当社の特徴(コアとなる方法論)の詳細

システムダイナミックス

ダイナミックス(Dynamics)とは運動力学であり宇宙船やロケットの推力と加速度、速度、位置の時間的変動を数学的に表現するモデルです。天気予報の大気の時間的変動を数学的表現するモデルは流体力学(Fluid Dynamics)と熱力学(Thermal Dynamics)です。

時間変動を扱わないStatics(静力学)に対して現象の時間的変化を扱うのがDynamicsです。

自然現象も生産システムも経営システムもあらゆるシステムは時間軸で変化するSystem Dynamicsでモデル化すべきです。

ERPのコアであるMRP(所要量計算)は確率統計論での需要予測から安全在庫を導く手法でありStatics(静力学)なモデルと言えます。現代はリーン生産(ジャストインタイム)がグローバルなパラダイムシフトの途上にありますが、MRPでは現象がモデル化できません。MRPに代わるモデル化手法がシステムダイナミックスと言えます。

機械システムだけではなく生産システムも供給連鎖(サプライチェーン)としてモデル化することで時系列的に変動する供給と在庫と需要が過剰在庫と欠品現象を生ずる原因が把握できます。つまりモノとカネの流れを見える化して利益の要因を発見します。

大気の流れを流体力学(Fluid Dynamics)と熱力学(Themal Dynamics)でデジタル化して天気予報に使います。確率統計論ではなく流体力学と熱力学の微分方程式をモデルとして使い、GPSと測候所のセンサーで初期値を順次入れ替えて高速コンピューターで予測します。

スマートファクトリもIOTのセンサーで順次初期値化してモノとカネの流れを予測制御することができます。

力学では力が加速度を生み、加速度が速度を生み、速度が変位を生むように、新製品が需要(加速度)を生み、需要が生産・出荷速度を生み、局部最適化が在庫(滞留時間)となり、全体の指標として利益速度に影響します。

モデル化の基本は制御工学ではシステム同定と言って経営診断(傾聴、観察、分析)に相当します。

力学的考察

 

システムダイナミックスの元である力学は工学の用語ですが社会現象のモデルとして政治力学、組織力学、製品力、経営力、需要力など多様な使われ方をします。

あらゆる社会現象には真因となる何らかの力が働く。

利益が悪化するのも何らかの力が不足、又は逆効果に働いているかもしれない。

以前プラントエンジニアリング会社での機器のトラブル処理の経験が現実観察と力学的分析の感性を磨きました。

機器が破壊に至る原因は何らかの力が働いている。風力、圧力、熱膨張、地震力、重力、クレーンの回転慣性力、遠心力など多様な力の原因を追求して仮説をつくりCAE(コンピュータによるシミレーション)で実証しなければならない。

地球ゴマと呼ぶ玩具があります。コマの回転軸に一瞬力を加えて傾いてももすぐ元の回転軸中心の回転運動に戻る。船や飛行機が波や気流の変化を受けても回転軸はその回転中心を維持するのは地球ゴマと同じジャイロ効果によります。ニュートン力学の第一法則(慣性の法則)によれば物体に力が働かなければ(加速度が0)であれば永久の定速運動します。これを回転運動に置き換えると摩擦(抵抗力)が無ければを永久回転します。摩擦がある場合の抵抗力を緩和する技術を発明しました。

機械振動論の専門家は安全性を主眼に周波数領域での振動現象を高度な数学を使って研究していますが力学的現象の考察にはブラックボックスの扱いになるように思います。しかもエネルギー損失の元である軸ブレについて焦点が当たっていなかった。専門家でないことで観える現象があります。

力学的思考実験と試作品での実験で取得した特許技術を高校物理の知識と易しい微分方程式を使って原理を解説します。軸ブレ防止は又生産加工の精度向上、騒音対策にも大きな効果を発揮します。

振動とサプライチェーンは一見全く違うように見えるけど力学(Dynamics)のコアとなる手法は同じです。

 

サプライチェーンマネジメント

 

力学的現象はものづくりにおける利益の源泉は何かを考察する上でも有効です。

1997年ベストセラーとなった日本発の「サプライチェーンマネジメント」上梓(今岡善次郎、工業調査会)以来20年、多くの製造業の収益構造分析、在庫分析を経て利益体質改善に貢献しました。

この書籍でSCM,ERPなどの業務系ソフトウエアベンダーを中心とする一部の業界では名前が通り講演やセミナー、コンサルテイングの依頼が多くなりました。

ゴールドラットの名著「ザ・ゴール」の翻訳本が出版される前だったのでそのエッセンスを紹介したのが成功の理由ですが、本著は今岡独自のシステムダイナミックス視点での解釈であったことは知られていません。今岡は一度もTOC(制約理論)の専門家として自負していません。

TOCはTQCをロゴ的にもじっていること、至るところにTPS(トヨタ生産方式)が隠されていること、TOCを一神教的に扱う専門家などに若干違和感を持っています。TOCは公式のフレームワークを提供していますが、どんな公式も数多くの道具の一つでしかありません。重要なことは多様なツールを理解し、その関係と位置づけを理解して、目的に合わせて自由に選択活用することです。

また、今岡ドラッカー塾、東京農工大MOT,多摩大学MBA、法政大学経営システム工学科で教員として10年以上の経験の中で最もマネジメントを俯瞰的に語るドラッカーの枠組みでTOC,TPSや日本的経営、ピータ―センゲ、ジムコリンズなどの思想を道具として集大成しました。

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