ドラッカー 3人の石工の話 - 今岡善次郎のマネジメント・メルマガ|人と幸せにするマネジメント革命|P.F・ドラッカーに学ぶ人生・起業・社会設計のすすめ|今岡善次郎のマネジメント・メルマガ

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ドラッカー 3人の石工の話

2008年7月25日 01:00

◆━【今岡善次郎のマネジメント・メルマガ】#2━━━━━━━━━━━◆

★内面を豊かにするマネジメント革命★
~P.F・ドラッカーに学ぶ人生・企業・社会設計のすゝめ~

 
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『3人の石工の話』

こんにちは。今岡善次郎です。


創刊号多くの方に激励を頂き、ありがとうございます。
貴重な情報もたくさん頂きました。

次回以降に紹介させていただきます。




メルマガ第2回「3人の石工の話」をお送りします。


3人の石工がいました。

そこにある人が「君の仕事の目的は何かね?」と尋ねました。

一人目の石工は「これで飯を食っているんだ」と答えました。

二人目は「最高の技能を発揮しているんだ」と答えました。

三人目は「教会を建てているんだ」と答えました。


さて、あなたが、石工なら何と答えますか?


質問の意図は、どの石工がマネジメント視点で仕事をしているかと言う
点にあります。


「教会を建てるために石を切っている」
石工が仕事の目的を意識して、マネジメント視点を持って、
仕事に満足感を持って仕事をしていると言えます。


あなたがケーキ屋さんで働いているとします。
お客さんの見えない厨房で毎日毎日粉を煉っているだけであれば
面白くないですよね。

ケーキのレシピを知り、ケーキ作りのすべての作業を知り、
お客さんが注文して、美味しそうに食べているのを見るならば
仕事の改善をする機会もあり、そして仕事を通じて
内面が豊かになると思いませんか?

一作業者からマネジメントに関わったことになります。


現代の産業社会では、多かれ少なかれ仕事を細かく分解し、
一人ひとりに機械の部品のように
役割が求められてきました。


組織の目的を意識しない作業は人間の本質に反していると
言えます。


現代産業社会は、マネジメントや計画を、実務と分離して、マネジメントに
エリートの仕事という誤った解釈を持たせました。


このような解釈を、
食べることと消化することを別の人間に行わせている
ようなものだと、ドラッカーは辛らつに批判しています。


現場で働く人間も管理者も、
限られた機能に閉じ込められた人間性を解放するには、
組織が社会に貢献する目的を明確にして
効果的に目的を遂行マネジメントを
自分の仕事として知る必要があります。


マネジメントは特権ではない。


科学的管理法を生み出したフレデリック・テイラーは
仕事を分解して生産性を爆発的に向上させました。

しかし彼は働く人にマネジメントの目的である成果を問わなかった。


ドラッカーのマネジメントはテイラーを超える経営哲学です。


ドラッカーの考えでは、私も心からそう感じているのですが、

人間は本来、誰もが多様な能力を持ち、
貢献したいという本能をもっているのに、
現代産業の常識が人間を狭い領域に閉じ込めてしまったと言えるのです。


あなたが仕事を面白くないと感じているのならば、
多分、人の役に立つという自分の役割と位置づけに
確信がもてないからかもしれません。


自分の持っている能力を信じ、自分を解放し、
マネジメントの視点を持つことで、内面をより豊かにすることが、
できるかもしれません。


いろんな職場で、自分にも組織にも、下を向いて、
勤勉であることのみを求めないで、上を向いて
マネジメント視点持つことで働き甲斐が大きく増す
ことでしょう。


ケーキ作りの話をしましたが、
プログラミングの場合はどうでしょうか?

与えられたロジックのみをプログラミングする
プログラマーであるならば、
自分が担当するロジック以外のソフトウエアシステムの
アーキテクチャーを知り、そのソフトウエアを使う
ユーザーがどんな利便性を持ち、
さらにそのユーザーの業務が、
そのユーザーの属している組織の顧客に、
どんな満足を与えれいるかを知ることを
がマネジメントです。


マネジメントは肩書きではなく、どんな業務を担当していても
自分の属する組織が、外部の人に、満足感を持ってもらうには
何をどうするか「問う」ことと言えます。


ドラッカーに言わせると、そのような問いに嫌がる幹部、
真摯さに欠ける経営者はどんなに頭が良くても、良い人であっても
有害なだけの存在です。


分業体制が徹底している医療や介護の分野でも
マネジメントは重要です。

医師は診断し処方するだけ。

看護士は医学的管理するだけ。

介護士は食事や排泄などの身体介護するだけ。

患者の身体的な問題に自分の専門知識を応用するだけではなく、
病気や障害のある患者の人生の支援者として、
患者家族との関係において貢献することが目標として
運営されれば、その施設のマネジメントは成果を上げている
ことになります。そして経済的にもうまくいくでしょう。


難病を抱えた患者の家族会というのがあります。
ドラッカーの理想とするマネジメントの事例をしましょう。
「P・F・ドラッカー 理想企業を求めて」
(エリザベス・ハース・イーダスハイム、上田惇夫訳)

アメリカで難病のひとつ多発性硬化症(MS)の患者の一人だった
スコット・ジョンソン。

自分でベンチャー企業を経営していましたが、
自分が生きているうちに問題を解決すべく立ち上がりました。

医療研究の機関には、人のために組織でありながら、あまりにも
内向的かつ利己的だと思った。

その慣行を打破すべき彼は患者家族を結集しました。

学術研究では顧客の捉えかた間違っていると判断しました。
なぜなら研究の受益者は研究者本人と研究機関になっていたのです。

研究が患者の利益ではなく、論文数、補助金、ポストによって
評価される。優先すべきは助成金であり論文数だった。

研究者はお互い競争相手だから情報は共有しない。
だから研究が進まない。

ジョンソンはマネジメントの考え方を応用したのです。
マネジメントとはむずかしいことではない。
顧客はだれか、何をすべきかという基本的な問いを発することだけです。

結果一流の研究者を結集させてお互い協力させた。
家族会からは患者を頻繁に研究者に見させた。

そして研究の加速度がついた。
研究者も人を助ける行為に燃えた。

困難にある家族を同じ経験をした家族だから理解しあえるのです。
民主的に自主的に、家族が家族を救う場をつくるのも
マネジメントです。お互いに助け合うことで、
人を救い自分が幸せになれるような目的を
認識してやるべきことをする。

医療や介護の提供者ではなく、問題を抱えた、抱えていた
家族主体の家族会、小さく立ち上げました。

(ネット認知症家族会申し込み受けつけます。
http://www.bizdyn.jp/ninchishou/index.html)

厚労省の役人の補助金を当てにして、
組織内の人間がしたいことではなく、
家族会の顧客は誰か、目的は何かを
問うことからマネジメントは始まります。


すなわち、組織が人に貢献することを通じて、
働く人が幸せになるために必要な行為がマネジメントです。


マネジメントは権力でもなく権威でも特権でもない。
そう説くのがドラッカーです。


いかがでしょうか?


マネジメントとは何か、
それは人間に関わりある重要なこと、
偉い人の特権ではないこと、

一人ひとりが、人間社会に貢献することで、内面を豊かに、
人として成長する場をつくること、
それがドラッカー流マネジメントです。


少しづつドラッカーを紐解いていきます。

なぜ私がドラッカーに入れ込んでいるのか、
お話させて下さい。


本日のメルマガ第2回、最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。


また、次号で。


ドラッカー流マネジメント求道家
今岡 善次郎


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モノづくりにおけるマネジメントの目標も一般的に
曖昧になっています。
目標とやるべきことは何かを問うところから収益を上げる。
その考え方サプライチェーンマネジメントに関心のある方
(弊社ホームページで無料資料申し込んでください。
http://www.bizdyn.jp/)

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今岡善次郎 株式会社ビジダイン代表 http://www.bizdyn.jp/
ドラッカー学会 会員 http://drucker-ws.org/
東京農工大大学院客員教授
http://www.tuat.ac.jp/~rmmot/schedule/syllabus_2008/204_08_supply_chain.pdf
NPO法人介護者サポートネットワークセンターアラジン 監事
認知症の人と家族の会 会員
若年認知症家族会「彩星の会」会員
浴風会ケアスクール家族会「よくふう語ろう会」会員
太極気功「胡蝶の会」会員
中野鍋横「サウンドイン」常連客

〒164-0011 東京都中野区中央4-23-7
e-Mail: zenjiro.imaoka@gmail.com
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