P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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P・F・ドラッカーがもっとも重視した人間の特質

2008年8月27日 16:49

人の内面を豊かにするマネジメント革命を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくるのが
マネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。



『ドラッカーのもっとも重視した人間の特質』


■こんにちは, 今岡善次郎です。

いつもメルマガお読み頂きありがとうございます。

8月も終わりに近くなって、北京オリンピックも終り、

急に涼しくなって、今年も夏はおわったようですね。

夏のおわりはなぜか寂しいですね。

さて今日は、
この一週間のまぐまぐ日刊メルマガの総括です。

●今週のテーマ
==================
1.卓越性
2.市民性
3.仕事
4.目標とビジョン
5.感動
==================
    
1.卓越性

2年前から新高円寺の馬橋会館で太極気功の会「胡蝶の会」
に入会して週一回練習しています。

アルツハイマーの妻を在宅介護している時に、少しでも症状の進行
を遅くできるかもしれないと、妻と共に始めました。

妻を入院させて半年間は中止していましたが、今年初めから
再開しました。

■介護のための気功でしたが、一人で参加してしばらくすると
人並みにうまくなりたいと考え始めました。

エアコンが効いているとはいえ、真夏の会館のフロアで
2~3時間、中国式音楽に合わせてゆっくりと手足を伸ばしたり
引いたりするとけっこう汗をかきます。

老若男女、と言っても平均年齢は65才以上でしょうか。


■先生は、故澤田画伯の未亡人で、元気はつらつの美人です。

年齢は聞いていませんが、おそらく胡蝶の会、会員の平均年齢
くらいでしょうか。

その先生が、会員に対して、今秋、この会始めて最初の
指導員資格取得試験に応募するように勧めました。

■気功の会は、一種の趣味や同好会ですが、皆が健康と
いきいきとした人生を送るのを目的とした組織です。

指導員資格は義務でもなければ、指導員になりたいと、
私を含めて誰も考えていませんが、みんなうまくなりたいと
思っています。

会員相互に、家族に、そして美人の先生に、認められたいと
老若男女の会員は思います。

そして私も挑戦しようと思っています。


■同好会ですらそうですから、社会的に貢献する企業や
役所や、病院や介護施設や、家族会や、どんな組織でも

その構成員は良い貢献をするため、又自己啓発を込めて、

いい仕事をしたいと考えるのは当然です。

■人間は、自分の得意とするところを持って、
間違いをしながらも、「卓越性」を発揮し、仲間に
認められたいという特質を持っています。

ドラッカーのマネジメントのダイナミックス(力学原理)
は人間の特質を基礎にしています。

これまでのメルマガで「自由」「自律」「真摯さ」
を述べした。

「卓越性を求める心」も人間の本質だとしています。

■ドラッカーの言葉
「優れた組織文化は人の卓越性を発揮させ、卓越性を
見出したらこれを認め、助け、他の人の仕事に貢献する
よう導く」

「真摯さ」とともに、人間尊重の響きのあるいい言葉ですね。


■20世紀の主流となる産業社会では、
「マネジメントは特権である権力であり指揮命令し、
働く人は指示されたとおりに分割された要素動作のみ行う」
というのが常識でした。

マネジメント以外は言われることをやるだけ。

出る杭は打たれる。

そう、ボスと手下の関係です。

■かって労働組合の論理では、組合員が仕事で「卓越性」
を発揮されたら団結にひびが入る。

人間の特質を殺して幸せになれるはずがありませんよね。

■ドラッカーは言っています。

「仕事は常に挑戦的でなければならず、平均的な標準化ほど
人的資源の本性に反することはない。人間の本性は最低でなく
最高の仕事ぶりを目標とすることを要求する」

トヨタ式経営の応用であるセル生産には、
標準時間と言う固定的目標ではなく、
人それぞれに卓越性を評価する
マイスター制度と言うのがあって成果を上げていますね。


■卓越性を追及することが人の内面を豊かに、人を幸せにする
、ということだと思いませんか?

組織内で卓越性を発揮したいのに、内部で遠慮する。

自分のためにだけではなく、人にために尽すことにおいて、
卓越性を発揮するのを躊躇する必要はありませんよね。





2.市民性


■先週気功の練習時に、腰の回転に力を入れすぎたせいで
椎間板に痛みを覚えて、整形外科医に行きました。

近くの渡辺整形外科医を訪ね、温熱療法と電気療法を受けました。


昨年の夏には、スポーツチャンバラでアキレス腱を切って
3ヶ月ギブスが離せませんでした。

還暦過ぎても、怪我をしても、何かに挑戦せずにはおれません。

渡辺外科医は言いました。

「男は妻がいないと、飲み歩くのが多いですよ。肝臓悪く
するより、足腰痛めて、整形外科医を訪れなさい。
その方が、元気があっていい。うちの経営にもいい(笑)」

と妙なほめ方をしました。


■妻の数年にわたる在宅介護から、入院にともなう、

私自身が負っていた負担からの解放は

私自身の社会的ネットワークの変更でもあります。

妻の介護前には地域社会との交際は、

多くのサラリーマンと同じように

妻を通してしかありませんでした。


■町内会会員として、

町内会長や町内会役員とも付き合いが始まりましたし、

その縁で近隣のカラオケスナックも常連客になりました。

病院の家族会、認知症患者家族会の会員でもあります。


しばらく仕事から離れていましたが、仕事再開すべき

準備始めていますし、仕事の絡みでいろんな人にも会っています。

大学の臨時教員の仕事もあります。


■人間は社会の中で一市民として、
多元社会の中でいろんな組織に入って生きています。


ドラッカーは言っています。
■「会社員であっても、一市民として
社会において位置づけと役割を持ち、自ら成長し、人を育成し
、正義の観念を持って、社会に貢献する存在である」

一人ひとりが市民であるとともに、組織人として所属している
組織も社会の中の市民(法人)でもあります。

日本人は多元社会の中で市民としての感覚が弱い。、

今日外科医の電気療法を受けている時、

同じ部屋で電気療法を受けている老婦人同志の

会話から再認識しました。

■「電車に乗っていると、私の姿を見てすぐ席を空けて
くれるのは大抵外人だよね」

「そうそう、私なんか、身体の弱い夫婦で電車のると
外人が若い日本人の肩を叩いて、席を譲りなさいよ、って
ジェスチャーで言ってくれたわ」

「日本人は自分のことばかりね。日本人の教育は欧米より
程度が低いのかねえ」

■市民として他の市民に貢献すること、

これが仕事でも、市民生活でも、家族でも

どんな人間関係でも基本ですよね。

■ドラッカーは市民としての人間の特質も、
マネジメントのダイナミックス(原理)に入れることを
主張しています。

私もドラッカーのマネジメント原理をまとめるにあたり、
人間の特質をすべてのマネジメントの基盤にして
行きたいと考えております。




3.仕事


先週の木曜日、若年認知症に多いピック病の、中村成信さんを、
神奈川県のJR相模線宮山駅近くに訪ねました。

私のメルマガを一生懸命読んでコメントをくれます。

若年認知症家族交流会で中村ご夫妻と私達夫婦が
居酒屋での交流会で初めてお会いして1年半位に
なります。

■中村さんは、この病気特有の、よくある症状である
スーパーで万引き事件を起して、
勤務していた茅ヶ崎市役所を解雇されました。

自分で事件のことを覚えていない。

奥様は、日常生活の異変も感ずいていて病気じゃないか
と思われて大学病院で精密検査をされて病気が判明しました。


■ところが、万引き事件を捜査した警察と警察が依頼した
医師は若年性認知症であるピック病について詳しくない。

一度診断した医師は専門家として、病気による免罪を
認めようとしない。

中村さん夫婦にとっては、病気が引き起こした事件で
懲戒免職になり、退職金ももらえなくなったことは、

発病したことのダメージの上に、さらに大きな
ショックを与えた。

■収入がなくなる上に退職金ももらえない。

現在、茅ヶ崎市役所へ、家族会顧問の宮永先生の意見陳述
とともに退職金支給を求めて申請中だそうですが、
市役所の方も別の医師を立てて審議中だそうです。

医学的にピック病が診断され障害年金の認可になっているのに
なぜ退職金支給審査に時間がかかっているのか。

行政と医療の専門家の連携において市民の立場になった迅速な

判断が欲しいところです。


■中村さんが話したある仕事についても専門家の解釈
で疑問を持ちました。

若年認知症家族会を支援してくださる医療専門家には
私も感謝しています。

しかし、仕事に関してこんなことがあったそうです。

■中村さんのような若年認知症でも初期のころはショックは
大きいが、慣れ親しんだパソコンは未だ充分使えるし、好きな
写真も撮れる。

何人かの男性若年認知症患者を家族会で定期的に集まり

残った機能を活用して作業することになったそうです。

中村さんは自宅でパソコンと写真の技術でカレンダーを試作して

家族会の集まりに持って行ったらとても評判が良かった。

■かっての職場や友人達からも注文が来た。

自分の得意とする分野で仕事を受注するなど人間として

最高の喜びですよね。

自分がデザインしたカレンダーをカッコいいと言って
欲しがる人がいる。

頑張って注文をこなす作業に打ち込んだ。


■ところが、家族会顧問の先生は、個人の仕事にしては
負担が大きいから、家族会として、
組織の仕事にしようとした。

中村さんにしてみれば、自分の得意なことで人が喜ぶ
ことをする自分の喜びを取られたような気になった。

若年認知症サポートを専門職として支援する目的は
行政に対する報告であたり論文であったりして
受益者が必ずしも、本人や家族ではない。


■中村さんのその時の悔しさ、落胆は聞いていても

私は悲しくもあり、中村さんの悔しさを共感して
何か怒りのような気持ちを持ちました。。

仕事は管理者のためにやるものではない。

自分が創ったもので人が喜ぶというのは

働くことの意義そのものですよね。

■ドラッカーの言葉、

「人は内面の豊かさによって仕事を生み出すことによって
のみ健全でありうる」

人間は仕事で健全な精神が保たれますよね。




4.目標とビジョン

■以前のメルマガで80歳のオペラ作曲家ヴェルデイの言葉

「いつも失敗してきた。だからもう一度挑戦する必要があった」

そして、ドラッカーの決意
「いつまでも諦めず目標とビジョンを持って自分の道を歩き続けよう。
失敗するに違いなくても完全を求めよう」

なんど聞いても心に響きますね。


■北京オリンピック、日本女子ソフトボール、アメリカに勝って
金メダルとりました。

上野投手、連投でよくやりました。

テレビ放送の中で、

須永 博士氏の詩が紹介されました。

「人に負けてもいい。しかし やるべきことをやらない
自分の心の弱さには、絶対負けたくない」

という内容でした。


■この詩も、オペラのヴェルデイも、そしてドラッカーも

人間の心を奮いたたせますね。

失敗や、負けは問題ではない。

目標やビジョンを持って前に進んだかどうかが問われる
わけですね。


■人間の特質からマネジメントの原理を説いたドラッカーも

こんなことを言っています。

「人は働きたがらないという考えは間違いであり、人は何かを、
しかもかなり多くの何かを成し遂げたがる。自らの得意なことに
おいて何かを」

「人間の特質からして、組織は人に対して組織の目標に
進んで貢献することを要求すべきである」

共通の目標と信条があれば、窒息状態に置かれた優秀な
人たちが適切な仕事を効果的に行うことができるし、
普通の人たちの視点を高め、卓越した人に変える」

■ピック病の中村さんの仕事が、
介護者サポートの管理者によって、個人から組織に
取り上げられた悔しさをお話しました。

このような管理者は人間の特質を基盤にしたマネジメントを
していないと言えますよね。

■マネジメントは経済的な目標だけではありませんね。

ソフトボールも、オペラも、人生も、企業も、医療や介護も、

行政も、人間を奮い立たせる目標とビジョンがあれば

苦しくても幸せになれますよね。


■格差社会といって政府や社会を批判しても、
誰も助けてくれませんよね。

目標やビジョンは、単に掲げるのではなく、

一人ひとりが心に持つんですね。

押し付けではなく、自由と自律の中で、チームの
信条として目標とビジョンが持てる組織はすばらしい。




5.感動

■ドラッカーの人間の特質を話しています。

ドラッカーが何よりも重視したのが真摯さでしたね。

メルマガ読者の皆さんもこの言葉に敏感に響かれた方が

多かったようです。


■保田さんがコメント送ってくれました。

>・・・バックナンバーを拝読させて頂き、その迫力に圧倒されまして
>早速配信を申し込み毎日熟読させて頂いております。

北京オリンピックで金メダル取った女子ソフトボールの
上野投手の言葉の引用の出典を調べて送ってくれました。

保田さんによる須永博士の詩を先程紹介しました。

保田さん、ありがとうございます。

>上野投手には私も本当に感動しました。
>上野投手の姿を見ながら以前のメルマガで
>触れられていました「真摯」という言葉を想い出しておりました。
>まさに「真摯」という言葉が当てはまる姿と思いますし、
>「真摯」に打ち込む姿こそが胸を打ち、
>人を感動させるとつくづく思いました。


■根岸さんも激励メルマガ送ってくれました。

>いつも心のこもったメルマガどうもありがとうございます!!
>生きる勇気のようなものを頂いています。

>とても読みごたえがある充実した内容で衝撃的かつ感動的です。
 
>真摯さのところを読んでいて「今岡さん、超かっこいい」
と思いました。

ありがとうございます。
空回りしないよう「真摯」に続けようと思います。


■そして、先程ご紹介した保田さんは「時間から」の言葉に
反応されました。

>、同じくらい衝撃的だったのは
>「成果を上げるものは時間から始める。
>仕事から始めるのではない」
>という言葉でした。

>潜在意識化され行動につながるのかと思いました。
>最近、私は伊丹敬之先生の「よき経営者の姿」に感銘を受けましたが
>感銘を受けたという記憶だけ、ドラッカーの本も何冊か家にありますが
>有ると言うことを覚えているだけ、これではダメだと思いました。

昨年までの私がそうでした。

潜在意識化するためのドラッカー思想のマップを
幾つかのキーワードで表現する教材を開発中です。

■なお
>「成果を上げるものは時間から始める。
>仕事から始めるのではない」
>の出典はドラッカーのどの本でしょうか

「経営者の条件」(P46)に載っています
第二章 汝の時間を知れ
の冒頭に出てきます。

上田惇生先生の翻訳も心に響く格調があって良いですね。

■>この言葉は「理屈」より「形」から入れ、実践せよ、
>と言っているのでしょうか。

おっしゃる通りですね。

前後の文章も入れておきます。

「通常、仕事についての助言は「計画せよ」から始まる。
もっともらしく思えるが、問題は
それでうまくいかないところにある。
計画は紙の上で消える。良き意図の表明で終る
実行されることは稀である」


■計画倒れという言葉がありますが、皆さん
心当たりがあって、辛らつなメッセージですね。

「成果を上げるものは仕事からスタートしない。
時間からスタートする。
計画からもスタートしない」

「計画は良き意図の表明」だって!

私などもコンサルタントとして提言書を書きますが、

金を貰って経営計画作成しても「良き意図」

を表明しただけですって(笑)

反省します。

仕事の仕方変えます。

関連した、もう一つのメッセージ紹介しましょう。

■「成果を上げる人は、能力、関心、知識、気性、正確、
仕事の方法、多様である。共通点は、ただ一つ。
行うべきことを行っていることである」
(経営者の条件)

成功している人を能力あるから、又は努力しているか、
と通常評価しますが、能力でも努力でもなく、
「時間割の中で行うべきことを行う」

当然と言えば当然ですが、ドキッとしますね。


ここまで
やや長い、
■週間メルマガ「★内面を豊かにするマネジメント革命★      
┃~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~
第10回お読み頂きありがとうございます。

また、来週次号で。

ドラッカー流マネジメント求道家
今岡 善次郎

ドラッカー翻訳者の
上田惇生先生のホームページを紹介します。

http://www.iot.ac.jp/manu/ueda/
3分間ドラッカーや講演などを掲載しておられます。

またドラッカー好き、ドラッカリヤンというそうですが、
集まったドラッカー学会のホームページも情報たくさんです。

http://drucker-ws.org/


■このメルマガに対するご意見・ご感想があれば、ご遠慮なくお寄せ下さい。

imaoka@bizdyn.jp

こんなことが知りたい、今こんなことで悩んでいる、
自分もこんなこと考えている、
自分もドラッカー流マネジメント求道家になりたい、
など、何でも結構です。


----------------------------------------------------------------
今岡善次郎 株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
----------------------------------------------------------------
部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

『ドラッカー、マーケティングとイノベーション、そして人間の特質』

2008年8月20日 01:00

人の内面を豊かにするマネジメント革命を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくるのが
マネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。

週間メルマガ(水曜)株式会社ビジダイン出版
◆━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第9回━━━━━◆
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『ドラッカーのマーケティングとイノベーション、そして人間の特質』


■こんにちは, 今岡善次郎です。

いつもメルマガお読み頂きありがとうございます。

前回第8回でマーケテイングに触れました。

「マーケティングとは顧客の創造である」と。

さて今日は、
この一週間の日刊メルマガの総括です。


●今週のテーマ
==================
1.イノベーション
2.マーケティングとイノベーション
3.自由と自律
4.専門家の姿勢
5.時間から始めよ
6.行政の使命
7.真摯さ
==================
    
1.イノベーション

世界貿易に飛行機による輸送、空運が登場したとき、それまでの
海上運搬が打撃を受けて長期低迷に入りました。


■造船会社は船舶の大型化、高速化を進めて、船舶の需要拡大に
精力を注ぎました。

より早く、より安くする。


それでも海運不況は続きました。


答えは船舶の高速化でなければ、大型化でもなかった。


■顧客の立場になって考えると、積荷地点から荷降し地点までの
時間短縮が重要ですよね。

一番時間を浪費していたのは、トラックで港まで運んでから
船に載せるまでの時間でした。

トラックの陸上輸送と船舶の海上輸送の間のつなぎ時間をどうしたら
短縮できるかに焦点が当てられました。


■結果、コンテナというトラックから船までそのまま運べる
入れ物(コンテナ)を利用することががイノベーションになりました。

船の運航スケジュールに合わせて、トラックで港に輸送する。

コンテナをトラックから船に載せるだけでいい。

トラックから船への乗り換え時間の短縮で輸送時間の
大幅な短縮になったというイノベーションです。


■都心でIRや私鉄を乗り換えて移動する場合も
日々イノベーションできますよ。

移動距離が短いルートや特急や急行が時間が短いと
思っていたら、そうではなかった。


乗り換え時間が短いルートで移動するほうが
早い交通手段より短時間で移動できますよね。

皆さんが無意識にやっていることの中に
イノベーションの宝庫がある。


■トヨタのカンバン方式は、機械設備の高速化で生産時間を
短縮したのではありません。


設備と設備の間での滞留時間である
在庫時間を短くすることで時間短縮した。


世界の製造業に大きなインパクトを与えたイノベーションです。


■医療や介護の世界で、政府の財政状況から来る、失望感が
充満しています。

学者も政治家も、評論家も、家族会も、みんな政府を責めるだけで
仕事をしている気になっている。

政府とは誰か、これが見えない。

かっては政府は頼りになった。

今、世界中で、国民と政府のロマンスが幻滅に変わりつつあると
ドラッカーは言っています。


■一人ひとりの国民が自由で自主的に、相互に助ける仕組みに
イノベーションが欲しい。

■ドラッカーのイノベーションの定義

「資源から顧客満足へ変換する経済連鎖において従来に比較して
卓越したやり方を生み出し、満足する顧客を創造すること」
です。

■医療や介護の世界では、これからますます生きるのに困難な
顧客が増えます。

一方で人の為に尽したい人も増えています。


しかし行政に頼る制度は財政的に破綻しています。


■ここにこそいろんな分野の専門家が協業(コラボレーション)
してイノベーションを起こす必要があります。
コンテナのような意外なイノベーションがあるかもしれませんね。


2.マーケティングとイノベーション

ドラッカー流マネジメントの
中核と言えますよね。

■「マネジメントとはマーケティングとイノベーションで
顧客を創造する活動である」ということですね。

ドラッカーは70年前からぶれていない。

中には何で今頃、ドラッカーですか、と言う人もいます。

■私の答えは「これからがドラッカー」です。

すでに起った未来は、これから本格化すると考えるからです。

新しいコンセプトを考え出したと思っていたらすでの
ドラッカーが50年前に言っていたことだった、というのが
多くの専門家の意見です。

私にもそんな感慨を持ったことがあります。


マネジメントを語る専門家は無数にでているが、ドラッカーを
無視した人は消えている。

現在活躍している人はドラッカーの影響を受けている人
が多いようです。


例えばマーケテイングの父と言われるフィリップ・コトラー

彼曰く、
■「ドラッカーはマネジメントの父、私がマーケテイングの父
と言われることは光栄ですが、
もしそうならドラッカーはマーケティングの祖父です」と。

娘が言いました。

「そんなに昔からずっと有名なんだ。
サザンオールスターみたいだね」

そう、
私も子供達の年代の時からサザン聴いていました。

■マネジメントはマーケティングとイノベーションという2つの分野
需要をつくる仕事と、卓越する供給の仕組みをつくることでしたね。

モノづくりでも小売でも、運送業、ホテル業、医療や介護でも同じです。

マーケティングとイノベーションを行うことがマネジメントで
経営資源を顧客満足に変換する経済連鎖活動は、
外注(アウトソーシング)を含んで専門家の連携が
成果を生むのです。

経済連鎖とは私がこの10年取り組んでいる
サプライチェーンマネジメント(供給連鎖のマネジメント)
です。

クリックしてください。
http://www.bizdyn.jp/


■経営資源を顧客満足に変換する、とは

「人と言う経営資源」を「人と言う顧客満足」
に変換する。
すなわち、
人が人に貢献するということですよね。



3.自由と自律


人間の特質を基盤にしたマネジメント原理がドラッカーの
大きな特徴であると何回もお話していますよね。

マネジメントを語る上で人間とはどんな特質
を持っているとドラッカーは考えたのか。

実に多くのことを言っています。


■「人間は人に使われる機械ではなく、誇りと自尊心と心の豊かさや
喜びを求め、自由に自発的に、挑戦し、判断し、貢献したいという
特質を本来持っている」

人とは指示されたとおりに働くものとして定義するのは、

人を物的資源と同じように機械的法則のもとにあると考えることであり、

重大な過ちである、と言っています。


■ベルトコンベアによる自動車の大量生産システムを初めて開発した
ヘンリー・フォードは、自動車事業で大成功しましたが、
人生の後半では大きな失敗をしました。

その理由がマネージャーをフォードの手足、助手と考えて
指示すること以外はしてはならない、
というマネジメントしようとして失敗しました。


■人は仕事に生計の手段以上のもの、経済を超えた満足を求め、
誇りや自尊心や自負の対象を求める存在であることを
前提にすべきであると、ドラッカーは考えていました。


■一人ひとりが自由に意見を言い、提案して、何かが改善する
民主的組織が成果を上げるとしました。

この考えは日本の製造業では戦後一貫して採用され、日本の
モノづくりは世界最高水準になりました。

特にトヨタ自動車はリーン生産という名前で世界の
モノづくりのモデルになりました。

■ビジネスの世界では権威や権力では通用しないことが
常識になっていますね。

医療や介護の世界では、例外的に、優れたマネジメントが
見られる程度です。


自由に意見を言えない組織は組織の存在価値がありませんよね。


■古い体質の会社でも、町内会でも、家族会でも、
古参の幹部がいて、新入りが積極的に提言すると、
「組織を揺さぶる者」扱いにされてしまう。

怖いですね。

何も改善されませんね。


■人間の特質を基盤にするマネジメントは
民主的で、紳士淑女の組織が必要ですね。



4.専門家の姿勢


■今までお話したドラッカーのマネジメントは企業だけではなく
、医療機関、介護施設、家族会、それに電話相談など社会に貢献する
専門家集団などすべての組織にあてはまりますよね。

■私が感激したのは、
真摯に電話相談に取り組んでおられると尊敬している浴風会の
介護支え合い電話相談室長の角田さんの反応です。

認知症家族会の話、耳が痛いです」とコメントされたことです。

そしてこんなお話をよこしてくれました。


■新潟いのちの電話理事長であり新潟大学名誉教授の
眞壁伍郎先生による記念講演「人生の四季の声に耳を澄ます」
があったそうです。

その中で、

レバノンの詩人ジブランの七つの戒めの中の一つ、

『弱い者を踏み台にして自分を高く見せようとしたとき』
という言葉が紹介されました。

角田さんは必死でメモしました。

「先生は多くは語らず、言葉のみを伝えてくれました。
私たちへの戒めということだ」
と角田さんは理解しました。

「この言葉に私はドキッとしました」

「介護支え合い電話相談事業の宣伝広告や、
そこから見えた介護者の現状を報告することが
私の役割の大きな部分なのですが、

こういう面があったかもしれない、
自分はいい気になっていたかもしれないとハッとしたのです」

とおっしゃいます。


■そこに、今岡さんのメルマガ・・・

でも、

どうしたら介護者のための電話相談を実施できるか、

相談者は何を求めて電話をしてくるか、

どんな対応をしたらいいか等を

私は日々真剣に考えて取り組んでいます。

電話の向こうにいる人のために、

その人を話をどう聴いてどう支援したらよいかたら

よいかものすごく悩んでいます。

そして、心が通じ合えた瞬間を本当に宝物のように思っています。


だから、仕事の方向性については全くぶれません。

なんだか言い訳がましくて恐縮ですが、

今岡さんのお話にはいつも考えさせられて

感謝していますということをお伝えしたくて
メールしました。


■角田さんから認知症介護家族からの電話相談の事例を

見せて頂いたことがありますが、

介護の修羅場を経験した私から見ても

真摯に相談されてきた実績が伺えました。

しっかりと相談員で情報の共有ができて、日々使命を
確認されている専門家だと尊敬しています。

http://www.yokufuukai.or.jp/sasaeai/kaigo/index2.html

真に専門家ほど謙虚に、真摯に、いろんな情報を受け取るものです。

以前もドラッカー紹介のメルマガに私が恐縮するぐらいに
敏感に反応されました。


■困難にある家族会会員による補助金研究への疑問にも
応えてくれました。

「調査に莫大な費用をかけて研究者がそれを発表して、
で、それからどうなったの?改善策は講じたの?
ということが多いように思いませんか」

「調査をしっ放しであるなら、
調査研究費用を困っている人や介護職の人に直接配ったほう
が役立つのになあと思ってしまいます」


■私は言いました。

「壊れていく妻を入院させて落ち込むか、自分を鼓舞するか
どちらかです。

その状態にある私にある医療の専門の専門家は

『元気が空回りしている』

『いっきに世の中を変えようなんて悪い癖』

などと皮肉を言われました。

ボランティアでネット認知症家族会を立ち上げました。

http://www.bizdyn.jp/ninchishou/

私のメルマガに対して医療介護業界以外の人で皮肉ぽい
コメントは一切ありません。

専門家から見ると、介護家族は、素人で、
余計なことを言って欲しくない
と思っているでしょうか?」


■角田さんは応えてくれました。

「そうなのかもしれませんね。
眞壁伍郎先生が紹介してくださった
ジブランの言葉をその人たちにも投げかけたいですね」

■というわけで角田さんとジブランの言葉を紹介しました。


■専門家でもないのに電話相談を取り仕切って、その情報も
役員に共有しないある家族会の代表のことも考えてしまいました。


■ドラッカーは言っています。

「リーダーは使命を考え抜き、真摯さを一貫性を持つ人である」


5.行政の使命


日経ビジネス最新号、8月18日号の巻頭「有訓無訓」に
前鳥取県知事、慶応義塾大学教授の

片山善博氏のインタビュー記事が掲載されています


■片山氏が鳥取県知事の時に、鳥取県西部地震がありました。

過疎地の山間部で家屋を失った高齢者がたくさん出た。

高齢で家を建て直すローンは組めない。


■氏は国に掛け合い、住宅再建策の支援を依頼しました。

しかし、国は道路や橋は直しても個人の家の再建には
税金を投入できないと譲らない。

住宅を再建できなければ道路や橋をいくら直しても意味がない。


国に頼らないで自分たちの県で再建支援することにしました。


■しかし、国はそんな支援を「やらないでくれ」と言いました。

なぜか。

阪神・淡路大震災の時も認めなかったからだと言ったそうです。


■片山氏は総括します。

その時の国の役人にとって大事なのは

「国民の生活ではなく、自分たちの立場なんです」

「使命を間違えている」

「誰のために仕事をしているかと突き詰めると
自分たちのために仕事をしている」

さらに片山氏は、日本の行政について語っている。

■(内向きの組織防衛の行政が)
「日本を息苦しく、住みにくい社会にしている」

「日本はこれまで中央集権型国家統治のツールとして
地方自治を位置付けてきた。

住民が自分たちの便宜を満たすために、自分たちで
イニシアテイブをとるのが分権自立型の地方自治です。

上からではなく、下からボトムアップで草の根で
住民達がコントロールする。

こうした発想転換が日本の活性化に必要です」


■さらにマネジメントの視点から見ると重要な指摘をしています。

政治家も、地方の企業経営者も、世襲制が非常に多い。

自分の頭で顧客は誰か、顧客をどう創造するか、
考えなくなって、内向きの目的で仕事をする。


■行政も、企業も、顧客を創造するマネジメントが社会を
活性化します。


■ドラッカーは言っています。

「現代は近代の中央集権国家ができる以前の中世の多元社会に

なりつつある。中央集権国家が進歩であり大義とされた。

全体主義・共産主義は最後のあがきだった」と

■明治時代に進歩の証だった西欧から導入した

中央集権国家の行政の仕組みも、

本家本元の欧米でも崩壊しかけています。


■心豊かな国民という「満足する顧客」をつくる

マネジメントのミッションを行政が担うのは可能でしょうか?

片山氏の話を聞くと、官僚組織が硬直しすぎている。


草の根の住民が自律して行政に頼らないマネジメント


の場を設計せざるを得ないでしょうか?


■片山氏のお話に学生の反応は非常に良いそうです。

私も今年4月から、大学院で専門の
サプライチェーンマネジメント」を

ドラッカーの文脈で講義すると、

学生の反応は非常に良いものを感じています。

若い人が、この時代の過渡期に必要なものは何か、

考え始めている証だと思うのです。



6.時間から始めよ


■ドラッカーの考え方に鼓舞される人が如何に多いか、
メルマガ始めてあらためて実感しています。


一方で「分らない」とう人もいます。

頭が良くて、一流のコンサルティング会社に勤務して

いた人でもです。


■ドラッカーさんも言っているように、マネジメントは
科学ではないし、企業の金儲けの道具でもない。

本メールのテーマにしている,
人間に関わる生き方として、
企業経営や社会組織のマネジメントですよね。


一流企業がドラッカーの影響を受けて経営改革しているのは
事実です。


「分らない」というのは、「実行が難しい」
ということかもしれませんね。


■大手化学品メーカーでサプライチェーンの経営改善の

プロジェクトマネージャーをしている
桑島さんがコメントくれました。

私がドラッカーをあまり知らないとき一緒に仕事させて
頂きました。

いろんな部署の専門家を連携させるプロジェクトマネジメント

を真摯に考えている人です。


■> 今回もなるほどとうなずける点が何点かありました。

> ・先日駅のエスカレーターが止まってしまい、
>それを上るときに何か不安定な、階段を上がるのとは違う
>違和感をおぼえたことを思だしました。
> 夫婦関係と繋がるというのがなかなか面白いたとえ話でした。

ありがとうございます。

> ・介護経験者が介護殺人などに同調したり、
>批判ができないといった反応を示す点について、
>何事も経験したことがないものを、一般常識
>(と勝手に思っている)をベースに批判することは簡単ですが、
> その背景など良く考える必要があることを痛感させられました。

経験を共有しないコミニケーションは難しいですね。

・・・・

>・顧客以外に収益をもたらしてくれるものはないということは、その
> 通りなので、いかに顧客が受け入れてくれる(買ってくれる)ものを
> 作るかということに注力すべきですが、売り手になるとすっかり
>そのことを忘れてしまうというのも事実としてあるので、
>常に留意する必要がありますね。
> ・ドラッカーの考え方をそのまま事業に適用しただけで会社が
>復活したGEやIBMのことを考えると、
>理解するのは簡単ですが実行することがいか
>に難しいかを考えさせられます。


■はい、理解するのは簡単ですが、実行が難しい、

その通りですね。

実行の大切さをドラッカーさんは力説していますよね。


私が、ドラッカーのメルマガという行動に駆り立てたメッセージを

紹介させてください。


それが、桑島さんや多くの読者に参考になればと思い
以下に紹介しますね。


それは、

■「成果を上げるものは時間から始める。
仕事から始めるのではない」

という言葉でした。


その言葉を読んで、私はハッとして手帳を取り出しました。

ドラッカーは理論や理屈で理解するのではない。

ドラッカーの考えたことが、自分の潜在意識に入らないと

行動につながるような理解に達した

ことにはならないじゃないかと。


■手帳に毎日2時間のドラッカータイムを割り当てました。

そしてドラッカーの著作20冊位を読み直し、
大事なメッセージをノート2冊くらいに記しました。

それをパソコンに入れて似たメッセージを分類しました。

それを毎日朝夕読んで、潜在意識にインプットしました。


■そうすると潜在意識の中のドラッカーさんが
私を鼓舞するように、メルマガを始めていました。


■理屈でドラッカーを理解するのは簡単ですね。

でも行動に移すには、単に言葉を引用するだけではなく、

世の中の動きやマネジメントに関してドラッカーさんと
同じ問いが自然に発生しないかぎり、使いこなせないと

考えました。


■読者の皆さん、

人それぞれのやり方があると思いますが、

参考になりましたでしょうか?


■私のメルマガは、なるべく分りやすく、
皆さんの貴重な時間を効率的に使って頂き、

「なぜ生きるか、なぜ仕事をするか」の自問自答の
ヒントになればと思って発行させていただいています。



次のテーマは、今日最後のテーマ

7.「真摯さ」
です。


■「真摯さより頭脳を重視してはならない。自分の仕事に高い基準を
定めない者を重視してはならない」

「人は無能、無知、頼りなさ、不作法は許すが、
真摯さの欠如は許さない」

「人間性と真摯さが無ければ全てを破壊する」


かなり過激な言葉で真摯さの重要性を訴えていますね。


■企業でも役所でも、非営利法人でも、組織は社会に貢献する
道具ですと言いました。

組織の役割、ミッションを果たすマネジメントの目的が自分の利益

ではなく、自己の外にある社会への貢献だとすれば、最大のエネルギー

になるのは知識や能力よりも真摯さですね。


■どんな能力があっても人への貢献の熱意がなければ、
貢献できない。

「組織の仕事とは、人の仕事である。人は共通の信条に基礎を置く
共通の原則にその結集力を体現する。これなくては活力のない、
挑戦する意思のない、真摯さの欠けた経営である」


■北京オリンピックも後半に入りましたが、人が感動するのは
スポーツ選手の真摯な競技です。

金メダルは長い長い、真摯な自己管理によるトレーニング
の結果です。

力があっても真摯さがなければ成果はでない。


■目的を決め、長い時間軸にのなかで、やるべきことを長期間に
わたって着実に実行するのは真摯さでしかない。

力があっても力を抜いて勝利する選手に人は感動しない。

■スポーツや遊びは真摯に取り組むが、仕事は適当にするのでは
内面の豊かさは得られませんね。

真摯な仕事への取り組みが、組織を活性化し、
辛くても、喜びがある。

しつこいようですが、もう一度引用しましょう。


■「技術や設備やシステムは作ることができる資源だが、
人と言う資源は補うことのできないある資質が要求される。
真摯さである」


ここまで
やや長い、
■週間メルマガ「★内面を豊かにするマネジメント革命★       ┃
┃~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~
第9回お読み頂きありがとうございます。

また、来週次号で。

ドラッカー流マネジメント求道家
今岡 善次郎




■このメルマガに対するご意見・ご感想があれば、ご遠慮なくお寄せ下さい。

imaoka@bizdyn.jp

こんなことが知りたい、今こんなことで悩んでいる、
自分もこんなこと考えている、
自分もドラッカー流マネジメント求道家になりたい、
など、何でも結構です。


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今岡善次郎 株式会社ビジダイン
http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 
http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。
 

『カラオケ・壊れたエレベーター・ドラッカー』

2008年8月13日 01:01

人の内面を豊かにするマネジメント革命を説いたP・F・ドラッカー。
人生設計・企業設計・社会設計すべてに通じる共通する概念とは、
内ではなく外にある成果のために、人が人に貢献する場をつくるのが
マネジメントの目的であること。別名「愛」と言われるもの。



■日刊まぐまぐメールマガジン発行のお知らせ
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日々の出来事からワン・ポイント・ドラッカーとして

人生・経営・社会に関わる問題を

ドラッカー流マネジメント視点で取り上げます。

3分で読める軽いタッチで語ります。

________________________第8回ここから


         『カラオケ・壊れたエレベーター・ドラッカー』

■こんにちは, 今岡善次郎です。

いつもメルマガお読み頂きありがとうございます。

今日は、ドラッカー流から見て「良い話・悪い話」を話しますね。

■8月6日、認知症家族会のメンバー有志で、
JR荻窪南口にあるカラオケボックスに行きました。

妻が入院している浴風会のケアスクール校長で
研修企画室長、服部安子先生主催の家族会のメンバーです。


■一ヶ月前7月9日に浴風会での7月度家族会
のあと2次会に数人集まってお茶を楽しんでいました。

私も病棟から妻を連れ出してケーキを食べさせていました。

認知症の夫を施設に入れるまでの長い長い自宅介護していた横谷さん。
少女時代から合唱団には所属、今も地域でコーラスの練習に励んでいる
そうです。

「私、この頃、カラオケにも行くのよ」と言いました。

「良いわね。このメンバーでカラオケ行く?」

「いいね、いいね」

と盛り上がったわけです。

さっそくその場で、私は手帳を取り出しました。
皆さんに都合を聞いて、横谷さん行きつけのカラオケボックス
と日時を決定しました。


日本全国10日に1回の割合で介護殺人が起るほど介護ストレス
は修羅場を作ります。


■介護家族は自分の幸せ・楽しみも考えて下さい。

これは服部先生が家族会で言っていただいた言葉です。
多かれ少なかれ認知症を介護する現場は修羅場に生きる。


以前のメルマガで紹介した医師、松本一生先生は、自分の臨床
経験から、認知症本人だけではなく、介護家族も自律神経に障害
を受けることを話されました。


虐待や心中事件を介護経験のある家族は他人事とは思えないと
皆が言います。



■壊れたエスカレーターを昇った経験ありますか?

殆どの人は転倒するか、違和感か不快感を感じるものです。

たぶん、自分の脳の中の自律神経が、エスカレータの動きを予測して、
自分の動きをコントロールのじゃないかと考えられますよね。

夫婦長年共に生活していると、相手の動きや考えを自律神経が
予測して、あまり考えない言動でも,アウンの呼吸で生活が
成り立っているようです。


一方が認知症になるとどうなるでしょう?


壊れたエスカレーターの昇るようように、「転倒」します。
生命を一体とした自律神経が壊れるのです。


それが虐待事件や心中事件になるのではないでしょうか?


■介護者は自分の自律神経を正常に保つには、介護者も
本人も、喜びや楽しみが必要です。

お互いに共通の修羅場を経験しているから介護者が集まると
お互いの人生に敬意と愛情を感じます。
人と人がコミニケーションしている実感があります。


■「コミュニケーションは情報を必要としない。
経験を共有することこそ、
完全なコミュニケーションがもたらされる」
とドラッカーは言っています。


■夫婦関係は最小単位の人間組織。

仕事の組織においても、言葉以上の経験の共有によって、
自律神経を通して、共通の目標に向かって、
成果を生むのではないでしょうか。


■組織は道具である

ドラッカーが組織をどのように見ているか紹介しますね。

ドラッカーのマネジメントは企業だけではありませんでしたね。

医療や介護の連携で患者や家族を客と見て、
顧客を満足させているすばらしい医師の話をしました。


長崎と広島に原爆が落とされて無数の命がなくなった終戦記念日が
近づいてきました。

国家、軍隊、政府、企業、当時の組織のマネジメント
は何か問題だったでしょうか?


■自己犠牲の正当化は社会を否定するのみならず社会を破壊する


ナチスで優秀な若者が社会のためという名目で死んでいくのをドラッカー
は心を痛めました。


日本でも特攻隊は、国家のための自己犠牲を強いました。


企業犯罪を隠蔽するために経営トップのナンバー2が自殺する。


企業戦士は企業の反映のために、過労死する。


「個人にとって危険に生きることも良い。
しかし社会は継続しなければならない。
 一人ひとりの人間の犠牲によって何かを達成できると考える
のであれば、そもそも社会に意味はなくなる」
(「経済人の終わり」P・F・ドラッカー)


■組織の栄光のために個人があるのではない。


■組織は目的ではなく手段である。

組織を守るために個人を犠牲にする。

組織自体を目的にするほど危険なことはない。


■組織の存在理由は外の世界への奉仕であり、存在する
ことではない。

外の世界への奉仕とは満足する客をつくることです。


■ある若年認知症家族会の話


政府系機関からの補助金で家族の困難、要望の
実態調査することになったそうです。

代表は張り切った。
自分達の活動は公けに期待されていると。


私のところにも調査票が送られてきました。


いろんな研究機関から何度も同じようでいて
本質から外れた質問項目が送られてきたことか。


介護で疲れ切っている家族が、入院させて余裕ができたとは言え
困難な状態にある家族会役員に調査活動させる。


■家族会のためと言う栄光のために、それぞれの家族が犠牲になる。


組織を国家に置き換えたとき、悲惨な歴史がありました。


受益者は福祉の仕事で成果を上げたい政府機関、家族会に
君臨して名誉を得たい家族会代表。


家族会のマネジメントにおいて顧客は誰か、
その問いからスタートすべきとドラッカーは言うでしょう。


■ポスト資本主義の時代に入った現在、
企業と言う組織の犠牲になるのは
やめましょうね。


自分の大切な命、人生を大切にしてくださいね。
喜びを与えてください。


満足する顧客ではなく、上司の顔色や会社の組織のため
という大義名分は通用しないと考えましょう。


■組織は目的ではなく道具から。


役に立たない、危険な道具は交換すべきです。

組織は専門家の連携で顧客満足を実現する道具ですよね。

専門家が細分化されて、顧客満足の目的が、薄れてきましたね。


■専門家とマネジメントの話に移ります。


先週の金曜日、8月8日客員教授として奉職している
東京農工大学大学院の教員2人と大学院生2人の4人で
新宿で食事して、ショットバーで語りあいました。

安部先生は東芝で技術者としてキャリアをスタートし、
家電事業部で工場長、事業部長を歴任し、
東芝経営改革運動の統括責任者としてGEのシックスシグマ運動
を指導された人です。

大学院生は加藤美治さんと安藤太郎さん。

安藤さんは来年春就職が決まっている修士2年生です.


加藤さんは、富士通で業務改革を担当する現役の部長です。

思うところがあって、社会人として技術経営の大学院に
通って自己啓発に熱心な会社員です。


■安部先生の興味深いお話を紹介しましょう。

東芝は、皆さんが知っているように、昔から優秀な技術者が
入社してくる一流企業ですよね。

それぞれ大学で専攻した専門家としての誇りを持って。

ある年、入社式で社長が、
「専門家としての誇りは今日から捨てて仕事中心に・・・」
と訓示があったそうです。

ほとんどの新人技術者は、がっかりし、むしろ、その社長に
反感を買うそうです。

■しかし何年かして自分で仕事を企画する立場になると、その
社長の言葉の意味が良くわかるようになる、と言うのです。

顧客を起点に考えると自分の専門は他の専門と連携無しでは、
仕事の成果が上げられないことが分るのでしょう。

安部先生は、東芝を退社後、子会社の東芝機器(株)の
社長を勤められたこともあり、専門家であり、かつ
マネジメントを経験され、専門家とマネジメント
について見識の深い人です。


■加藤さんは富士通で通信機器の開発を担当してきた技術者です。
最先端のハイテク業界は世界レベルで合従連衡が激しく、
加藤さんの事業はルーターで有名な米国シスコ社と提携する
ことになったのです。

技術者としての仕事から、社内だけではなく、
シスコ社を含む他分野の専門家の連携で顧客に
貢献するマネジメントが必要になったそうです。

各専門家が自主的に自由に連携して顧客に満足する
サービスを提供するマネジメントの仕組みを作りたいと
考えているそうです。


■以前メルマガで紹介した、新田医師と松本医師。
自分の専門を軸に、看護師、看護士、ケアマネージャー、
ヘルパー地域行政との連携で患者とその家族を顧客と考えて
その生活まで心を配る、すばらしい
マネジメント事例もありましたね。


■若年認知症は、元気があるという理由で、
自立とか、リハビリとか、理学療法士の専門家が
自分の専門で仕事をするケースがありました。

弁護士経験のある男性患者に公園の掃除をさせる。
「この仕事楽しい?」
強制的に言わせているようにしか見えませんでいた。

障害のある患者をリハビリすることで回復する病気ではありません。

顧客である患者とその家族の人生に思いをはせる、
人間の心理を理解して支援して欲しいものです。

そんなマネジメントが欲しい、と思いました。


■ドラッカーは言っています。

「専門家は自分の機能が外の世界で理解され、
貢献しないかぎり、自分を活かしたことにならない」

「専門分野を過度に重視して全体の貢献を疎かに
することを防がなければない」

マネジメントの仕事を設計するとき、一番重要なことは、
「顧客はだれか」「顧客は何に満足するか」
「やるべき仕事はなにか」を問うことです。

「自分の専門をどう活かすか」の視点で仕事をするのは
目的が内にあることになります。

ドラッカーはマネジメントの目的は外にある
ことを強調しています。


■「自分の専門以外とどう連携(コラボレーション)するか」
が重要でしたね。


■それぞれ経験も年齢も違う4人を会合を設定して、議論の場を
コーディネートしたのは若干23歳の修士2年生の安藤太郎さんでした。

マネジメントの片鱗を見せてくれました。

将来が楽しみです。





■「マーケティングとは顧客の創造である」と
ドラッカーは言いましたね。

ちょっと難しいとお考えですか?

簡単に考えましょう。


■満足する顧客をつくる、というのは、最終的には
人間に喜びや楽しみを与えること、
苦しみや悲しみをいやすことに他なりません。

実感がわかない?


はい、人間は様々な欲望を持って満足する対象は様々ですよね。


しかも産業社会は多くの専門知識による複雑な分業体制から
成り立ち、経済活動の連鎖でなりたっています。


人を喜ばせる人を喜ばせる、その人をまた喜ばせる、・・・
人が人を喜ばせる社会貢献の連鎖でなりたっているために、
最終的な顧客の喜ぶ顔が見えない。


■私の娘が銀行の総務人事部のOLをしています。

私のメルマガ読んで、

「お父さん、3人の石工の話に関して、会社では
CS(カスター・サテスファクション:顧客満足)
が盛んに言われているけど、自分の仕事に実感わかない」

と言いました。

銀行の顧客満足は顧客の金融財産を管理し、

送金や出金などの円滑に推進することによって

得られるならば、窓口でサービスする

銀行員、ATMなどの便利なシステムサービスを設計する

情報システム部門などはCSを認識しやすい。


■前面(フロントエンド)で顧客に貢献する社員に良い仕事を
してもらうために社員を顧客と考えて仕事をする。

と同時に銀行の社会的役割は全社員が認識して
いなければならないのじゃないか。

社内に社員という顧客がいて、彼等の貢献する客がいる。

などど家庭内会話で盛り上がりました。


■鉄を作っている会社の顧客は機械部品メーカーで、

機械部品メーカーの顧客は食品機械メーカーで、

食品機械メーカーの顧客は食品メーカーで、

食品メーカーの顧客はスーパーマーケットで

スーパーマーケットの顧客はレストランの経営者で、

レストランの顧客があなたです。

顧客の連鎖、喜びを与える連鎖が続いています。

顧客は延々と続いている。


■マーケティングとは満たされていない顧客を満足させること、

さらなる満足を先読みすること、

そのために何をしなければならないか、

何をつくらなければならないか、と決めることです。


■ドラッカーは言っています。

「マーケティングとは生産したモノを売るのではなく、
市場が必要とするモノを生産することである」と。

「社会の支持は、顧客満足の創造によってのみ可能である」

政府や役所の政策ではなく、顧客満足の創造によってのみ、
組織は存在価値がある。


認知症家族会の顧客は、
「困難にある患者とその家族」
として設立されました。

それがいつの間にか、
研究者になったり行政になっている。



また、来週次号で。


■ドラッカー流マネジメント求道家
今岡 善次郎

追伸:

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部分である人は人との関係でしか存在しない。仕事の場で人は組織
の関係でしか、存在しない。どんな専門も他の専門との連携でしか
仕事の成果を生まない。企業は社会との関係でしか存在しない。
科学的管理が説く、外部は単なる環境ではなく、
企業は社会の一部である。

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『特別お知らせ号』

2008年8月11日 21:44

『特別お知らせ号』

■こんにちは, 今岡善次郎です。

いつもメルマガお読み頂きありがとうございます。

相変わらず貴重なご意見お寄せいただき、勇気づけられております。


■本メルマガの姉妹版
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3分で読める軽いタッチで語ります。


■一方本メルマガは今まで不定期に発行しておりましたが、

これから週間マガジンとして原則として水曜日の朝お届けします。

日刊まぐまぐメルマガの総括ならびに、今までどおりやや掘り下げて
考えたいと思っています。


■両マガジンともに是非ご愛顧いただきますようお願い申し上げます。


■P・F・ドラッカーの著作の引用について

以下の、著作を読み漁り心に響いたメッセージのメモを利用

しております。意味の近いメッセージを分類しておりますと、

前後の文脈で、同じような表現が

たくさんでており、個別に引用する著作がたくさんになります。

以前のメルマガ含めて、個別の引用ではなく、
まとめて引用させていただきます。

1.「経済人の終わり」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
2.「産業人の未来」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
3.「企業とな何か」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
4.「現代の経営 上 下」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
5.「経営者の条件」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
6.「プロフェッショナルの条件」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
7.「ポスト資本主義社会」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
8.「イノベーションと企業家精神」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
9.「非営利組織の経営」(ダイヤモンド社、P・F. ドラッカー、上田 惇生訳)
10.「P・F. ドラッカー理想企業を求めて」
(エリザベス・ハース・イーダスハイム、上田 惇生訳)
11.「チェンジ・リーダーの条件」、「明日を支配する者」棟等

今岡善次郎の書斎にあるものばかりではなく、図書館で読み漁ってメモしたもの
も引用していることをご理解下さい。


それでは又次号まで。

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今岡善次郎 株式会社ビジダイン代表 http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
NPO法人介護者サポートネットワークセンターアラジン 監事
認知症の人と家族の会 会員
若年認知症家族会「彩星の会」会員
浴風会ケアスクール家族会「よくふう語ろう会」会員
太極気功「胡蝶の会」会員
中野鍋横「サウンドイン」常連客
----------------------------------------------------------------

ヒットラー・全共闘・オペラ

2008年8月 6日 01:00

◆━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】第6回━━━━━━◆
┃                             ┃
┃   ★内面を豊かにするマネジメント革命★        ┃
┃~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~   ┃
┃                             ┃
┃ 【配信解除は最後にあります】 ┃
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆


         『ヒトラー・全共闘世代・オペラ』


■こんにちは, 今岡善次郎です。


今日は「ドラッカーの原点」についてお話したいと思います。



■第二次世界大戦の引き金を引いたナチスドイツのヒットラー。


優秀な若者が熱狂する異常な群集心理を、新聞記者をしながら
法律を大学で勉強していた若き日のドラッカーはドイツで身近に
この状況を観察したそうです。


ブルジョア資本主義を否定したマルクス経済学も、
もっとも進んでいると思われていたヨーロッパの科学思想も、
宗教も、政治も全てを否定し、
ヒトラーなど論理的に信じてもいないのに
心酔し絶望して死んでいく若者。


「なぜこうなるのか」「単純な理論になぜ皆が
熱狂するのか」「何が根本原因なのか」
「どうしたらまともな社会ができるのか」


青年ドラッカーの人生の目標はそのときの「問い」から
始まっていました。


■「いつまでも諦めずに目標とビジョンを持って自分の道を歩き続けよう。
失敗し続けるに違いなくても完全を求めよう」とドラッカー
は考えました。


■私、今岡善次郎が学生時代の頃は、
キャンパスはいわゆる全共闘過激派が占拠し、機動隊と激しく衝突し
、「浅間山荘事件」や「よど号事件」世間を騒がせせたいました。
大学は荒れ果てていました。


■人間のために、世の中を良くしたい、と考える純粋な若者は
いつの時代にもいますよね。

例えば、
明治維新で命を投げ出した若い下級武士。
明日の日本を信じて特攻隊となって散った若人。
学生運動に燃えて「権力」と戦った学生。


世界の共産主義革命など多くの学生が信じていないのに、
なぜか信奉者は一般学生にもいる。
多くの過激派が絶望的行動にでる。


「なぜだ?」
「マルクス革命を多くの学生や教師がなぜ歴史の必然とみているか?」
「就職することは体制に埋没することなのか?」


■若い私もいろいろと考えましたが、企業に就職し結婚し家庭を持ち
日常生活のなかで若き時代の「問い」など忘れていました。


ドラッカーが30歳の時に書いた「経済人の終わり」に記述された自分への
問いに、私も若い学生時代に感じた「問い」を思い浮かべました。


全共闘が信奉する共産主義革命を異質な思想だと遠くから
観察しながら思いました。


人間社会の進歩とは何か、どんな世の中が良い社会だろうか、
このような「問い」を、私も持ちました。


私の場合は、そこで中断したままですが。


しかしドラッカーはその「問い」に自分で答えを見つけました。


■人生を通じた一貫性のある課題、そこから導きだされた
人間に関わるマネジメントにこそ、
人類を救う光があると、考えたのです。


■ドラッカーの人生設計に影響を与えた、とても良い話を
紹介しましょう。


ドラッカーが20代の時、とても感動するオペラ、
80才のヴェルデイが作曲したオペラを聴きました。


「なぜ80歳になって並外れたオペラをもう一曲書いたのですか」
と訊かれたヴェルデイは答えました。


■「いつも失敗ばかりしてきた。だからもう一度
挑戦する必要があった」


それを聞いたドラッカーは衝撃が走るほど感動したそうです。


先程のドラッカーの言葉、

■「いつまでも諦めずに目標とビジョンを持って自分の道
を歩き続けよう。失敗し続けるに違いなくても完全を求めよう」


と決心したのはヴェルデイの発言に刺激されたものです。


私はそれを読んで、
ヴェルデイに感激したドラッカーにも
感激してしまいました。


大学が全共闘に封鎖され全学ストライキで授業中断の時期に
出合った妻、、今はアルツハイマー病で入院している妻が
気づかせた「人間が生きていること」の意味。


■時代を経て、つい最近になって、ドラッカーとは何者かを知り、
真摯に人間を救うマネジメントを説いていることを知りました。


ドラッカーは世界の一流企業、GE,GM,フォード、そして恐らく
世界が見習う日本のモノづくりのモデル企業、トヨタにも、
大きな影響を与えました。


それは政治や宗教や哲学や科学という知識人ではなく、
政治に頼らない産業人こそ人間を救うと考えたからです。


むずかしい話はここまでにしておきましょう。


■オペラの話に戻りましょう。


ヴェルデイは若いときからオペラで世に出ていて、
既に成功者だったのに関わらず、

「自分は失敗ばかりしてきた。だから挑戦する必要があった」
と言ったそうです。


それに比べて私、今岡善次郎など
■「今まで挑戦もしてこなかった。このままでは失敗より悪い」
と考えざるを得ません。


■若い頃の私と同じように、人生に目的を見出せないまま、日々悶々とし、
何かをなしたいと思っている若者のみなさん、

そして定年退職で熟年離婚に恐れをなしているか、または残された
長い人生を何かしようと思いあぐねている団塊世代の同輩のみなさん、

その他多くの老若男女の紳士淑女の皆さん、


自己の外の存在にために貢献する、
マネジメントなる技を自分の人生設計の目標にしてみませんか?


あせらずゆっくりとその技をお伝えします。


オペラのヴェルデイのことを考えると遅すぎることはありませんよね?


■企業の目的や成果は、内部の自己満足や利益ではなく、
顧客のいる外の社会にあること、

顧客は誰か自問すること、

利益は目的ではなく、手段であること。


人生の様々な困難な局面にある人々を助け、
人生を有意義に送りたい人を応援するため働くこと。

そんな志しある人々が楽しんで働く場をつくること。

共感し合える人をつくること。


■火炎瓶やゲバ棒で社会を変える革命ではなく、
人に貢献して喜びを感じる「マネジメント」を、働く人が
自ら求めることで、社会は進歩するのじゃないでしょうか。

草の根の活動としてマネジメントが広がること、それが
良い社会を創るのです。


その動きは実は始まっているのです。


すでに起った未来企業としてドラッカーも紹介しています。
民間企業だけではなく、成功している非営利団体も。


日本でもいろんな介護業界など一部で見られます。


■これからの社会はどうなるのか?


ドラッカーさんにまとめてもらいましょう。


「資本主義でもなく、社会主義でもなく、カネやモノ中心ではなく、
人間中心の、知識が資源となる組織が大きな役割を果たす社会・・・
・・・
皆が能動的に働くという近代以前に戻ったような、
新しい市民社会を今我々は創りつつある。
心躍る全く新しい社会である」
(「ポスト資本主義社会」P・F・ドラッカー))



本日のメルマガ第6回、最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。


また、次号で。


ドラッカー流マネジメント求道家
今岡 善次郎


追伸:


このメルマガに対するご意見・ご感想があれば、ご遠慮なくお寄せ下さい。


こんなことが知りたい、今こんなことで悩んでいる、
自分もこんなこと考えている、
自分もドラッカー流マネジメント求道家になりたい、
など、何でも結構です。


メッセージお待ちしております。


imaoka@bizdyn.jp 今岡(いまおか)までお送りください。


お待ちしております。




----------------------------------------------------------------
今岡善次郎 株式会社ビジダイン代表 http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
NPO法人介護者サポートネットワークセンターアラジン 監事
認知症の人と家族の会 会員
若年認知症家族会「彩星の会」会員
浴風会ケアスクール家族会「よくふう語ろう会」会員
太極気功「胡蝶の会」会員
中野鍋横「サウンドイン」常連客
----------------------------------------------------------------

読者の反応その②

2008年8月 2日 01:00

◆━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】#5━━━━━━━━━━━◆

★内面を豊かにするマネジメント革命★
~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~

 (お手数ですが、不要な方は配信拒否手続き最後にあります)
◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆
『43人の読者の反応ーその2』


こんにちは。今岡善次郎です。


メルマガ第5回目、前回に続き読者の声を反映させていただきます。
急遽2人追加して41人から43人の声を紹介します。


前回#4(1~20)。


21.中村成信さん(実名:若年認知症本人)

(中村さんは茅ヶ崎市役所の文化推進課に勤務していた頃。

サザンオールスターズのコンサートを企画して茅ヶ崎の海岸を
サザンビーチ茅ヶ崎と名付け観光地として知名度向上に貢献し
た実績があるほど企画マンとして仕事が好きだった。

近所にも隠すことなく告知しているし、
朝日新聞の取材にも応じ大きく取り上げられたし、
この病気を世間に知ってもらうことが
この病気を患う患者と家族のためになると考えている)


医師も人間ですが、患者や家族の気持ちを理解し、

治療することが大切だと思います。

特に認知症などのような病気には

薬では治らないので、心のケアをしながら

気長に治療を続けていかなければなりません。

患者の気持ちは、その日、その時によって

大きく変化をします。

今岡さんのメルマガは今の私には少し難しいのですが、

メールが送られてくる喜びを感じて拝見しています。


私が、大学病院で「若年認知症」と診断されたとき、
主治医は自信なさそうに病名を告げました。

そして、私に「5年10年経つと今の中村さんではなくなるので、
今のうちにやりたいことをやっておいた方がよい」と言いました。

私も家族も愕然として何も言葉になりませんでした。

私は二度とこんな医師に診てほしくないと思いました。

初めのころは診察に行くたびに嫌な思いをして
家内に病院に行きたくないと何度も言いました。

今は、先生も患者を傷つけないように気を配って
言葉を選んでいるようですが、
とにかく運よく良い医師にめぐり合えるかどうかが、現実です。

セカンドオピニオンとして宮永先生(家族会顧問)
にも時々診察をしていただいて
いますので、今は心強く安心して治療を続けています。

「彩星の会」(若年認知症家族会)に入会しなかったら
宮永先生の診察も受けることなく
不安な気持ちのまま大学病院で野治療が続いていたかもしれません。

「彩星の会」そして「宮永先生」
運が良かったのかもしれないと思っています。


22.Kさん(昨年の大学院MOT受講生)

ご無沙汰しております。
この度はメルマガをお送り下さいましてありがとうございます。
介護でご苦労された(ている?)こと、初めて知りました。
たいへんお疲れ様です。

私は、既に両親どちらも亡くしております。母親は脳梗塞で
最後の数年は半身麻痺の状態で、父親は心筋梗塞で倒れ
その後遺症で歩けない状況が続きました。幸い、公共の
介護施設に運良く入れたので、私自身はそれほど介護で
たいへんな状況にはならず、運が良かったと思っています。
最近、介護疲れで起きる事件をニュースで目にしますと
なんとかならないものかと非常に心が痛みます。

メルマガの中で、私がトラップされた(悪い意味ではなく)
言葉がありました。それは「気づき」です。
現在、私は開発部門に所属していますが、仕事で気づきは
非常に重要なキーワードだと思っています。
何かをするときや、課題を解決するときに、関連した言葉を
いつも気にとめて(頭の中に置いておくと)いると、気づきの
確立が上がります。開発では特に重要なことと思っています。


23.Oさん(仕事でのパートナー)

今岡様の想いが伝わり興味深く拝見させていただきました。
当社コンサルタントで以前今岡様の講義を受講し、
その後今岡様のテレビ出演を見
て私に教えてくれたSというコンサルタントがおります。

彼にも障害のお子さんがおり、
仕事以外のプレイベートのアドバイスも時々もらっ
たりしております。

24.Oさん(仕事上のパートナー)

新たなメルマガの内容、興味深く読ませていただきました。
ドラッカーの本は、含蓄があり、
読み返すと新たな意味を見つけたりしますね。
私の課題は、日本のプロセス産業の生き残りにどのように寄与できるか?
サプライチェーンや、パッケージソリューションといった切り口で、
明らかに日本(石油、化学といった産業でですが)は遅れていると感じています。
Global企業として21世紀に生き残っていく上で、
現在の私の立場で何が寄与できるか
(少し大上段に構えてしまいましたが)、が1つの大きなテーマです。
今岡さんの今後のメルマガを楽しみにしております。

25.Sさん(大企業定年した高校同期)

ビジネスと『愛』・・、素晴らしい発想です。
貴殿の言う愛とは異なりますが、日本
的な愛のない組織が外資系企業はとくに多いとききます。
以前の日本的企業経営も変化を見せているようですが、
これからどのように外資系企業の考え方と共存していく
のか、個人的に大変興味があります。

26.Iさん(宅老所起業成功者)

すごいです。
今岡さん。
私は、理論的なことは、あまり好きではないです。
どちらかといえば、
フィーリングで、
感覚で、
生きているという感覚を持っています。

でも、今岡さんの話を聞いていると、
まさにその通りだなあ
と感心しきりです。

何か、私の想いと、共通点がいっぱいあると思います。

私は、宅老所を立ち上げたのは、
組織が大嫌いだからでした。

一人ひとり趣味や好きな事が違うのに、
何故、80年90年生きてきた人に、管理していかなくては
ならないんだろうと。


この若僧(私)に、何故、

「早く寝てください。」
「早く起きてください」
「お風呂に入りますよ」
「レクですよ」

なんて言われなきゃならないんだろうと。

少なくとも、私がおじいちゃんになったら、
そんな世界は、絶対イヤだと思います。
自分の思い通りに生きていきたいと思います。
誰でもそう思うと思います。


でも、組織は、そうせざるを得ないんですね。
100人居たら、100人面倒を見なくてはならない。
100人の家族は助かっている。

でも、納得がいきませんでした。
私は、上に(上司に)言ってきたつもりはあります。
上司は、良いね、といってくれたこともあります。

だけど、現場に来ないその上の理事が居ます。
何でもお金がないから出来ない。
一辺倒でした。

・・・
そんなわけで独立しました。

「人との関係の中で人間は存在する」という大切なことを、妻が気づか
せてくれたのだと思います。

との今岡さんの言葉、突き刺さりました。

独立してから、
まさに「関係」の中に人間は存在するということに気が付きました。

一人ひとりに深い関わりが持てる。
その中で、関係が生まれる。

その「認知症」といわれる人の行動が、
その人の「個性」にしか見えてこないのです。

「問題行動」には見えないのです。


誰もが「人間」なんですね。


「認知症」という先入観を持つと、
あれが出来ないんじゃないか
という考えが浮かび上がります。

が、人との関係性が生まれると、
深い関わりが持てると・
色んなことが出来ます。
笑顔を追求出来ます。


色んなことが出来る、
じゃないですね。
その人が今までやって来た当たり前の
「生活」なんですよね。

・・・

ドラッガー、少し興味が沸きました。
今後、是非深い話をお聞きしたいです。

元気が出ると思います。

今後も配信してください!

今度、ゆっくりお話がしたいです!

27.Mさん(お互い接点が思い出せないが今岡が名刺持っていた)

内容のあるメールに驚いております。
 ドラッカー、・・・・・・。
 退職して8年になり、仕事の世界から離れ、
「文化」活動に自分を見出そうとしている中で、
かつての現実を思い起こされ頭が混乱しております。

28.Oさん(古くからのパートナー兼友人)

理論と現場の実情の両方を知る今岡さんならではの
迫力ある内容に感動しました。
・・・自分の人生の中で仕事と前向きに関われないと、
3分の1がつまらない時間として生きてゆくことになるわけですよね。
うーん、でもそんなこと、
今岡さんからのメールをもらわなかったら意識的には考え
なかっただろうと思います。
 
29.Tさん(今岡が担当している講義の受講生)

貴重なお話を賜り、ありがとうございました
私は静かに座禅を組むのが好きですが
「坐禅を組む目的は何ですか」と聞かれたら
「目的は無です」と答えます
「無」は答えであり、「無」は答えでないということでしょう
色即是空 空即是色

30.Eさん(仕事上で情報交換したITの専門家)

今岡さんの仰ることは、ほぼ同感です。
私は、多分、今岡さんと同族です。

多分、目指すところも同じです。
このような同じ価値観を持つ人間同士が、結束して
何事かをなすべき時が来ています。

かって、幕末の危機に際して、我が国にはキラ星のこどく
優れ、かつ志の高い人財が輩出しました。

このDNAは、我々にも受け継がれています。
今岡さんのお考えや私の思いについて、一度、ゆっくり
お話ししたいです。

31.Eさん(一緒に仕事した外資系企業のマネージャー)

 メールいただきましてありがとうございました。
大変お世話になっております。
今岡さんの考え方は、常日頃経済性しか考えない、
特に外資系企業につとめている
私にとっては目からうろこのようなお話です。
これからも楽しみにさせていただきたくよろしくお願いいたします。

社内で関心がありそうな人に転送させていただきました。

32.Sさん(日本の大企業のIT子会社の社長)

  第一便の直ぐその後を追いかけて第二便が発信された
  ことに驚いています。
  マネジメントの考え方は非常に良く分かります。日本で一般的には
  マネジメントは幹部のミッションと捉えられています、わが社でも。
  私はできる限りマネジメントが全社員に分かるようにメッセージを
  1回/週出していますがどれほど効果あるか? 
  続けるしかありません。

  余りあせらずに悠然たる姿勢でメルマグを継続してください。
  時々は意見を出させてもらいます。

33.Tさん(かっての仕事上での同僚)

メルマガ第1、2回、拝読いたしました。
皆さん、私生活ではいろいろ大変な問題を抱えておられるのですね。
今岡さんの奥様への愛情、感動いたしました。

私自身、今年還暦を迎え、
今後の人生設計や健康管理等いろいろ考えさせられます。

今後とも楽しみに拝見させていただきます。
以上簡単ですが、感想を送ります。

34.Sさん(経営支援した企業のプロジェクトマネージャー)

今岡さん、ご無沙汰しております。
メルマガ、大変でしょうが続けてください。楽しみにしています。
マネジメントの心変わりで
いささか憮然としておりますし大きく落胆もしています。
まあサラリーマンですし、
私も後3年で退職(定年後も勤務は出来ますが・・・)ということもあり、
今岡さんの本日のメールにありましたように
孤軍奮闘する元気はいささか失ってしまいました。


35.N先生(経営学担当の大学教授)

影ながら応援致します。

今岡さんのメールに呼応してコメント致します。

・・・よると希望、信頼、相互敬意、協働、友情愛情といっ
た社会的な資産)を、組織的に学習する事がうまく行くと、
個人、集団、組織は成長発展して、
社会とともに成功すると書いてあります。
つまり自分の可能性を信じる人が、組織という関係性から成長し、
組織も成長するプロセスだという事です。
日本の本棚に並ぶ経営学、管理論、組織論の本の
どれほどがこう言った事を反映しているでしょうか。
・・・
勤勉さと社会の持続的繁栄という
かつての日本の文化をアメリカはどん欲に学んでおりますし、
当の日本は捨ててしまいました(ように思います)。

・・・
アメリカの友人は、日本の経営学、管理論、組織論研究を
「ガラパゴスのイグアナ」と呼んでおります。

私なりの理解ですが、実務家や企業経営者や管理者が
ドラッカーから真摯に学び続けるというのは、
理論とリサーチと実践が揃った主張だからだと思います。

36.Hさん(コンサルタント会社社長)

今岡さん、最初にメールを頂いた時から真剣に読んでいます。
暫くお会いしていないと思っておりましたら、
奥様の介護で新たな人生の教えを学んでおられる。
沢山の方が同じ状況に対峙しておりながら、
私のようにその経験の無い者は何処か
そうなりたくないと思いながらすごしている。
重い空気が漂うテーマのように思えますが、
その中から多くの喜びを見出しておられる。

SCMで忙しくして居りますが、
SCMよりもはるかに重いテーマですね。

何時か、ゆっくりと話す機会を楽しみにして居ります。

37.Aさん(新聞社)

認知症の医師の話、とても勉強になりました。

でも、在宅サービスに脚光が集まっている割に、

グループホームの「惨状」は忘れ去られているようです。

「惨状」というのは、市町村による新設抑制のことです。

自宅介護に限界がある認知症にとって、グループホームは命綱のはず。

「量から質への転換」など呆れた厚労省の宣伝も効いているためでしょう。

嘆かわしいことです。

38.Mさん(男性介護者)

 共感をもって読ませていただいています。
・・・認知症に限らず配偶者の介護者と舅・姑
の介護者とは仕方ないことですが根本的に違いがあります。
勿論私たち認知症の配偶者の介護については愛情と感謝で常に接して
こそそれが自己満足であれ生きがいに結びつくような気がします。
だから申されたように使命感で接するなんてことは可笑し
な事です。

 ただ妻のために生きることは第一義にしろそれだけでは生きる意味
の不足感は否めません。今多少停滞はしていますが私の環境NPO法人も
現代社会に疎外されたり物足りなさを持つ若者が自然の中、
里山で暮らし自然を畏敬しつつ自然農法に挑んでいて、
それも私の生きる意義になっていたり(25万平米の山)ネパール山間部の小学
生10人の奨学金を受け持ちその子達も心の支えになってます。

・・・
         
39.Y先生

新田先生、松本先生二人とも素晴らしい先生です。
松本先生は、私とおなじ学会の評議員だし、書評を書いて
あげたこともあります。
昔から東と西でエールを送ってました。
とにかく、患者、家族を中心において考えれば、医師のおごりも
もヒエラルキーもちっぽけになっていくのだと思います。


40.Tさん(有名な研究機関の介護支え合い相談室長)

今岡さんからのメルマガを読んで、
自分の仕事に置き換えて考えています。
介護支え合い相談室の基本方針や私の役割について、
常に問われていますので、とても感謝しています。

今回の、「同じ目線で心を通じ合わせている」と、
>
> 医者は診断の後、不安のさなかにいる家族も含めて、
> 医療だけではなく、介護、社会支援の連携で、心のケアを
> する必要があると自分の仕事に使命感を持たれました。

> 家族から見ると、医者や看護士、介護士、ケアマネージャー、
> 専門家で、認知症にともなう本人や家族の不安を本当に分っている
> 人があまりにも少ない。

> 家族会は専門の医療者に遠慮して本音が言えない。
>

> マネジメントは目標とは何かを問い、必要な資源と
> やるべき仕事を定義し、そして
> 共通の目標に向かって連携すること。
>
が心に沁みました。


41.Tさん(かって所属した会社で一緒に仕事した経営者)

メルマガ有難うございました。
大変な状況が続いておられるようですが、お元気そうで何よりです。

貴兄の状況には及びもつきませんが、私も幾度か困難に遭遇しましたが、
今、思いますと逃げなくてよかったと思います。
今では、これらのものは天が私に与えた試練であったと思っております。
大した試練ではありませんが。

全くの偶然に、現環境下に生まれ育ったのですが、
これも偶然ではなく誕生そのものから必然なのかもしれませんね。
我々は、必死で自分の道を歩んでる積りが誰かが描いたシナリオに
沿って演じているのかもしれませんね。
生前の自分が描いた道かもしれませんが。

奥様の反応は、心と身体の分離を示しているのでしょうね。
永遠の心と、この世での制限された肉体、
更に機能が衰えつつある肉体とのギャップ、
そのギャップを乗り越えようとするところに
奥様の精神の向上があるのかもしれません。

貴兄からのメッセージは、
今まで私が十分に理解できなかった点を
解明するのに大変に有用でした。
仲間にいれていただいて有難うございました。

42.Iさん(家族会の支援者)

タクティールで係わりのあるスウェーデンでは
緩和ケアの考え方を認知症介護にも取り入れていますが、
それは正にお二人の先生方(新田先生と松本先生)
が実践されていることを社会としてシステマティック
に実践・教育していることでもあります。 
勿論、スウェーデンが一番とか、完全とかいうことではありませんが、
長い試行錯誤の結果確立されているものです。 

日本では個人の属性に頼って(しばしば個人の犠牲の上で)
物事が回っている気がします。  
色々な分野で優れたマネージメントが必要ですね。

(ご参考:: 緩和ケアの理念ー4本の柱)
① 症状コントロール 
② チームワーク(医者が偉いのではない、
お互いの専門を尊重する、家族もチームの一員) 
③ 家族ケア 
④ コミュニケーションと関係、
言葉足らずではありますが、
4本の柱が高い所で巧くバランスされて初めて
患者本人の QOLも向上するという考え方。

43.Aさん(MOT大学院生)

・・・
読者の方の感想の一つにあったダライラマの言葉、
「自分のしたいことが自分の知らぬ間に人の役に立っている形
になるまで修行をしなさい」という言葉に心奪われました。

又45歳の方が自分のことを「若輩者」といっているならば、
23歳の私は「生まれてもいない存在」なのかもしれませんが
他人に視点を向けるというマネジメント視点など、
まだまだ満足に出来ません。

とにかく自分の利益中心、自分の成長中心に考えてしまいます。
しかし、先ほどのダライラマの言葉を通して、
とにかく私自身が日々精進し、その結果として、
人の役に立てる存在になることが出来るのでは
ないかと思えました。

とにかく自分自身を高めない事には、
他人に目を向ける余裕など出来ないと考え
ています。自分を高め、その結果として他人に貢献し、
他人を高めることが出来
る存在になっていきたいと考えています。

・・・


以上第5回メルマガで23人(全部で43人)
の読者の方の声を紹介させて頂きました。


貴重なご意見・情報提供等ありがとうございました。


次号は少し時間をおいて来週発行します。


ドラッカー流マネジメント求道家
今岡 善次郎


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お待ちしております。




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曖昧になっています。
目標とやるべきことは何かを問うところから収益を上げる。
その考え方サプライチェーンマネジメントに関心のある方
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http://www.bizdyn.jp/)

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