多いそうです。
命を金銭的な基準と交換するということでしょう。
■金銭的などという近視眼的な基準が、
人生と生活の全局面を支配するなどということは
許されざることです。
「自由市場経済は支持するが、資本主義に対しては
重大な疑念を抱いている」
(「ネクスト・ソサエテイ」、ドラッカー)
■そもそも金融は経済的豊かさを実現する経済活動を
支える技術であったはずです。
それが目的になってしまった。
技術を仕事にあわせるのではなく、
仕事を技術にあわせてしまった。
金融という技術が
仕事である実物経済を振り回している。
■ネクスト・ソサエテイ(次なる社会)は、
意外に早く来るかもしれない。
アメリカ経済を2006年までの16年間
FRB議長としてマネジメントしてきたグリーンスパン
は言っています。
「物質的豊かさが目標であれば
世界市場資本主義に代わるものはない」
しかし、
「ここ数年以内にまず間違いなく、
経済はこれまで慣れ親しんでいたものとは様変わりするだろう」
■始まった金融危機がどのくらい続くか分りません。
しかし、
われわれ人類が歴史からしっかり学んで進化すれば
手段であるはずの経済が目的化した資本主義ではなく、
かといって人間の自由を抑圧して結果の平等を
強制しても豊かになれない
社会主義でもない。
■人間として生き、
人間として遇される社会、
人間が人間に貢献することが喜びになる社会、
自己や個人中心の内向きではなく、
外にある目標のために義務を果たす人間が
増える社会。
人と人とのつながりのある社会。
経済的なことのみを目標としない
ネクスト・ソサエテイが
ドラッカーが見ていたものでしょう。
5.一つの行為ではなく一連の行為
成功とは、
単なる一つの行為ではなく、
一連の過程によって成り立つものです。
どんな組織でもその目的を果たすためには、
多くの業務の連携が必要ですね。
■医療や介護においても
医師、看護師、ケアマネージャー、
ヘルパーなどの専門職、
そして地区町村の福祉課の行政。
審査・認定・ケアプラン作成・訪問介護
すべての専門業務が
一人の患者に関わるのです。
モノづくりの会社でも家事でも同じです。
■ドラッカーは一連の行為を「経済連鎖」
(エコノミック・チェーン)
と言っています。
会社のモノづくりでも家庭料理でも、
材料を仕入れて
保管し、
必要な時に取り出して、
中間品を加工し、
完成品を作り、
顧客に運び、
顧客の満足を得る
「供給連鎖」
(サプライチェーン)とも言います。
私は工場で働いた経験はなくても
モノづくりは数年体験しています。
家のキッチンは私の工場。
■金融危機で世界の需要が急速に衰えてきました。
今まで買ってくれた顧客が買ってくれなくなった。
こんな乱気流時代は
どんなやり方をするかより
何をやるか?
を問わなければなりません。
■どんな時代にも通用する
仕事の設計が必要ですね。
一連の行為を再定義しなければならない。
目的は何か、
顧客は誰か、
顧客は何に困っているか、
顧客を助けるモノは何か。
■単一の行為ではなく、一連の行為を
どう定義して、
一つ一つ実行していく。
目的を共有して連携していく。
仕事を一連の行為として定義すること、
不要な行為を中止すること、
一連の行為を再度組み立てなおすこと
言ってみればどんな仕事にも
成功のためのレシピがあるのです。
■本日もメルマガ最後までお読み頂きありがとうございます。
今岡善次郎
追記:
これからもドラッカーの視点から武士道、
トヨタ式経営など組み合わせて
新しい視点を用意して
皆様のお役に立ちたいと思っております。
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ドラッカーの話が盛り上がりますよ。
↓
http://archive.mag2.com/0000269052/index.html
私の10年来のテーマ、サプライチェーンマネジメント
の課題です。
↓
http://www.bizdyn.jp/
ここに私のプロフィール載っています。
↓
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/about/prof/imaoka.html
私のアプローチの原点になった「小説 ザ・ゴール」の
解説しています。
ブログ「今岡善次郎のサプライチェーンマネジメント」
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。