ドラッカーの目標と自己管理 - 今岡善次郎のマネジメント・メルマガ|人と幸せにするマネジメント革命|P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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ドラッカーの目標と自己管理

2008年10月 8日 08:00

人の内面を豊かにするマネジメント革命を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくるのが
マネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。



         『ドラッカーの目標と自己管理』


「内面を豊かにするマネジメント革命」



「人と幸せにするマネジメント革命」

に変更します。

まぐまぐの日刊メルマガと同じタイトルにします。

■メルマガ発行準備しているとき、私の原稿を読んで

私より23歳若い菅谷さんが

アドバイスしてくれたときの提案が「幸せ」でした。

「幸せ」や「愛」という言葉を使うのに

照れがある団塊世代ですもんね。

でもドラッカーは理屈で「愛」や「幸せ」

を語りますから理解しやすいように「愛」や「幸せ」

を使いたいと思います。

■読者の中にはマネジメントと愛がどうしても結びつかない

という方がおられますが、良い悪いではなく、人の知覚は

いろいろですね。。

今週はのテーマは「目標」の役割と位置づけです。

●今週のテーマ
==================
1.目標は時刻表ではなく羅針盤
2.共通の目標が持てない訳
3.神々が見ている
4.フィードバック
5.組織が目的になると危険
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1.目標は時刻表ではなく羅針盤


■先週は「目標が明日のための行動を決める」
というお話をしました。

「三人目の石工」の例も再度取り上げました。

ただし、目標があなたを支配するようになってはいけない。

他人が目標を設定するのではなく、自分で設定する。

一つにこだわる必要はない。

■「一つの目標だけを探求することは

思考や判断を不要にする

「魔法の公式」を求めることに相当する。

と、ドラッカーは言っています。

そして、
「目標は時刻表ではなく、羅針盤である」とも。

障害物を避けて迂回することこそ目標管理であると。

目標を絶対視して障害物にぶつかるより
迂回する方が正解であるとも。

手段が目標になってもいけない。

ドライブされる方、カーナビで目的地設定すると
時間が表示されるが、

時刻と目的地は同時に設定できませんね。

つまり
「目標は時刻表ではなく、羅針盤である」

というわけです。


2.共通の目標が持てない訳

麻生自民党と小沢民主党、どちらも国民のためと
言っていても共通の目標が見えませんね。

専門集団の行政は政治家が決めた目標に従って成すべきを成す。

これが民主主義ですよね。

■行政も企業も、医療や介護の施設も、家族会も目標を持った
組織ですね。

共通の目標を持つことがマネジメントのスタートですね。

「正しい答えより正しい問い」とは

どうやるかより何をやるか。

「効率の行政」よりより
国民の生活のために「何をやるかの政治」が悪いと社会は良くならない。

■企業も同じですね。

内側の人間ではなく、外にいる顧客のために目標を決める。

共通の目標を設定するのはむずかしい
ドラッカーは言っています。



■「目標が明日のための行動を決める」

「目標は時刻表ではなく羅針盤」

というドラッカーのメッセージお話しました。

共通の目標は持てても、それが誤りやすいのはなぜか。


■メンバーがそれぞれ違う思いを抱いて仕事をしているから。

ドラッカーは共通の目標への誤り易い3要因をあげています。

★仕事の専門家

★階層化

★ものの見方と違いが孤立化


客は誰と見るかの考えだって人によって大きく違います。

■以前、米国の、ある難病研究組織のマネジメントの話をしましたね。

客は本来患者や患者家族であるべきが、研究者だったり、研究機関の幹部
だったりする。

専門家は全体の目的よりも自分の機能を目的にし易いですね。

皆さん、心当たりあるでしょう。

イエイエ、ご自分のことではなく、周りの人で。


■この話題でよく出てくるのは戦前の日本の軍隊ですね。

大戦の引き金になった満州事変。

一つの機能集団、専門集団であった関東軍は
政治家と目標が共有化できなかった。

普通政治が行政や専門家を支配するのに

専門家が政治家支配して日本を悲劇に持ち込んだ。


■会社でも似たような話はないですか。

顧客の要求からではなく、技術の自己満足から製品を開発する。

私も自己満足のメルマガではなく、皆さんのお役に立てる

メルマガ書かないと、読んでくれませんよね。

肝に銘じます。


3.神々が見ている

読者の皆さんとともにドラッカーをネタにして人生・組織・社会

のマネジメントを学んでいます。


■今日、歯科医師のナオキ先生が

私のメルマガバックナンバーのブログ

http://bizdyn.bshonin.com/

を見てご意見くださいました。

介護体験やドラッカーの話で以前読みふけった中国の古典

孟子を思い出したそうです。

人間と社会のことを論じ、人間の持つ善を信じ、

人間は社会とつながった存在としての義務があると

唱えた人ですね。

■まさにドラッカーが言っていることであり、

日本の武士道が唱えている「個は公のためにある」

考え方に影響を与えました。

これを古めかしい封建主義と切り捨てる

個人中心の現代社会が危うくなりましたね。


■ちなみに新渡戸稲造の「武士道」を読んでいると、

近代科学以前の古代ギリシャ
やキリスト教の思想とのあまりに共通点が多いのに驚かされます。

そして孔子や孟子の儒教思想とも。

■そして個人主義と経済中心の現代社会が

今乱気流の時代に巻き込まれている。

人間と社会を切り離した現代科学が危うい。


■ナオキ先生は

孟子の「天が見ている」という言葉に
ドラッカーや武士道との共通点があると見られています。

なぜならば、

ドラッカーが、

80歳のオペラ作曲家ヴェルデイの言葉
「いつも失敗してきた。だからもう一度挑戦する必要があった」

に感動して自分を鼓舞した話をしましたが、

同時に、自分の仕事の基準をビジョンに照らして妥協しない。

■「神々が見ている」や「天が見ている」という

自分に課すストイックな(禁欲主義的な)行動基準は

まさに武士道に受け継がれていますね。


■私など青春時代のある時期にこんな生き方に憧れた時期を

思い出しました。

できない自分に敗北感を味わうか、再び武士道に挑戦するか。

武士道に通じるドラッカーの思想を行動基準にして残りの人生を

送ろうかと覚悟しています。


4.フィードバック


人生でも仕事でも社会生活でも人間に関わるところ

願望や目標があることで楽しんだり喜んだりしますよね。

時にはつらい目標もありますが。

■先週は目標に関してお話しました。

「目標は明日のための行動を決める役割がる」

「目標は時刻表ではなく羅針盤である」

でしたね。

次のテーマは「フィードバック」です。


■目標に向かって行動を起こす。

行動の結果を目標に照らして合わないことが多い。

結果を目標と比較して次の行動の軌道修正をする。

結果を次の行動に反映させることをフィードバック
と言いますね。

■誰かを喜ばせるつもりで贈り物をしたが、ぜんぜん喜んで
くれなかった。

次は別のモノを送る。

顧客が喜んで買ってくれると販売目標を高く設定したが

買ってくれないので売上が伸びない。

製品を改良する。

過去の実績にもとづいて需要予測して販売目標を決め、

生産計画を作ったが、

売れないで在庫があふれた。

逆に売れすぎて欠品になった。

予測の精度をあげるか、フィードバックで生産の柔軟性を

高めるか。


■会社でも人生でも予定通りに行きません。

人間は正しい予測にもとづく決定はできないが、

フィードバックがこれを補完する。

とはドラッカーのメッセージです。

■我々は行動おこす前に何らかの予測や願望から目標を設定します。

野球では野手は打者がバットを振った瞬間に打球の飛ぶ方向を予想して

捕球行動に出る。

自分の位置と飛球の位置関係を見ながら自分の動きを

調整する。

この「見ながら・・・調整する」のが

測定とフィードバックですね。


■オートメーションの工場もロボットも、

この生物が持つ高度の機能であるフィードバック機能が使われている
のですね。

ドラッカーは
「オートメーションは生産の原理だが、それは仕事一般の
原理である」とも言っています。

■ついでに言うと、
それは生態系にあるすべての生物の原理なんですね。

つまり仕事の原理は生物の原理なのです。

自己管理の動機づけとはフィードバックですね。


■喜びは成果の中になければならない。

成果を願望にフィードバックをする必要がある。

失敗の原因から傲慢を正すのもフィードバックですね。

又ドラッカーは失敗はイノベーションの宝庫であると

言っています。


5.組織が目的になると危険


ドラッカーの
目標の話を続けましたが、次に組織・社会の

話に移りますね。

■以前、「組織は道具」という話をしました。

目標は組織の外側にあり組織は
その目的を実現する手段でしかありません。

この場合の組織は機能集団であり、
家族のような共同体
ではありません。

■会社、病院、行政府、介護施設、自衛隊、

難病家族会

これらは顧客という受益者がいます。

製品を買う顧客、患者、市民、障害者、国民、難病家族
はすべて組織が提供するモノの受益者ですね。


■組織が目的になると

顧客が忘れられて

内部の人間のために

仕事が行われることになる。

■社会保険庁の年金問題は、

国民という顧客を忘れて

内部の職員の生活が目的になっていた
ことが明らかになりました。

生活を守ることを目的とする労働組合と

国民の生活を守ることを

目的とするマネジメントの優先問題が間違っていましたね。

組織は社会のために存在しているという
ドラッカーのマネジメント原理に照らせば
年金問題は起こらなかったはずです。


■内部の人間を守ること、すなわち組織が目的になるのを

官僚主義といいます。

それに対して、マネジメントの対象とする組織の

存在理由は
「外の世界への奉仕」
であって

存在することではない。

■組織の栄光のために個人があるのではない。

組織は外の人である顧客のためにある、

これはドラッカーの言葉です。

行政だけではなく企業や病院介護施設でも不祥事を
おこしているケースの多くは

組織が目的化していることが原因といえますね。

■本日もメルマガ最後までお読み頂きありがとうございます。

今岡善次郎

追記:
これからもドラッカーの視点から武士道、

トヨタ式経営など組み合わせて

新しい視点を用意して
皆様のお役に立ちたいと思っております。

あなたの友人や仕事仲間のメーリングリストで紹介し
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ドラッカーの話が盛り上がりますよ。

http://archive.mag2.com/0000269052/index.html


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の課題です。

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私のアプローチの原点になった「小説 ザ・ゴール」の
解説しています。
ブログ「今岡善次郎のサプライチェーンマネジメント

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